家を借りるときは、大家さんや不動産会社と賃貸借契約を交わします。その際、必要となるのが印鑑です。印鑑を押すことはどのような意味があるのでしょうか。

また、印鑑にはさまざまな種類がありますが、賃貸借契約の場合どのような印鑑が必要なのでしょうか。今回は、賃貸借契約における印鑑の意味について解説します。
賃貸物件を探す引越し料金の見積もりをする家賃相場を調べるあなた専用!引越しまでのやることリスト

押印する印鑑を指定されることも

押印する印鑑を指定されることも

 

マンションや戸建て、アパートなど、賃貸物件を借りる際には、賃貸借契約を結びます。この契約書は、借りる側にも貸す側にもとても重要な文書となります。

 

契約書に押印するということは、契約に合意したということになります。そのため、契約書に押印する印鑑を指定されるケースもあります。

 

印鑑には種類があります。一般的に使用される印鑑は、実印・認印・銀行印の3種類です。契約の場合には、基本的には認印でも問題ありませんが、不動産会社によっては実印を求められるケースもあります。それぞれの役割を見ていきましょう。

 

実印とは、市区町村の役所に印鑑登録し、実印として認められた印鑑のことです。実印は、賃貸借契約のほか、土地・建物の売買や登記などに使用します。実印は一人ひとつしか登録できません。

 

認印は、主に荷物の受け取りや書類などの確認に使用する印鑑です。三文判と呼ばれることもあります。しかし、認印でも捺印することで実印と同じような責任が伴います。押印する際は注意が必要です。不動産会社からの指定がなければ、認印でも賃貸借契約の締結は可能です。

 

銀行に口座を開設するときに届け出る印鑑が銀行印。預金を引き出すときや手形、小切手を振り出すときに使用します。

 

賃貸物件を探す 引越し料金の見積もりをする 家賃相場を調べる

役所で手続きができる

 

印鑑登録は、お住まいの市区町村の役所で手続きができます。

 

  • 印鑑登録申請書に必要事項を記入する
  • 登録する印鑑と本人を確認することができる写真付きの証明書(運転免許証など)を添えて申請する
  • 登録が完了すると印鑑登録証が交付される

本人が申請できない場合は、委任状があれば代理人でも申請できます。印鑑登録は、15歳以上であれば可能です。印鑑の中には登録ができないものもあります。登録する役所で確認しましょう。

 

必ず納得してから、押印を

必ず納得してから、押印を

 

賃貸借契約書は、細かい点まで詳しく記されているので、さらっと目を通して押印したくなるかもしれません。しかし、押印することで、契約に合意したことになります。契約内容は押印する前にしっかり読んで確認しておきましょう。不明点は、事前にクリアにしておくと安心です。

 

賃貸借契約の際、とくに確認しておきたいのは以下のような項目です。

 

  • 契約期間と更新のタイミング。更新費用が必要な場合いくらか
  • 賃料や管理費(共益費)、万一滞納した場合のルール
  • 退去時の原状回復の範囲と費用負担の取り決め
  • 設備に何があるか。設備が故障した場合に修理費用の負担が発生するのか
  • 禁止事項(ペットの飼育不可、楽器の演奏、無断での二人暮らしなど)

一般的な契約内容以外に、その物件ならではの“特約”が発生することもあります。必ず納得してから、押印しましょう。

 

一度契約書に押印したあとに、借主の都合で解約を申し出ても、認められないこともあります。また内容によっては違約金などが必要になる場合もあります。契約内容は事前に十分に確認することが重要です。

 

賃貸物件を探す 引越し料金の見積もりをする 家賃相場を調べる
  • 印鑑を押印することで契約内容に合意したことになる
  • 印鑑には主に3種類あり、賃貸借契約の場合実印が求められることがある
  • 実印の印鑑登録は市区町村の役所で登録できる
  • 契約内容はしっかり読んで、納得してから押印する
賃貸物件を探す 引越し料金の見積もりをする 家賃相場を調べる

更新日: / 公開日:2019.03.08