憧れを形に。オシャレな住まいを実現するDIYとは

テレビや雑誌など、各種メディアで取り上げられることが多くなった「DIY」。
ハンドメイドのアクセサリーやクラフト雑貨を始め、お部屋や住まいの印象をガラッと変えるセルフリノベのDIY事例も出てきている。中には、素人とは思えないほどデザイン性が高く、オシャレなものも多々ある。そしてその例は持ち家だけに限らず、賃貸でも近年はオーナーの合意を得て、自分なりに挑戦している人たちがいる。

オシャレな家に住みたいという気持ちや憧れを、賃貸だからといって諦めてはいないだろうか?今回は賃貸に住んでいる人が挑戦したDIYを調査し、賃貸でも自分らしく部屋を変えた例をランキング方式でお伝えしたい。

憧れを形に。オシャレな住まいを実現するDIYとは

DIYしたもの、DIYした場所のベスト10は?

賃貸に住んでいる人がどんなDIYしたか聞いてみたところ、DIY初心者にも比較的着手しやすい「小物や雑貨を作る」「棚を作る」が上位2位に入っていた。特に「棚」については、キッチンやリビングのほか、トイレや洗面台、押入れや玄関など、ありとあらゆる場所に取り付けられており、比較的挑戦しやすいことが分かる。
「壁紙を貼る」が第5位に入っているのは、賃貸住宅のDIYにおいて最近話題になっている「貼ってはがせる壁紙」の影響があるのだろうか。「貼ってはがせる壁紙」は原状回復のしやすさと部屋の印象が大きく変わるという点が人気の理由と考えられる。

■どんなDIYをしたか?(複数回答可 n=639)

第1位 小物や雑貨を作った 43.0%(275票)
第2位 棚を作った 34.1%(218票)
第3位 家具やインテリアを作った 26.3%(168票)
第4位 壊れたもの、サイズが違うものなどを修繕した 22.4%(143票)
第5位 壁紙を貼った 13.3%(85票)
第6位 塗料や色を塗った(壁や床、家具など) 11.9%(76票)
第7位 庭を変えた 8.0%(51票)
第8位 床を張り替えた 7.7%(49票)
第9位 タイルを使ってデコレーションした 5.5%(35票)
第10位 トイレを変えた 5.0%(32票)


順位が下がるにしたがって、規模の大きさも変わってくる。10位には「トイレを変えた」といった設備を変えるところまで踏み込んだ結果も見られた。さらに10位圏外の結果ではあるが、「和室を洋室に変えた」「キッチンにカウンターを作った」「お風呂を変えた」「キッチンを変えた」「ベランダをウッドデッキにした」といった大掛かりなDIYに挑戦した人がなんと約18%もいた。
続いて「壁を壊して部屋をつなげた」「間取りを変えた」「断熱処理をした」「天井を高くした」といった回答も5%ほど見られるなど、たとえこれが持ち家であろうが難易度の高いDIYに挑戦しているツワモノも見られた。

自由回答にあったコメントでいくつか興味深いものを紹介したい。
「下駄箱がなかったので作った。床をタイル張りにした」
さらっと書いているが、家具を作り、床を貼り直すのは、なかなか大変そうである。
「風呂の床をコンクリート張りだったのをタイル張りにした」
こちらも同じくタイル張り、しかも場所はお風呂場。お風呂場の床はどのようにはがすのだろう。防水は問題ないのか、色々気になる。
「バルコニーにウッドデッキを基礎から作った」
基礎とは、基礎工事のことなのか?もはやこうなると職人レベルである。
「エアコン室外機カバーが既製品ではサイズが合わなかったので、図面を描き木材で作った」
そこまでこだわり抜いていることに驚きを隠せない。
「猫のトイレを下における棚とキャットタワーを作った」
猫のトイレの置き場所は確かに迷う。キャットタワーも作ってあげるなんて、愛猫さんもきっと喜んでいることだろう。

次にDIYをした場所を聞いたところ、順位は以下となった。

■DIYで作ったものを使う場所や、DIYを施した箇所(複数回答可 n=398)

第1位 キッチン 39.4%(157票)
第2位 リビング 37.9%(151票)
第3位 寝室 20.1%(80票)
第4位 トイレ 17.8%(71票)
第5位 ダイニング 15.3%(61票)
第6位 ベランダ 14.8%(59票)
第7位 庭 13.6%(54票)
第8位 玄関 13.1%(52票)
第9位 お風呂 10.3%(41票)
第10位 子供部屋 10.1%(40票)


この結果を男女別で見てみると、男性ではリビングが1位となっており、女性はキッチンが1位となっている。その他、ベランダ、庭、といった屋外系のDIYは男性では上位に入っているが、女性は室内をメインとし、屋外系のDIYは下位となっていた。

コスト?趣味?DIYしようと思った理由を探る

既製品を買う、プロに頼むなど、他にも選択肢がある中なぜ「DIY」を選んだのか。その理由も探ってみた。
1、2位は「作った方が安くできるから」「簡単にできるものだったから」という回答。次いで3位は「作ることが好きだから」が入り、4位に「自分らしいこだわりの空間を作りたいから」といった内容が続いた。1、2位に見られるコスト、作り易さといった「実用的」な面と比べると、3、4位は「趣味」や「こだわり」といった側面が見受けられた。また、7位に入っている「直せばまだ使えるから」という回答は世代が上がるにつれて徐々に高くなっている。

