恋人との同棲生活は、いつも一緒にいられるというメリットがあるだけでなく、結婚を見据えた大事な準備期間にもなります。

しかし、実家暮らしからいきなり同棲をする場合は、何から準備をすればいいのか戸惑ってしまうこともあるでしょう。

今回は、一人暮らしを経験したことがない人でも、安心して同棲をスタートするために、すべきことをまとめて紹介します。

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同棲について話し合う

 

まずは、実家暮らしから同棲をスタートするまでにやるべきことをまとめて見ていきましょう。

 

同棲することを決めたら、まずは以下の4つのステップに取り組みましょう。

  • 同棲についての話し合い
  • 同棲に必要な資金の把握、準備
  • 親への報告
  • 部屋探し

■同棲についての話し合い

 

どれだけ深い信頼関係があっても、異なる習慣や価値観を持った二人が生活を共にするうえでは、お互いがきちんと納得して暮らせるための工夫やルール決めが大切です。

 

まずは、しっかりと話し合える時間をとり、お互いの考えをすり合わせましょう。

話し合いで決めたいこと

  • 同棲する期間
  • 家事分担のルール
  • お金のルール、費用分担
  • 交友関係のルール(友人を家に連れてきてもいいかなど)
  • ケンカをしたときの仲直り方法
  • 生活サイクル、仕事の時間帯やスタンス

■同棲に必要な資金の把握、準備

 

賃貸物件を借りるためには、初期費用としてまとまった金額を用意する必要があります。物件を借りる際にかかる初期費用は「家賃の4~6ヶ月分」が目安とされています。

 

そのうえで、新生活を始めるには「引越し費用」「家具・家電購入費用」「当面の生活費」も用意しておきましょう。

 

二人暮らしの生活費については、後ほど詳しく解説するので、そちらも参考にしてみてください。

■親への報告

 

慣れない同棲生活をするうえで、お互いの家族は何かと頼れるサポーターになる場合が多いです。特別な事情がない限りは、それぞれの親には同棲の報告をして、きちんと理解を得ることが大切です。

■部屋探し

 

部屋探しは、入居したい日から逆算して、少なくとも1ヶ月以上前にはスタートしたいところです。

 

物件へのこだわりが強い場合には、2ヶ月程度の時間がかかるケースもあるので、早めに情報収集をスタートしておくといいでしょう。

 

部屋が決まったら、引越しを迎えるまでに以下の手続き・準備を進めておく必要があります。

  • 引越し会社の手配
  • 役所関連の手続き
  • 荷造り
  • 家具・家電の準備

 

引越しを終えたら、以下の手続きを済ませる必要があります。役所関連の手続きについては、期日が設けられているものもあるので注意しましょう。

  • 役所関連手続き
  • その他住所変更手続き

役所関連の引越し手続きについては、以下の記事で詳しく解説されているので参考にしてみてください。

同棲の部屋探しで心がけたいこと

 

同棲の部屋探しでは、お互いが納得できる住環境を見つけるために、いくつか気をつけたいポイントがあります。

 

同棲に適した間取りタイプには、以下のような種類があります。それぞれの特徴を押さえて、自分たちに合ったものを選びましょう。

間取りタイプ

特徴

向いている人

1DK、1LDK

・家賃は1DKだと安めだが、1LDKは人気があり高め

・お互いの個室は持てない

・収納スペースが不足するケースが多い

・物件数が多い

・いつも一緒に過ごしたいカップル

・できるだけ家賃を抑えて貯金をしたい人

・お互いの生活サイクルが近い人

2K 、2DK

・お互いに個室を持てる

・築年数が経過した物件も多い

・DKの広さや使い方で住み心地が変わる

・家賃を抑えつつ、ある程度のプライバシーがほしい人

 

2LDK、3LDK

・二人で暮らすには十分な広さがある

・それぞれの個室が持てる

・趣味の部屋や仕事部屋が持てる

・ある程度収入にゆとりのある人

・結婚や子育てを見据えて部屋を借りたい人

 

それぞれが仕事をしている場合は、どちらにとっても勤務先までのアクセスに優れたエリアを見極める必要があります。

 

