引越しを決めたら次は物件探し。気に入った部屋が見つかれば賃貸借契約を結びます。

契約時に必要な書類として、不動産会社から住民票の提出を求められるのが一般的ですが、なぜ賃貸借契約をするのに住民票が必要になるのでしょうか? 
もし忙しくて住民票を取りに行けない場合はどうすれば良いのでしょうか? 

ここでは、引越し前に知っておきたい賃貸契約にまつわる基礎知識を紹介します。
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住民票は、借りようとしている人の身元を確認するために必要です。
契約に先立って、運転免許証など本人確認用書類の写しも必要になりますが、さらに住民票が必要になるのはなぜでしょうか。

 

それは、住民票の場合、本人の前住所や世帯主など、運転免許証には載っていない情報が記載されているからです。

 

また、住民票と運転免許証など他の本人確認用書類の情報を照らし合わせるという意味もあります。
運転免許証や保険証だけでは、いわゆるなりすましで契約する人も出てくる可能性があるため、住民票の提出が必要なのです。

 

住民票は契約を結ぶ時に大家や不動産会社へ提出します。したがって、引越し前の住所地のものを取得しましょう。
住民票を取得する際には次の点に注意が必要です。

住民票は住所地の役所で取得できますが、この際に住民票の抄本か謄本のどちらを取得するのか担当者から聞かれます。
簡単に言うと本人のみの住民票を抄本、家族全員が記載されている住民票を謄本と言います。

 

一人暮らしの場合は抄本、家族で引越しするなら謄本が必要ですが、どちらが必要か事前に確認しておきましょう。

 

住民票にマイナンバーを記載することも可能ですが、契約用に提出する住民票については、マイナンバー記載なしのものを取得した方が安心と言えます。

 

なぜなら、マイナンバーは重要な個人情報と関連するため、記載されている住民票の受取りを拒否している会社などもあるからです。(※)

 

万が一マイナンバーを記載してしまうと、受取りを拒否されてしまう可能性もあるため覚えておきましょう。
※日本年金機構「日本年金機構におけるマイナンバーへの対応」

 

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学生で、一時的に東京に住んでいるような場合、実家から住民票を移していないケースもあります。

 

◆移さなくていいケースもある?住民票についてもっと詳しく知る
引越しに伴う住民票の異動手続き 意外な落とし穴とは?

 

もしも契約をする段階で現住所と住民票の住所が一致しない状態で新たに賃貸借契約を結ぶ場合には、事前に不動産会社に伝えておきましょう

 

大家や不動産会社は、本人の現住所と住民票の住所が一致するかを確認しますが、事前に事情を伝えておけば、一致しなくても大きな問題に発展せずに済むこともあります。

 

なおこの場合、契約書に書く住所は、現住所と住民票の住所、どちらを書けば良いのか迷ってしまうと思います。
事前に不動産会社に確認は必要ですが、基本的には契約書に“実際に住んでいる現住所”を記載するのが一般的です。

 

住民票が現住所と異なる場合、事前に伝えましょう

住民票が現住所と異なる場合、事前に伝えましょう

住民票は最寄の役所で取得できます。
ただし時間がなくてどうしても住民票を取りに行けないという場合には、以下のような方法があります。

 

住民票は本人が窓口で取得するのが原則ですが、同世帯の人や知人に取得を依頼することも可能です。
なお、知人に依頼する場合は、役所が指定する委任状に本人が署名捺印し代理人が持参する必要があります。

 

平日の昼間は学校や仕事で忙しいという場合は、夜間窓口を利用するという方法があります。
事前に電話などで予約しておけば、夜間に住民票の受け取りができます。
ただし役所によって運用が違いますので、事前に確認しましょう。

 

住民票は郵送で申請することも可能です。
ただし窓口で取得するよりも時間がかかりますので、契約まで余裕を持って申請しましょう。

 

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住民票は部屋を借りる際に必要となる書類です。
契約までに取得する必要があるため、できる限り早めに手配をすることが重要です。
また、現住所に住民票を移していない場合は、その旨を不動産会社に事前に伝えておきましょう。

●まとめ●  
・住民票は本人の身元を確認するために必要
・賃貸借契約を結ぶ時までに提出しなければならない
・本人が忙しい場合は、代理人取得、夜間取得、郵送取得などの方法がある

 

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更新日: / 公開日:2018.02.09