眺望の良さや充実した設備が魅力のタワーマンション。一般的には20階建て以上のマンションを指すことが多く、眺めの良さや利便性の高さが魅力です。しかし、通常のマンションよりも家賃や初期費用が高いイメージを持つ人もいるのではないでしょうか。今回はタワーマンションの初期費用の目安について見ていきましょう。
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タワーマンションの賃貸でかかる初期費用

賃貸物件の初期費用にはさまざまな項目があり、そのうちの多くは家賃に基づいて計算されます。つまり、家賃が高ければ高いほど初期費用も高くなりやすい傾向があるということです。
タワーマンションの家賃は立地や広さ、階数によっても異なるものの、都心の好立地かつ高層階で1LDKの間取りの部屋を借りようとすると、20万円程度からが目安になります。賃貸物件の場合、初期費用は「家賃の4~6ヶ月分」とされているので、仮に家賃20万円と想定すると初期費用は80万~120万円程度と試算できます。
なお、年収に対する無理のない家賃の目安は「年間合計で25%以内」とされています。家賃20万円の場合、年間では240万円となるため、無理なく支払うには960万円の年収が必要といえます。
初期費用の内訳と目安金額

タワーマンションといっても、通常の賃貸物件にかかる費用項目とそれほど大きな違いはありません。ここでは、初期費用の内訳とそれぞれの目安金額について見ていきましょう。
主な初期費用の項目
賃貸物件の初期費用には以下のような項目があります。
費用項目 | 費用の目安 |
|---|---|
敷金 | 家賃1~2ヶ月分 |
礼金 | 家賃1~2ヶ月分 |
前家賃 | 家賃1ヶ月分 |
日割り家賃 | 家賃0~1ヶ月分 |
仲介手数料 | 家賃0~1ヶ月分+消費税 |
火災保険料 | 約2万円 |
鍵の交換代 | 約2万円 |
タワーマンションでも、基本的な初期費用の項目は同じです。ただし、通常の賃貸物件のなかには敷金・礼金をゼロとしているところもあるものの、タワーマンションではほとんどのケースで発生します。敷金・礼金は2ヶ月以上としているところが多いため、総額は通常よりも高くなります。
賃貸タワーマンションを探すタワーマンションの賃貸で気をつけるべきポイント

次に、タワーマンションを借りるうえで事前に注意しておきたいポイントを見ておきましょう。
管理費・駐車場代が高い
タワーマンションは、一般的なマンションと比べて管理費が高くなりやすい傾向があります。管理費は主に共用部分の管理に必要なお金であるため、共用設備が充実していればいるほど費用も高くなるのです。
具体的な金額はマンションの設備や総戸数によっても異なるものの、月額1万~2万円以上はかかると考えておきましょう。また、駐車場代は月額1万円以上が目安であり、入居者の利用状況によっては敷地内で借りられない場合もあります。
そのため、近隣の駐車場の空き状況や利用料金も確かめておきましょう。
ベランダに洗濯物が干せない、物が置けない
タワーマンションの多くは、ベランダの使い方について細かな制約が設けられています。たとえば、景観を損なってしまうといった観点から、ベランダに洗濯物を干すことを禁止されている物件も多くあります。
そのため、洗濯物は乾燥機つきの洗濯機を使用するか、乾燥機のついた浴室で干すなどの対策が必要です。また、高層階では特に風が強く、ベランダに物を置くことができないケースもあります。
階数によって住み心地が異なる
一口にタワーマンションといっても、階数によって住み心地が異なる点には注意が必要です。たとえば、低層階では思ったような日当たりや眺望が得られず、タワーマンションの魅力を十分に感じられないケースもあります。
初期費用を抑えるポイント

先ほどもご紹介したように、初期費用の項目のうち、多くは家賃を基に計算されます。そのため、初期費用を抑えるうえでは、家賃が低い物件を探してみるのが近道です。
通常の賃貸物件であれば、敷金・礼金ゼロ物件や仲介手数料半額以下といったサービスが行われているケースもあるものの、タワーマンションでは決められた初期費用を減額することは難しい傾向にあります。また、初期費用の減額交渉に応じてもらえる可能性も低いため、はじめから家賃を抑えられる物件を探すほうが無難です。
賃貸タワーマンションを探す自分に合った物件を見つけてみよう

前述のように、タワーマンションは階数などの条件によって住み心地が大きく変化します。そのため、物件探しを行うときには、実際に住んだときのイメージを考えながら決めることが大切です。
ここでは、タワーマンションの物件選びで押さえておきたいポイントをご紹介します。
眺望の良さを重視するときのポイント
せっかくタワーマンションに住むなら、本来の魅力である眺望の良さやきれいな夜景を楽しめるといったポイントを重視したい方もいるでしょう。眺めの良さを重視するのであれば、やはりある程度高層階の部屋を選ぶ必要があります。
また、マンションの向きによっては、高さがあっても思ったような眺望が得られない場合もあります。目の前に高いマンションやビルがないか、夜景の見える方角に窓が設けられているかも確認しておきましょう。
低層階の部屋を選ぶときのポイント
日当たりや眺望の良さよりも、立地や設備の利便性を重視したい場合には、家賃を抑えられる低層階の部屋は有力な候補です。低層階であっても利便性の高い立地や共用設備といったメリットを得られる点には変わりありません。
また、低層階にも「エレベーターや階段で地上に出やすい」「災害時にも避難がしやすい」とったメリットがあるため、人によっては高層階より住みやすいと感じることもあるのです。
立地を重視するなら駅直結マンションという選択肢も
家計にゆとりがあるなら立地の条件にこだわるのもひとつです。たとえば、タワーマンションのなかには交通利便性に優れた「駅直結型マンション」も多くあります。
駅直結型マンションには、すぐに電車が利用できるのはもちろん、「駅周辺の便利な商業施設を利用できる」「バスやタクシーも利用しやすい」といったメリットがあります。徒歩圏内でなんでもそろうため、自家用車がなくても生活しやすく、車の維持費や駐車場代を気にせずに済むのも利点です。
タワーマンション特集で物件を探してみよう
LIFULL HOME’Sでは、地上20階建て以上のタワーマンションのみが掲載された「タワーマンション(高層マンション)特集」を組んでいます。住みたい地域や駅・路線から手軽に物件を絞り込めるのに加えて、家賃や間取り、立地、こだわり設備を設定すれば条件に合う部屋を見つけることができます。
また、各物件ページからは、簡単に「空室状況」や「入居可能日」「目安の初期費用」などの問合せも可能です。
まとめ

- 賃貸物件の初期費用は家賃の4~6ヶ月分が目安
- タワーマンションは敷金や礼金を2ヶ月程度としているところも多いため、初期費用が高くなりやすい
- 初期費用を抑えるためには、家賃の安い部屋を探すのが近道
- 階数や間取りによって住み心地は大きく異なるため、住まいの求める条件を明確にしておくことが大切
- 家賃を抑えるうえでは低層階も有力な選択肢
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