通勤・通学時間から探す

LIFULL HOME’S「通勤・通学時間から探す」

LIFULL HOME’Sでは「通勤・通学時間から探す」という機能で、複数の目的駅までの所要時間を設定し、条件に該当するエリアを絞り込むことができます。

 

この機能を活用すれば、お互いの通勤時間や乗り換え回数が公平になるエリアを見つけることができるので、活用してみてください。

 

部屋探しにおいては、「2人入居可」という表記がある物件を探す必要があります。賃貸物件では、居住人数に関する条件が決められているところも多いので、最初に必ず確認しましょう。

 

また、「2人入居可」と表記されていても、貸主が想定しているのは「家族や兄弟のみ」というケースもあります。

 

基準は物件ごとに異なるので、気になる部屋が見つかったときには、不動産会社を通して確認してもらいましょう。

 

部屋探しはできるだけ二人で行うことが大切です。特に内見をするときには、それぞれ目を向けるポイントが異なるので、後からもめないためにも二人で足を運ぶようにしましょう。

 

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一人暮らし経験がない場合に必要な心構え

 

ここからは、一人暮らし経験がない場合に、あらかじめ意識しておきたい心構えについて見ていきましょう。

 

家事に不慣れな場合は、同棲が始まる前に少しずつ準備を進めることが大切です。

■料理

 

料理については、どうしても慣れるまでに時間がかかってしまうため、実家暮らしで親に任せていた人は準備期間の間に練習しておけると安心です。

 

また、いきなり完璧を目指そうとすると、そもそも自炊を続けること自体がストレスに感じられてしまう場合もあります。

 

献立をルーティン化したり、時にはでき合いものを頼ったりするなど、無理なく続けるためのコツを調べておきましょう。

■洗濯

 

洗濯に慣れていない場合は、衣類の表示マークを確認しないまま洗い、洋服を台無しにしてしまうといった失敗をしがちです。

 

洗濯の基本ルールやタイミングなどは、あらかじめ親に教えてもらったり、インターネットなどで調べたりしておくといいでしょう。

■掃除

 

掃除にあまり自信がない人は、まず習慣づけるための工夫を考えてみましょう。

 

曜日ごとに掃除するスペースを決めるか、パートナーに掃除を任せる代わりに自分が炊事をするなど、役割分担を工夫するといった方法もあります。

 

意外と見落としがちなのが、メンタル面での負担です。これまで長く実家暮らしをしていた場合、人によってはホームシックに陥ってしまうケースもあります。

 

特に慣れない土地に引越しをする場合は、定期的に実家と連絡を取り合う習慣をつくっておくといいでしょう。また、パートナーとの生活においては、一人の時間も意識的につくることが大切です。

 

一人でできる趣味を見つけたり、各自で過ごす部屋を設けたりするなど、適度に気分を変えられるような手段を見つけましょう。

 

一人暮らしの経験がなく、同棲をスタートする際には、お金についても何かと不安を感じてしまうものです。まずは、毎月の生活でどのくらいのお金がかかるのか、支出の目安を把握しておきましょう。

 

総務省統計局の2021年「家計調査報告(家計収支編)」によれば、二人世帯における平均的な1ヶ月当たりの支出は以下のとおりです。

費用項目

金額

食費

6万4,056円

水道・光熱費

1万7,452円

家具・家事用品費

1万1,116円

被服費

8,400円

保健医療費

1万2,764円

交通・通信費

4万9,966円

教育費

1,807円

教養・娯楽費

2万4,174円

その他

7万109円

合計

25万9,844円

※勤労世帯(60歳未満)のデータを参照

 

この合計額に家賃を加えた金額が、おおまかな1ヶ月当たりの支出目安といえます。

 

現在のそれぞれの収入を踏まえて、具体的に毎月のやり繰りをイメージしてみると、お金に関する不安が少なからず解消されるはずです。

カーテンを選ぶ

 

