ルームシェアというと、賃貸マンションやアパートを複数人で借りるイメージを持っている人も多いでしょう。しかし最近では、面積が広く部屋数が多い賃貸一戸建てで共同生活を楽しむスタイルが注目されているようです。今回は、賃貸一戸建てでルームシェアをする際の基本的なポイントや、メリット・デメリットなどをご紹介します。
賃貸一戸建てを探すルームシェア可の物件
ルームシェアができる賃貸一戸建てを探すときのポイント

賃貸一戸建てだからといって、すべての物件でルームシェアができるとは限りません。賃貸一戸建てを複数人で借りるには、「ルームシェア可」として貸し出されていることが前提です。ルームシェア可の物件を探すときのポイントを見ていきましょう。
賃貸一戸建ての検索条件で「ルームシェア可」に絞り込む
ルームシェア可の賃貸一戸建て物件を探すときは、まず不動産会社の物件検索サイトを利用してみるのがおすすめです。LIFULL HOME’Sで検索する場合、物件種別を「賃貸>一戸建て」に絞り、こだわり条件検索などで「ルームシェア可」を選択して探してみましょう。
ルームシェアできるか分からない場合は不動産会社に確認
検索サイト上ではルームシェア条件が明記されていなくても、家主の判断によってルームシェアが可能な場合もあります。ルームシェアが可能なのか不明な場合は、不動産会社に問合わせてみましょう。
ルームシェア可の物件
賃貸一戸建てでルームシェアをするメリットは?

賃貸一戸建てでルームシェアをするとどのようなメリットがあるのでしょうか。主なものを紹介します。
【賃貸一戸建てでルームシェアをするメリット】
- 経済的な負担を減らせる(初期費用、家賃、水道光熱費、インターネット代など)
- 1人暮らしでは手の届きにくい好条件の物件に住める
- 庭付き、駐車場付きなど居住スペース以外の付加価値がある
- 部屋数が多いため生活スペースと仕事スペースを分けることができる
- 集合住宅ではないため隣接する住居がなく、騒音による近隣トラブルを回避しやすい
- 帰宅したら誰かがいることがあるので寂しさを感じにくい
ルームシェアの最大のメリットは、1人暮らしと比べて初期費用や家賃を抑えられることです。賃貸一戸建ての家賃はアパートやマンションに比べると高めですが、ルームシェアなら家賃を複数人で支払うことができるため、1人暮らしでは住めないような好立地・好条件の物件にも手が届く可能性があります。
また、集合住宅のように隣や上下階に他人が住んでいないので、話し声や足音などを原因とした近隣トラブルに発展することも少ないでしょう。部屋数に余裕があれば仕事専用の部屋をつくることができ、在宅ワーカーにとっては暮らしやすい環境です。さらに、庭や広めのバルコニーがある物件なら、リフレッシュしたいときに重宝します。
これらに加え、シェアしている人同士で家事を分担できることや、人の手を借りたいときに助けてもらえるといった点も、ルームシェアならではのメリットです。
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賃貸一戸建てでルームシェアをするデメリットは?

賃貸一戸建てでルームシェアをするメリットがある一方、もちろんデメリットもあります。ここでは具体的なデメリットを見ていきましょう。
【賃貸一戸建てでルームシェアをするデメリット】
- 築年数が古い物件も少なくない
- 定期借家契約のケースが多い(契約期間が決まっている)
- 集合住宅とは違って、多様な防犯対策をする必要がある
- 庭や駐車場など外回りの手入れに手間がかかる
- 立地に対して家賃が割高なケースもある
- 同居人の騒音が気になるなど、生活リズムが違うとストレスを感じやすい
- 友人や恋人を家に呼びにくくなる
- 同居人が退去してしまった場合、金銭的負担がかかる
- 価値観や金銭感覚の違いによってトラブルが発生する可能性がある
自分以外の誰かがいることで助かる面もありますが、常に他の人がいる環境に対してストレスを感じてしまうことがあります。たとえば、自分は疲れているのに同居人の物音が気になって眠れない、好きなタイミングでトイレやお風呂に入れないなど、生活する中で何かしら我慢することはあるでしょう。
また、家賃や光熱費を最初は出し合っていたのに途中から払わなくなる人が出るなど、金銭面で足並みが揃わなくなることもあります。賃貸一戸建ては、マンションやアパート以上に家賃や光熱費の負担が多くなる傾向にあるため注意が必要です。相手都合でいきなりルームシェアが解消された場合、残った人だけで支払うことができず、全員が退去することになってしまう可能性もあります。
賃貸一戸建てでルームシェアをするコツ

賃貸一戸建てでルームシェアをしていると、ルームメイトとの些細な価値観の違いが気になってしまうことがあるかもしれません。お互いが快適に暮らしていくために、共用部分の使用ルールや家事の分担方法、光熱費の支払い方法などを、最初にきちんと決めることが成功のコツです。ここからは、具体的にどんなルールが必要か見ていきましょう。
お金のルールを決めておく
まず避けたいのは、お金のトラブルです。月々の家賃の振り込み担当者や、水道光熱費の負担割合および支払い担当者、誰かが家賃を滞納した場合の対応方法など、あらかじめお金のルールを決めておく必要があります。
生活のルールを決めておく
一軒の家に複数人が暮らすので、家事の分担や、お風呂など共用部分の利用時間のルールを細かく決めておくことが大切です。また、勝手に私物を使わないといった基本的なマナー面や、友人を呼びたい場合はどうするのかといったプライバシー関連もトラブルになりやすいポイント。あらかじめお互いの価値観のすり合わせをしておきましょう。
退去時のルールを決めておく
2人や3人といった少人数で賃貸一戸建てをルームシェアする場合には、万が一契約途中で誰かが退去した場合、家賃や光熱費の一人あたりの負担が大きくなってしまいます。あらかじめ、「退去したい日の1ヶ月前までに申し出る」、「解約する場合の違約金は、退去を申し出た人が多く支払う」といった退去時のルールも決めておくことも大事なポイントです。
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記事のおさらい
賃貸一戸建てでルームシェアをするメリットとは?
1人あたりの経済的な負担を減らし、1人暮らしでは手の届きにくい好条件の物件に住めることなどです。詳しくは、「賃貸一戸建てでルームシェアをするメリットは?」をご覧ください。
賃貸一戸建てでルームシェアをするデメリットとは?
生活リズムや価値観が異なる人と一緒に暮らすと、個人の自由が少なからず制限されることがあります。詳しくは、「賃貸一戸建てでルームシェアをするデメリットは?」をご覧ください。
賃貸一戸建てでルームシェアを成功させるには?
事前にお金や生活に関するルールを決めておくことが重要です。詳しくは、「賃貸一戸建てでルームシェアをするコツ」をご覧ください。
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