「中古住宅を買ってリノベーション」といっても、実際に建物を見に行ってみると、あちこちに亀裂が入っていたりして、なんとなく不安になる、といったケースは非常に多いものです。
もちろん程度にもよるのですが、建物は一定の時間が経過すれば必ず劣化していきますし多少の歪みも生じます。「中古住宅は不安だから」として新築住宅を選んでも、その新築も間違いなく劣化していくのです。大事なのは「見極め」と、それに伴う「対処」です。
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壁のひび割れ
例えばこんなケースではどうでしょうか。事例を見ながら考えてみましょう。築20年程度の木造住宅の現場実例です。ご依頼者によれば、物件の見学に行ったときに、壁の何ヶ所かにひび割れのようなものがあるのが気になったとのこと。さくら事務所のホームインスペクターが現地を確認すると、やはりいくつかのひび割れが散見されます。
大事なのは、このひび割れの原因です。どうしてこのようになっているのか。建物全体を見ながら推定すると、およそ次のようなことがわかりました。
まず、基礎コンクリートの部分には特に亀裂もなく、また、建物まわりの地盤も沈下の気配がないことから、建物が沈んで傾いているわけではないと考えられます。建物全体にも歪みがあるわけではないようです。
これはおそらく建設時に、十分に乾燥されていない構造材(壁の中の木材)を使用したことが原因でしょう。木材というものはある程度水分を含んでおり、15~20%以内であれば大丈夫なのですが、それを超えてくると乾燥時に収縮が目立つようになります。
現在はこの構造材も十分に乾燥状態にあると思われますので、これ以上のひび割れの進行はおそらくないでしょう。ただ、大地震の時に無理な力がかかり、大きな被害が起こる可能性を完全に否定できませんので、大規模なリノベーションを行う際に耐震補強も併せて対処しておくのがおすすめです。

<壁のひび割れ>
天井裏
また、天井裏には、ちょっと大きな課題がありました。
木材と木材を緊結し固定する金属のかすがいが、一方向にしか取り付けられていません。さらに、いくつかのボルトに緩みが見られます。
これはおそらく、工事途中でいわゆる「仮止め」をした後、しっかり締めるのを忘れてしまったのでしょう。

<天井裏1>
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かすがいを増やすことと、ボルトの増し締めなどを行うことをおすすめしました。耐震性を考えるなら、さらに補強プレートを増設するのが良いと思います。これらには費用はほとんどかかりませんが、効果は非常に高いものです。
このように、建物の現状をしっかり把握し、適切な見極めと対応ができるのであれば「中古住宅を買ってリノベーション」は、コストパフォーマンスを始め満足の高い買い物になるのです。

<天井裏2>
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コンテンツ提供:株式会社さくら事務所
中古マンションを探す 中古一戸建てを探す LIFULL HOME'S住宅評価物件 リノベーション会社を探す更新日: / 公開日:2012.09.11










