リフォームには後悔はつきものです。ここ5年以内にリフォームを実施した482人に、リフォームの成功と失敗について聞いたところ、依頼した会社に応じて異なることが分かりました。
リフォームして後悔してしまった経験を参考に、今後リフォームを検討している方は後悔しないリフォーム計画を立てましょう。
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リフォーム会社の対応は? 「良い」or「悪い」
まずリフォームを依頼した会社の対応について、聞きました。「とても良かった」という人が約半数となり、「普通」が45.9%で、「とても悪かった」は3.7%に留まりました。

リフォームを依頼した会社の対応【単一回答】(n=482)
リフォーム会社の“接客”面では不満を抱く人は少ないようです。「とても悪かった」という人はどのようなことに不満を抱いているのでしょうか。
「当初の予算を大幅にアップされた上に、勝手に変更してリフォームした。更に終了後のアフターが全くない。すぐに不具合、故障が続出した」(依頼先:ハウスメーカー/69歳女性)
「外壁塗装が雑だったし雨どいやポストや給湯器なども塗装されクレームを言いたいが、知り合いだったので言えなかった」(依頼先:工務店/48歳女性)
「担当者との連絡が取れなかったりしたから」(依頼先:建築設計事務所/33歳男性)
「最初の印象はよかったけどいい加減なところあり、工期は遅れる。頼んだことは忘れる。散々だった」(依頼先:リフォーム会社/67歳女性)
このような声が挙がりました。
一方、「とても良かった」という人の声を一部ご紹介します。
「要望もシッカリ聞いてくれて値段も考えてくれたし、時間外でも作業にきてくれ、工事も早く終わった」(依頼先:ハウスメーカー/27歳男性)
「こちらの細かい注文まで親身になって相談に乗ってくれ、実際に形として残してくれたから。満足のできる仕上がりになった」(依頼先:工務店/40歳男性)
「県内の各地域別に専属の担当者がいるので、どんなリフォームも一人の担当者が対応しており、その担当者の人柄や対応が良いから」(依頼先:リフォーム会社/62歳男性)
同じ業態でも対応には差があるようですね。
リフォームの成功度
実施したリフォームの成功度合いも聞きました。「大成功だった」人は28.8%で、「どちらかといえば成功だった」人は51.2%でした。対応だけでなく、リフォームそのものも成功したと考える人が8割と多かったようです。

実施したリフォームの成功度合い【単一回答】(n=482)
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しかし、この成功度合いは依頼した会社によって異なることが分かりました。業態別に見てみたのが以下のグラフです。

依頼した会社別に見た、実施したリフォームの成功度合い【単一回答】※サンプル数30以下は参考値
サンプル数が少ないため参考値となる会社もありますが、「大成功だった」の割合は、ハウスメーカーや工務店に比べて、他の業態が低い傾向にあります。ホームセンターは12人中1人もいませんでした。しかしながら、いずれの会社も失敗という回答は一握りで、悪徳なリフォーム会社に騙された、という人は最近では珍しいケースのようです。
もう二度と間違えない! みんなが後悔していること
失敗には至らなくても、リフォームに“後悔”はつきものです。リフォームを実施した人に「もっとこうすればよかった」と後悔していることを具体的に教えてもらいました。

もう二度と同じミスはしない。と後悔することもあります
「フローリング材の色が思ったより暗かったので、カタログだけでなく実物を見ればよかった」(依頼先:リフォーム会社/45歳男性)
「外壁を塗る場合、見本の小さい色だとわかりにくく予想より派手な色になってしまったが 申し込んだ色通りなので 文句は言えない」(依頼先:工務店/61歳女性)
「想定した仕上がりや使い勝手と異なる点が多く、実際に導入する機器を見たり、PCのシミュレーションで3Dモデルを見たり、実際の施行例の写真なども見ることが必要だと感じた」(依頼先:工務店/29歳男性)
支払いについて
「見積もり時の金額に含まれていなかった費用を、工事が始まってから、追加で請求された。費用の最終金額に関して、予め確認すべきだった」(依頼先:リフォーム会社/25歳女性)
「支払金額について、もっと突っ込んで話をすればよかった。大まかな話だけだったので、請求額が増えても、詳細を教えてもらえず、支払いをしてしまった」(依頼先:水道工事店/59歳男性)
「最初の見積もりよりも費用がかかってしまう。工務店によって良い悪いがはっきりしてしまう。現場の人に言っても監督に言わないと直せない」(依頼先:工務店/35歳男性)
他の会社と比較しても良かった
「今回は限られたプランで選択する形だったが、だがもっと他メーカー浴室タイプなどの種類を良く事前に調べて相場の価格などもふまえ各リフォーム会社を比較して選んでも良かったかなと思った」(依頼先:リフォーム会社/42歳男性)
書面で確認すべきだった
「言葉の行き違いがないように、すべて書面などで確認しながら進めるのがベストだと思った」(依頼先:建築設計事務所/59歳女性)
もっと早く対応すればよかった
「屋根などはもっと早くしておけばひどくならなかったと思う。雨漏りがしてから行ったので」(依頼先:工務店/51歳女性)
相談すればよかった
「お風呂の扉が少々できが悪い。これはメーカーの問題であり、リフォームをしてくれた工務店さんの問題ではない。ただ、これを相談しなかったので、相談していれば何らかの改善策をしてくれたかもしれないと後悔している」(依頼先:工務店/40歳男性)
まとめ
このような経験から、少なくとも以下のようなことは意識しておきたいところです。
- 面倒臭がって、写真だけで判断しない。現物を見て決める
- 見積もりは概算ではなく、明細をもらう。契約前にできるだけ仕様を詰めておく
- リフォーム会社は1社でなく数社に声をかけ、比較できる要素を持っておく
- あとからもめないよう、約束事は書面に落とすなど記録する
・意外にアナログ?リフォーム会社の探し方・選び方【住まいのリフォーム調査1】
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調査概要
【調査実施期間】2016年11月8日~9日
【調査対象者】事前調査で「過去5年以内にリフォームを行った」と回答した人
【調査方法】インターネット調査
【有効回答数】482サンプル
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更新日: / 公開日:2016.12.04









