駆け込み需要の年は金利固定タイプの新規貸出が増加

住宅金融支援機構が発表した2013年度の民間住宅ローン貸出動向調査によると、「変動金利型」の貸出実績が、前回調査の2012年度に比べて、10.2%ポイント減少して58.2%となった。一方で「10年固定型」は前回調査から6.7%ポイント増加して23.8%となった。

また「全期間固定型」においても、前回調査から1.7%ポイント増加して5.6%となった。

消費増税による駆け込み購入の年である2013年度は、金額ベースで固定型が比較的多く選択されたことになる。

駆け込み需要の年は金利固定タイプの新規貸出が増加

住宅ローンの借換は、大幅減の金融機関が増加

金融機関が新規に貸出した額のうち、借換ユーザーへの貸出額が前年に比べてどの程度増減したか、という設問では、前年調査(2012年度)に比べて「大幅増(プラス10%超)」「増加(プラス5%~10%)」と回答した金融機関が減少し、「減少(マイナス5%~10%)」「大幅減(マイナス10%超)」と回答した金融機関が増加した。

「大幅増」「増加」あわせて2012年度は31.5%だったが、2013年度は26.3%に減少。「減少」「大幅減」あわせて2012年度は39.7%だったが、2013年度は52%に増加している。

駆け込み需要により、住宅着工戸数は2012年度の約89.3万戸から2013年度は98.7万戸に増加しており(総務省統計局)、相対的に借換ユーザーへの貸出額が減少したのと符号している。

住宅ローンの借換は、大幅減の金融機関が増加

「他機関への借換」懸念は後退

金融機関が懸念している住宅ローンリスクは、前年や前々年調査から継続して、「金利競争に伴う利鞘縮小」が92.9%と最も多く、ほとんどの金融機関が懸念している状態が続いている。

ただし前年の2012年調査で63.0%で2位の懸念点だった「他機関への借換」が、55.5%で3位へ後退し、「中長期的な採算性悪化」が58.4%で懸念点の2位へ浮上している。

「他機関への借換」懸念は後退

【集計概要】

調査実施:住宅金融支援機構
調査対象:民間の住宅ローンを取り扱う金融機関(333機関)の住宅ローン
     フラット35は含まない
調査期間:2014年10月30日~11月28日
調査方法:金融機関へのアンケート調査(回収数311件、回収率93.4%)

【ポイント】

・どの金利タイプが人気なのかを確認できる
・住宅ローンの借換市場がどう変わっているかを確認できる
・金融機関側がリスクを感じている部分を確認できる

※上記はデータを元にしたHOME'S PRESS編集部による見解です

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2015年 06月15日 11時07分