京阪神はどんな間取り構成になっているか アパート

・本連載の概要説明と、首都圏の分析データは、こちらを参照

2015年4月にHOME'Sに掲載された賃貸物件のうち、京都府、大阪府、兵庫県の二府一県(京阪神)に掲載された物件は、アパートが約22万物件、マンションが約75万物件となっており、マンションのほうが一般的には探しやすいと言える。

そのうちアパートの間取り別内訳を見てみると、いわゆるシングル向きの間取りであるワンルームが約6%、1Kが約31%、1DKが約4%となっており、合計で約41%がシングル向きの間取りだった。

カップル向きの間取りである1LDKが約14%、2Kが約3%、2DKが約12%となっており、合計でおおよそ3割がカップル向きだった。

単体で数が多い間取り帯は、1位が1K、2位が2LDK。3位が1LDK、4位が僅差で2DKだった。

なお京阪神から首都圏へ、あるいは首都圏から京阪神へ引越しをする人は大まかな賃貸市場の違いも知っておくと良いと思う。

首都圏の分析記事と見比べると、幾つかの違いがある。

・首都圏はアパート率も割合高いが京阪神は高くない
・首都圏のアパートではシングル向きが半数を占めるが京阪神は4割程度
・京阪神のアパートでは2LDK以上のファミリー向きが約3割あるが、首都圏では約2割しかない

そもそも探しやすい間取り、探しにくい間取りがあるということを頭に入れておくといいだろう。

2015年4月 HOME'S掲載データ2015年4月 HOME'S掲載データ

京阪神はどんな間取り構成になっているか マンション

アパートの3倍以上掲載があるマンションだが、その間取り構成はアパートと大きく異なっている。ワンルームが約11%、1Kが約39%、1DKが約7%となっており、合計で約57%がシングル向きだ。

カップル向きでは1LDKと2Kと2DKの合計でも約18%と2割を切っており、ファミリー向けの2LDK以上が約24%となっており、アパートと違い、シングル向きの間取りが中心となっている。

リビングが付くタイプの間取りで比較すると、マンションでは1LDKが約9%、2LDKが約11%、3LDKが約10%で合計約30%に対し、アパートでは1LDKが約14%、2LDKが約20%、3LDKが約4%で合計約38%。そもそもマンションはアパートの3倍以上あるわけだが、アパートが多そうな郊外エリアでは、リビングでくつろげるタイプの物件が探しやすいだろう。

2015年4月 HOME'S掲載データ2015年4月 HOME'S掲載データ

部屋数が多いほど賃料が上がるのは首都圏と同じ傾向

次に賃料を見ていこう。こちらも賃料コスト総額の計算方法の説明を含め首都圏の平均と見比べていただきたい。関西エリアの商習慣として保証金を取る場合があるが、これは首都圏の敷金とほぼ同じ意味があるため、敷金として集計している。また、敷引きは首都圏で言う解約時でも返金されない礼金に当たるため、礼金として集計している。

部屋数が増えるにしたがって賃料が上がっていくのは首都圏と同じ傾向だ。ただし同じ間取り同士では、首都圏ほどアパートとマンションの賃料の違いは発生していないことが多く、平均で2~3千円程度の違いだ。

なおLDKが付くタイプの間取りでは、アパートとマンションの差が大きく開いていることが分かるが、これは首都圏と同じ傾向だった。

シングル向きであればおおよそ4~7万、カップル向きであれば6万~10万あたりが平均値となっている。

この賃料とあわせて平均面積と平均築年数を見ることで、おおよその相場感が見えてくる。

2015年4月 HOME'S掲載データ2015年4月 HOME'S掲載データ

【集計概要】

調査実施:HOME'S PRESS データ担当
調査対象:HOME'Sに掲載された賃貸物件(マンション、アパート)
       マンション=鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造、
             プレキャストコンクリート工法等の耐火構造の共同住宅
       アパート =軽量鉄骨造、木造の共同住宅
調査期間:各月の15日前後時点
調査方法:調査時点で公開されている物件を元に算出

2015年 06月17日 11時22分