コンテナハウスとは

 

まずは、コンテナハウスとは一体どのようなものなのか解説します。

使われているコンテナは海洋輸送コンテナとは別物

 

コンテナというと、輸送に使われるものをイメージする人が多いかもしれません。世界には、外国の映画で見かけるような、海上輸送コンテナを使ってつくったコンテナハウスがあります。

 

ところが日本の建築基準では、海洋輸送コンテナをそのまま使って建築物を建てられないことになっています。海洋輸送コンテナの構造材が、建築基準法で定められたJIS鋼材ではないこと、溶接がJIS認定工場で実施されていないことの2点が大きな理由です。

 

さらに、コンテナハウスとするには窓やドアなどの開口部を設ける必要がありますが、海洋輸送コンテナに開口部を開けてしまうと強度がぐっと落ちてしまいます。この点でも海洋コンテナは建築基準法に適合していません。

 

日本でもコンテナハウスが見られますが、そこで使われているコンテナは、海洋輸送コンテナを建築基準法に合うように改造して木造・鉄骨造の骨組みにかぶせたものや、日本国内でオリジナルにつくられた建築用コンテナなどになります。

コンテナハウスの広さ

 

コンテナハウスは希望によりさまざまなサイズにすることが可能ですが、基本的な規格サイズとして”20フィート”と”40フィート”という2種類があります。それぞれの寸法はこのようになっています。

 

	20フィート	40フィート
面積（内寸法、長さ×幅）	約13.8m2 （5.867m×2.352m）	約28.3m2 （12.032m×2.352m）
大きさ（外寸法、長さ×幅×高さ）	約6.1m×約2.4m×約2.6m	約12m×約2.4m×約2.6m
坪（内寸法）	4.17坪	8.56坪
畳（内寸法）	約8.3畳	約17畳

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コンテナハウスの賃貸の探し方

 

賃貸物件として住むことができるコンテナハウスは、国内では数自体が多くありません。そのため、希望するエリアに物件を見つけられない場合があります。

 

コンテナハウスの賃貸物件を探す際は、インターネットで検索したり、不動産会社に相談したりしてみましょう。

 

また、コンテナハウスを専門に扱う設計・販売会社もあります。こういった会社などに相談してみるのも、コンテナハウスの賃貸物件を探す1つの手です。

コンテナハウスの賃貸に入居する3つのメリット

 

そもそも数自体が少ないコンテナハウス。そんな賃貸物件を探してでも住みたいという人がいるのは、こんなメリットがあるからです。

強度があり、自然災害などに強い

 

建築基準法に沿ってつくられたコンテナは、10トンにも耐える強度を持っています。土砂や地震といった自然災害で倒壊する心配がありません。この強度の高さから、コンテナハウスの耐久性は50年以上ともいわれています。

デザイン性が高い

 

コンテナハウスの武骨な見た目にひかれる人は多いです。ほかの賃貸物件とは一線を画すデザイン性の高さは、コンテナハウス特有のメリットでしょう。

快適に生活できる

 

コンテナハウスは強度が高いことに加え、防音性にも優れています。鉄は密閉度が高く、四方をその鉄で覆っていますので、周辺の生活音に悩まされることはほとんどないといっていいでしょう。

 

また、コンテナハウスに対して暑そう、寒そうというイメージを持っている人もいると思います。実際のコンテナハウスは通常の住宅と変わりなく、断熱工事さえ行えば気温や湿度を快適な状態にコントロールすることが可能です。

 

雨漏りに関しても、一般的なアパートなどとリスクはほとんど変わりません。

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コンテナハウスの賃貸のデメリットは天井の低さ

 

メリットが多いコンテナハウスの賃貸物件ですが、やはりデメリットもあります。それは、天井が低いこと。

 

アパートやマンションなど通常の賃貸物件では、天井高の平均は2.4mで、近年の標準は2.5mとなっています。

 

コンテナハウスの内寸は2.4mであり、そこに断熱材が入ることでさらに天井高は下がることに。そのため、通常の賃貸物件と比べて天井がやや低くなり、少々狭く感じる可能性があります。

 

ただし、規格サイズよりも高さのあるハイキューブと呼ばれるコンテナでつくられている場合は、天井の高さが通常の賃貸物件とさほど変わりません。

まとめ

 

目立つ外観でおしゃれなコンテナハウス。天井の高さを除けば、強度も非常に高く、快適に過ごせるなどメリットの多い建物だといえるでしょう。

 

賃貸物件の数自体はまだまだ少ないけれど、インターネットや不動産会社で尋ねてみると見つかる場合もあります。コンテナハウスを借りて住んでみたいと思っている人は、ぜひ探してみてはいかがでしょうか。

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