配管
(左)現在主流である「樹脂管」
(右)1990年代後半までは「鋼管」が主流だった

「中古住宅を買ってリノベーションを」というときに、一番気を付けたいのは「工事が終わったら、隠れて見えなくなるところ」です。
例えば「配管」。その素材・時期によっては当然、交換が必要になります。さくら事務所のホームインスペクション(住宅診断・住宅検査)経験では、「リノベーションの定義」は会社によって様々なようで、配管についてしっかりと見極めを行うところもあれば、全くケアしないところもあります。

左の写真は築27年の中古マンションですが、配管は刷新しています。現在主流であるこの「樹脂管」は、素材そのものは半永久的にもつとされ、水漏れにだけ気を付けていれば良いのですが、27年前にはこうしたものはありませんでした。

1990年代後半までは右の写真のような「鋼管」が主流で、寿命は30年程度が目安。ということは、築27年の時点でそのまま使用し続ければ、水漏れを起こす可能性が高くなります。
実際、リノベーションが全て終わって住み始めた後になって、水漏れや赤錆が出て「交換しよう」ということになったら大変です。

もう一つ、トラブルで多いのが「リノベーション後の“結露”」。
中古マンションの内部を解体して、せっかくスケルトン(骨組み)状態にまでしておきながら、コンクリート部分に断熱を施さなかったため、入居後にひどい結露に悩まされているケースが、複数報告されています。
一口に「リノベーション」といっても、その中身はかなりばらつきがあるのも実情です。依頼する会社が、どのような考え方とやり方をするのか、よくよく吟味すると同時に、工事プロセスのチェックを推奨します。

会社の見極め方は、まず実績をよく確認すること。一定の経験がないとリノベーションで起きるトラブルを未然に防止するスキルやノウハウが少ない可能性があります。大手ハウスメーカーでも欠陥住宅がゼロにならないのと同じで、リノベーションで有名な会社でも雨漏りや水漏れなどのトラブルがゼロではありませんが、確率は低くなります。

さらに、リノベーション会社が設定している施工の際の品質基準の有無や内容も確認しておくと良いでしょう。こうした基準を確認するには、複数の会社にヒアリングし、相対比較をしてみる必要があります。

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コンテンツ提供:株式会社さくら事務所