一人暮らしを始めたいけれど、アルバイトでも部屋を借りられるだろうか、と不安に感じている方も多いはず。そこで、本記事ではアルバイトの人が安心して物件探しをするための知識を紹介します。

一人暮らしに必要な収入や、家賃以外に想定される支出、また年収別の家賃に関するデータなど、物件探しをする前に知っておきたい内容をまとめました。

アルバイトでも一定の収入があればOK

アルバイトの場合でも、一定の収入があれば、賃貸借契約を結べる場合がほとんどです。ただし、大家さんや管理会社によっては正社員と比べると安定した収入を得ていないと考え、信用度が低いと判断される場合もあります。実際に、アルバイトの方との賃貸借契約を避ける大家さんもいるようです。

 

そのため、アルバイトで一人暮らしをしたいと考える場合には、敷金・礼金・仲介手数料等の初期費用に加えて、しっかりと毎月の家賃を支払えるという点を証明することが重要です。また、保証会社と契約することで入居者の信用度を高められますので、不動産会社に相談してみましょう。

 

一人暮らしをするための家を探す際には、大まかな家賃の目安を決めておくと物件探しがスムーズに進みます。ただ、どの程度の家賃を目安にしたらいいのか分からない場合、「収入の25%」を目安にしましょう。この金額が、無理なく生活できる目安とされています。

 

ただし、その方の生活スタイルによっても支出額は変動し、希望するエリアに予算内に収まる物件がない場合も考えられます。その場合も、家賃は多くても収入の30%を目安にしておきましょう。

一人暮らしに必要な生活費

一人暮らしを始める際には、契約時に必要な敷金や礼金が支払えたとしても、月々の生活費を考えて、無理なく生活していけるかどうかを考えることも大切です。そこで、総務省統計局による家計調査(2018年)を参考に、単身世帯ではどのような支出が考えられるのかを見ていきましょう。

 

「住居の所有関係別1世帯当たり1か月間の支出(単身世帯)」によると、民営借家(官公庁以外が所有・管理している賃貸住宅)に住んでいる方の1ヶ月の平均支出は16万8,548円となっています。ここから、項目別の支出について、平均額と全体の支出における割合を紹介します。

 

民営借家に住んでいる人の支出で最も大きな割合を占めるのが、やはり住居に関わる費用で「4万6,103円(支出全体に占める割合は27.4%)」です。この費用には、家賃のほかに設備修繕・維持費用も含んでいます。

 

民営借家に住んでいる単身世帯における食費は「3万7,678円(22.4%)」。この金額には外食費も含んでいます。

 

交通費や自動車に関わる費用、通信関連の費用は「2万3,646円(14.0%)」です。なかでも最も大きな割合を占めるのが自動車等関係費です。

 

教養娯楽用品、新聞・書籍や教養娯楽サービスなどにかかる金額が「1万5,865円(9.4%)」。テレビやラジオ、文房具購入費、スポーツ用品、習い事の月謝などが含まれています。

 

電気や水道、ガスなど光熱・水道費が「1万273円(6.1%)」です。家にいる時間の長さや自炊をするかどうかといった点で変動します。

 

医薬品や保健医療用品・器具、保健医療サービスなどが「5,443円(3.2%)」。病院にかかったときの費用や薬代、コンタクトレンズ代、また栄養補給を目的としたサプリメントやドリンクなどもこの項目に含まれます。

 

服や靴にかける費用が被服費で「5,306円(3.1%)」。ただし、どれだけ洋服や靴にお金をかけるかは人によって大きく異なる部分といえるでしょう。

 

家事に使用する機器や寝具、暖房用品、カーテン等の室内装備、食器などにかかる支出。「3,670円(2.2%)」の割合です。

 

交際費など、その他の支出が「2万564円(12.2%)」という結果です。

 

出典:「家計調査結果」(総務省統計局)

 

もちろん人によって支出の割合は異なりますが、家賃以外にも多くの支出が必要になることが分かります。想定していなかった支出もあるのではないでしょうか。また、上記で紹介した項目以外にも、冠婚葬祭などの行事や引越しなど、突然の出費が必要になるケースも。万が一のときに備えて、収入の一部を貯蓄に回すなど、余裕を持っておきたいところです。

これまで紹介してきた内容から、「月に17万円程度の収入」があることで、不安なく生活ができそうだと判断することができます。

 

地域によって家賃や光熱費の差はあり、節約して出費を抑えることによって17万円以下の収入でも生活できるケースもあります。そのため、一人暮らしを始める際には自分が住む予定の地域の家賃相場を把握し、無理なく支払える家を見つけることが大切です。

実際に、周りの人はどのくらいの家賃の家に住んでいるのでしょうか。ここでは、296人に対して行ったアンケート結果をもとに、年収に対する家賃の平均を紹介します。

 

こちらの表と自分の年収を比較することで、自身にとって適切な家賃の目安が分かります。

年収

家賃平均(家賃割合)

200万円未満

5.3万円(32.0%)

200万円以上300万円未満

6.0万円(28.8%)

300万円以上400万円未満

6.8万円(23.3%)

400万円以上500万円未満

7.3万円(19.6%)

500万円以上600万円未満

8.0万円(17.4%)

600万円以上

8.8万円(12.5%)

出典:【収入別】家賃は収入の何パーセントまで? 1人暮らしの実態調査 (LIFULL HOME’S調べ)

 

年収300万円以上の方については、収入に対して25%以内の家賃に抑えられている傾向があります。

 

逆に200万円未満の場合は30%を超えており、理想的な家賃と比較すると7ポイントも上回っているというデータが出ました。

 

これは、家賃を抑えることが難しい地域に住んでいることも関係しているのではないかと予想されます。ただし、生活のことを考えると、やはり収入の30%以内に家賃を抑えておきたいところです。

 

以上のデータを参考に、自分の年収ではどれくらいの家賃が目安かを算出しましょう。

アルバイトで生計を立てている方も、家賃の支払い能力を証明することで一人暮らしが可能です。安心して日々を過ごすためには、まずは自分の収入に見合った家賃の家を探しましょう。さらに、自分の生活で予想される支出、そして支出を抑えられる部分がないかどうかを考えるのも、一人暮らしを始める上では大切なポイントです。

 

行き当たりばったりで一人暮らしを始めるのではなく、計画性を持つことが、一人暮らしを成功させるカギです。

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