■DIYしようと思った理由(複数回答可最大3つまで n=398)

第1位 作った方が安くできるから 36.2%(144票)
第2位 簡単にできるものだったから 34.7%(138票)
第3位 作ることが好きだから 22.1%(88票)
第4位 自分らしいこだわりの空間を作りたいから 19.6%(78票)
第5位 必要なものが売っていなかったから 16.6%(66票)
第6位 作った方がより愛着がもてるから 11.8%(47票)
第7位 直せばまだ使えるから 10.6%(42票)
第8位 既製品の見た目が気に入らなかったから 9.8%(39票)
第9位 人と同じものが嫌だから 4.8%(19票)
第10位 友人や家族に見せたいから 3.3%(13票)


エリア別でみると、関東地方では「作った方が安くできるから」と「簡単にできるものだったから」が35.7%と同率1位。近畿地方では「作った方が安くできるから」が47.1%で1位、「簡単にできるものだったから」が35.7%で2位と、地域差がうかがえた。(グラフ1参照)

グラフ1:住まいやお部屋のDIYをしようと思った理由(複数回答)グラフ1:住まいやお部屋のDIYをしようと思った理由(複数回答)

男女別で見るとやっぱり違う「最も重視すること」

次にDIYをするときに、最も重視することを聞いてみた。
最も重視されているのは「コスト」が1位となり、前述の「DIYしようと思った理由」と同じ結果となった。続いて、「機能性」「見た目」「自分らしさ・こだわり」と続いた。

■住まいやお部屋のDIYをするときに、最も重視すること(1つだけ選択 n=398)

第1位 コスト(かかる金額) 28.4%(113票)
第2位 機能性 20.1%(80票)
第3位 見た目(かっこよさ・おしゃれさ) 16.6%(66票)
第4位 自分らしさ・こだわり 12.6%(50票)
第5位 難易度 8%(32票)
第6位 時間 4.8%(19票)
第7位 友人や家族の反応 4.8%(19票)
第8位 安全性 4.3%(17票)
第9位 その他 0.5%(2票)


これを男女別で確認してみると、男性は「機能性」を1位としており、次に「コスト」が入っている。女性は「コスト」が圧倒的に1位で、10ポイント以上引き離した次に「見た目」が入っている。男性が1位としている「機能性」はさらにその下の3位となり、1位としている男性のポイントからおよそ10ポイント近く乖離している。
女性にDIYを訴求したい場合は、「安くておしゃれなものができる」というアプローチを取り、男性には「この金額で機能性が高いものが作れる」といった方向でアプローチをするのが良さそうだ。

男女別:住まいやお部屋のDIYをするときに、最も重視すること男女別:住まいやお部屋のDIYをするときに、最も重視すること

挑戦してみると満足度は非常に高いDIY

住まいやお部屋のDIYをやってみてどのように感じましたか?(1つだけ選択 n=398)住まいやお部屋のDIYをやってみてどのように感じましたか?(1つだけ選択 n=398)

最後に「DIYをしてみた感想」を聞いてみた。
「楽しく感じまたやりたい」という感想がおよそ71%、さらに「つらかったがまたやりたい」まで加えると約82%の人が再びDIYすることに前向きな感想を持っていた。一方「つらかったのでやりたくない」人たちは約4.5%、「楽しかったけどやりたくない」人たちを加えると、約17%の人たちは再びDIYすることに難色を示している。
傾向として、DIYした人の満足度は非常に高いことが分かった。

賃貸住宅の空き家が問題視されている中、国土交通省では「借主負担DIY型」賃貸借契約を提示し、さらに2016年4月15日には活用にあたってのガイドブック『DIY型賃貸借のすすめ』(http://www.mlit.go.jp/common/001127624.pdf)を作成し公表するなど、空き家増加抑制の一つにDIYを活用する方針を示している。
しかし、実際に賃貸住宅でDIYするには、オーナーの理解はもちろん、原状回復の取り決めや居住者自身のモラルなど、まだまだ障壁が高いのが現状だ。

それでも、DIYした人の8割が再びやってみたいと答え、満足度も非常に高い今回の調査結果を見ていると、プロに頼む、既製品を使うという選択肢以外にも「DIYで住まいを変える」ことが、今後当たり前に選択肢の一つになってくるのだろうと感じられる。
自分の住まいを自分で作っていく人は、それだけ住まいにこだわりと愛着も強い。
まだ挑戦したことがない人も、まずはランキング上位にあった「小物や雑貨を作る」「棚を作る」ところから始めてみてはどうだろうか。

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調査概要
【調査実施期間】
スクリーニング調査 2016年7月29日~8月5日
本調査 2016年8月8日~8月10日
【調査対象者】
全国 20歳~59歳 男女
【調査方法】
インターネット調査
【有効回答数】
スクリーニング調査 6879サンプル
本調査 398サンプル
※データ使用や詳細データのお問い合わせはhomes-press@next-group.jpまでご連絡ください。

2016年 08月31日 11時06分