手取り15万円程度で一人暮らしをすると、どのような生活になるのでしょうか。給料から社会保険料や税金が引かれるため、給料の額面と手取りの額には差があります。手取り15万円の人が一人暮らしをする場合の適正な家賃や、理想の生活費の内訳を紹介します。また、手取り15万円の人が一人暮らしをした場合にできることやできないことについてもまとめました。

月収18~19万円の場合、手取りは15万円

月収18~19万円の場合、手取りは15万円

会社員や公務員で手取り15万円程度になるのは、おおよそ月収18~19万円の人です。会社員や公務員の場合、厚生年金保険料や健康保険料、雇用保険料、所得税の源泉徴収額、住民税を合わせて3~4万円程度控除されています。それぞれ何がどのくらい引かれているのか、月収19万円のケースをもとにみていきましょう。

 

<月収19万円の人が控除される額と手取り額の例>厚生年金保険料:1万7,385円
健康保険料:9,405円
雇用保険料:570円
所得税(源泉徴収税額):3,410円
住民税:6,731円

 

手取り額:15万2,499円

 

厚生年金保険料厚生年金保険料は標準報酬月額に基づいて控除され、月収19万円の場合で1万7,385円です(※1)。

 

健康保険料健康保険料は介護保険料がかからない40歳未満の人で、協会けんぽの東京都の場合でみていきます。月収19万円の場合の標準報酬月額に基づく健康保険料は9,405円です(※2)。

 

雇用保険料雇用保険料は一般の事業の保険料率1,000分の3で試算します。月収19万円の場合の雇用保険料は570円になります※3。

 

所得税(源泉徴収額)所得税は実際の年収ではなく、月収をもとに「給与所得の源泉徴収税額表」で決められた額が毎月の給料から源泉徴収されています。年末調整や確定申告で1年間の収入や所得控除を計算し、過不足があれば精算する形です。勤務先に「給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」という書類を提出していて、扶養親族等がいない場合、月収19万円の源泉徴収額は3,410円です(※4)。

 

住民税住民税は前年度の所得に基づいて算出されるもので、所得割と均等割の合計額を12ヶ月に分けて納めます。所得割は収入から各種所得控除を引いたものに、多くの自治体では標準税率10%をかけて算出しています。均等割の標準税率は、収入に関わらず5,000円です。

 

月収19万円で1年間働いた場合は、年収228万円になります。所得割は、所得控除が一律の基礎控除(43万円)のほか、給与所得控除(76万4,000万円)、社会保険料控除は厚生年金保険料と健康保険料、雇用保険料の年額の合計(32万8,320円)のみの場合、7万0,768円です。均等割5,000円を加えると、年額で8万768円になるため、1ヶ月あたりの控除額は6,731円です(※5)。

 

※1日本年金機構「保険料額表(平成29年9月分~)(厚生年金保険と協会けんぽ管掌の健康保険)」一般・坑内員・船員の被保険者の方

※2全国健康保険協会「平成30年度保険料額表(平成30年4月分から)」被保険者の方の健康保険料額(平成30年4月~)東京都

※3厚生労働省「雇用保険料率について」平成30年度の雇用保険料率

※4国税庁「平成30年分 源泉徴収税額表」給与所得の源泉徴収税額表(月額表)

※5総務省「地方税の概要」主な普通税の概要|個人住民税の概要

東京都主税局「個人住民税」Q3 所得金額の計算方法について教えてください。|給与所得控除

家賃は年収の25%以内にすることが望ましいため、手取りで15万円の場合は5万円以内が目安です。LIFULL HOME’Sで東京都内の家賃相場をみていくと、ワンルームや1K、1DKの家賃相場は、都心部を除く23区では6~9万円台で、東京都下でも5~6万円台です(※6)。

千葉県や埼玉県までエリアを広げても、東京都内にアクセスしやすいエリアの家賃相場は、5~6万円台となっています(※7)。

ちなみに、家賃を抑えるには、都内にアクセスしやすいエリアであれば、最寄駅からの距離が離れている物件や築年数が経過している物件を選ぶことにより、家賃を抑えることができます。

 

(2020年1月時点での家賃相場です。)

 

※6LIFULL HOME’S「東京都の家賃相場」
※7LIFULL HOME’S「千葉県の家賃相場」

 

手取り15万円で一人暮らしを想定したときの理想の生活費の内訳は?

手取り15万円で一人暮らしを想定したときの理想の生活費の内訳は?

手取り15万円程度で一人暮らしをするときの理想の生活費の内訳をまとめました。

 

家賃:5万円
食費:2万3,000円~3万円
水道光熱費:1万円
通信費:7,000円
交際費・娯楽費:1万5,000円
日用品・衣類購入費:2万5,000円
貯金・予備費:2万3,000円~3万円

家賃は、5万円以内、理想的には4万円までに抑えます。食費は自炊をして2万3,000円の予算にすると、手取りの20%にあたる月3万円を貯金することができます。食費を月3万円とした場合は1日1,000円の計算です。電気・ガス・水道の水道光熱費は1万円程度、通信費は格安SIMを活用するなどして7,000円に抑えます。交際費・娯楽費を1万5,000円として、友人や勤務先との人の交際費や趣味に使うお金にあてます。日用品・衣類購入費の2万5,000円は、洗剤やトイレットペーパーなどの消耗品や衣類を購入する費用です。

 

手取り15万円で一人暮らしをする場合、家賃を5万円以内に抑えれば無理なく暮らすことが可能です。自炊をすることでしっかりと貯金もできます。市民プールや体育館のフィットネス施設を利用したり、ネットサービスで映画鑑賞をしたりするなど、あまりお金のかからない趣味を楽しむ余裕もあります。旅行も貯金を利用して、国内の温泉旅行を楽しんだりすることはできるでしょう。

 

しかし、交際費が潤沢にあるとはいえないので頻繁に外食をしたり、高級レストランに通ったりするような贅沢をすることは難しいといえます。また、ファッションを楽しむにも限界があり、工夫が必要です。

 

手取り15万円の人の一人暮らしで、生活費を予算内に収めるには、1日に使うお金や友人などと遊びに行く回数を決めておくとよいでしょう。自炊する方が食費を抑えられますので、帰りが遅くなる日のために、多めに作り置きをして冷凍しておくのがおすすめです。すべてを自炊にするのは難しくても、お米を炊いておかずだけ買うようにすれば支出を減らすことができます。また、ペットボトル飲料の購入をやめて、自宅で麦茶などをつくり、マイボトルを持ち歩くようにすると簡単に節約することが可能です。洋服はフリマアプリを活用したり、セール時期を狙ったりすると、トレンドのアイテムも取り入れやすいでしょう。

 

毎月の決まった支出のほかに、実際の生活では冠婚葬祭の費用や病気になったときの医療費といった、急な出費が発生することがあります。また、賃貸物件は2年ごとに家賃1ヶ月分の更新料がかかるケースが多いです。さらに、病気や失業などで働けない期間が生じることも考えられます。手取り15万円の場合、月々の収入で急な出費に対応することは難しいため、急な出費に備えて日頃から貯金をしておくと安心です。おすすめは「先取り貯金」。給与が入ったらすぐに貯金し、残ったお金でやり繰りする方法です。

まとめ
・月収18~19万円程度の人は社会保険料や税金を控除されると、手取り15万円程度になる
・手取り15万円の場合、適正な家賃の目安は5万円以内に抑えるとよい
・手取り15万円程度での一人暮らしは贅沢はできないものの、生活費の予算を守るように心がければ無理なく暮らせる

 

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