最後に、新生活のスタートまでに必要なものをリスト形式で紹介します。どのようなものが必要なのかを確認して、二人で話し合いをしながらそろえていきましょう。

リストの見方

必要度「高」…当日までにないと困る可能性が高いもの

必要度「低」…新生活当日に間に合わなくてもなんとかなるが、あったほうがいいもの

必要度

リビング・寝室関係

照明器具

賃貸の場合、もともと設置されている場合もありますが、なければ必要になります。また、取り付ける際、天井が高い場合には、脚立や椅子も必要です。

カーテン

内見の際に窓のサイズを測っておきましょう。1階の場合、あるいは2階以上でも、カーテンがないと部屋の位置や、周囲の状況によっては室内の様子が外から見えるため、生活しにくくなってしまいます。また防犯対策としても重要です。

寝具

布団かベッド、どちらか必要です。布団の場合、ダブルサイズのものを1組か、シングルサイズのものを2組用意するといいでしょう。1人につき、掛布団と掛布団カバー、敷布団、敷布団カバー、枕、枕カバーが必要となります。

 

ベッドの場合、部屋に持ち込めるサイズかどうか(持ち込めるサイズに分解できるかどうか)、マンションのエレベーターに入るかどうかを確認しておきましょう。

エアコン

もともと設置されている場合もあるので、確認してください。

掃除機

引越しに伴ってほこりやゴミが出るため、気持ちよく暮らすためにも必要です。

テーブル

物を置いたり、食べたり飲んだりするのにないと不便です。

暖房器具

冬の場合。エアコンに加えて、こたつやストーブなどがあるとより快適に暮らせます。

ゴミ箱

 

テレビ

 

必要度

キッチン関係

冷蔵庫

すぐに料理をしない場合でも、特に夏場は、食品の衛生面も考慮して用意しておいた方がいいです。

電子レンジ

普段から電子レンジをよく使う人は「必要度/高」になります。

ガスコンロ

すぐに料理をしたい人は「必要度/高」になります。

食器

皿やコップ、箸、スプーン、フォークなど。すぐに料理をしたい人は「必要度/高」になります。

スポンジ、食器洗い洗剤

すぐに料理をしたい人は「必要度/高」になります。

調理器具

包丁やまな板、フライパン、鍋、菜箸、フライ返しなど。すぐに料理をしたい人は「必要度/高」になります。

炊飯器

すぐに料理をしたい人は「必要度/高」になります。

必要度

トイレ・バスルーム・洗面室

バスタオル、タオル

それぞれ数枚ずつ用意すると便利です。

ボディソープ、ボディタオル

 

シャンプー、コンディショナー

 

ハンドソープ、せっけん

 

歯ブラシ、歯磨き粉

 

トイレットペーパー

トイレ以外の場所でも、掃除などにも使うことができて便利です。

ドライヤー

場合によっては「必要度/低」。

洗濯機

急ぎの場合には、コインランドリーを利用するなど工夫ができます。

洗濯用洗剤

 

風呂ふた

 

必要度

小物関係

スマートフォン、充電器

連絡はもちろん、テレビやパソコンがなくても情報を得ることができます。充電器も忘れず用意してください。

ゴミ袋

ゴミ箱はなくても、ゴミ袋があるだけで非常に便利です。引越しはゴミがたくさん出るため、どんどんまとめておく必要があります。

はさみ、作業工具

はさみは荷ほどきにあると便利です。また、ドライバーといった工具一式は、家具の組み立てや調整に使います。

ガムテープ

ダンボールやゴミをまとめるなど、片付けを進めるためにも用意すると便利です。

大きい家具・家電は引越し時に運搬すると料金が高くなってしまう可能性もあるため、あらかじめ下調べしておき、引越し先でそろえるのも一つの方法です。

 

また、一度にすべてをそろえようとせず、優先度の高いものから順に、少しずつ準備していくといいでしょう。

 

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同棲準備

 

  • 同棲を決めたら、引越しまでにすべきことを段階分けして整理しよう
  • 部屋探しや内見は必ず二人で行おう
  • 家事に不慣れな場合は、同棲が始まる前から少しずつ準備していこう
  • 環境の変化によるメンタル面の負担も考慮しておけると安心
  • 同棲までに必要なものをリストでチェックして、計画的にそろえよう

 

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更新日: / 公開日:2019.02.21