家を売った人の傾向を見てみる

前回の記事【マンションや一戸建てを売却することになった理由ランキング】では、家を売ったことがある人がどのような理由で、どのような媒介契約をしているかについてお届けした。今回は不動産会社と結んだ媒介契約ごとに見られた傾向や、査定価格から成約価格が上がって売れた人・下がってしまい売った人の特徴など、「家を売った人の実態」についてさらに迫っていきたい。

保有する物件に応じて見えてきた契約の選び方は?

売却時に不動産会社と結ぶ媒介契約。専属専任媒介契約、専任媒介契約、一般媒介契約の3つそれぞれの利点があるものの、どれを選んで契約するか悩ましいところだ。媒介契約によってレインズの登録義務の有無にもつながるが、今回はその話は置いておきたい。今回は、保有する物件に応じて見えてきた契約の選び方をご紹介したい。(下の表を参照)

一戸建てや築年数が経過した物件を売却した人は、一般媒介契約の人が多い傾向が見られた。売却価格においては、比較的1,000万円未満など安い物件が多いが、査定価格に対する売却価格を見てみると「ほぼ変わらない」という結果になった。売却期間に関しては、1年以上かかった人が多い傾向にあるようだ。査定額より下げたくない場合は、期間はかかるかもしれないが、一般媒介で粘るという選択肢もあるのかもしれない。

マンションや築年数が比較的経っていない物件を売却した人は、専任媒介契約の人が多い傾向に見られた。築年数が経過した物件は比較的少なく、築20年前後の物件が多い。売却価格は1,000万円未満の人は少なく、今回の調査では2,000~3,000万円の売却価格の人が多い結果になった。特徴的なのが、売却期間が他の媒介契約よりも割合的に1年以上の人が少なかった。

築年数があまり経っていない物件を売却した人は、専属専任媒介契約の人が多い傾向に見られた。売却価格も他の媒介契約よりも高額な物件が多いようだ。査定価格に対する売却価格は「上がった」人もいるが「下がった」という人も多く、二極化の状況がうかがえた。

赤:全体よりも5ポイント以上高い
<br>青:全体よりも5ポイント以上低い赤:全体よりも5ポイント以上高い
青:全体よりも5ポイント以上低い

査定価格よりも高く売れた人は1割強

不動産会社の査定価格に対して売却価格はどうなったのか、実際に調べてみたところ、結果は以下の通りとなった。

「ほぼ変わらない」は半数以上を占め、「下がった」が32.5%、「上がった」が11.5%となった。上がった人は少ないものの、中には査定価格より1000万円以上高く売れたというラッキーな人もいた。

立地や物件の状況によって予め不動産会社から算出される査定価格。何故、売却価格がこのように査定価格から変わるかと言えば、不動産市場の取引時期や選んだ不動産会社、強いてはその不動産会社の担当者によって異なってくる。そのため、どんなに立地がよくて築年数が新しくてそして査定価格がいいものでも、実際に契約を結ぶ不動産会社をきちんと選ばないと、査定額より下がってしまうということにもなりかねない。

不動産会社の査定価格に対して売却価格が上がったか、下がったか?不動産会社の査定価格に対して売却価格が上がったか、下がったか?

査定価格よりも上がって売れた人 VS 下がってしまい売った人

最後に査定価格より売却価格が上がって売れた人、下がってしまい売った人の傾向を見ていきたい。下記に上がった人、変わらない人、下がった人ごとに、それぞれの売却時の動向を比較した。

その結果、上がった人は見積もりや査定を依頼した会社数がやや多い傾向が見られた。契約した会社数はいずれも1社が最も多い。しかし査定の際には、複数の会社に依頼してみる、というのも検討してみたいところだ。売却までにかかった期間は下がった人が長い。これは、なかなか売れなかったために値下げしたことの表れと言えるだろう。

上がった人、下がった人の悩みの差も見てとれる。そもそも上がった人は悩みが少ない。下がった人の方が「適切な売却価格が分からない」(47.4%)、「どの会社を選んだらいいかわからない」(29.5%)などで悩みが大きかった。何社か査定してもらい、色々とアドバイスをもらった方が比較的に売却価格は下げずに済むかもしれない。

会社の選定理由も異なる。
上がった人は会社を決めるのに、「査定価格が高かった」のほかに、「会社の規模」「知名度」も重視。「提示された特典やサービス」についても他の層より高い傾向が見られた。「地元の不動産事情に詳しかった」が低いものの、それを補う営業力を選んだと考えられる。
一方で下がった人は1位に挙げた理由が「地元の不動産事情に詳しかったから」(30.8%)。ついで「知っている会社だったから」(28.2%)となった。知っている会社であることや地元の情報に詳しいという点は非常に安心ではある。しかし物件を購入するのは必ずしも地元に精通した人ばかりではない。その点が売却価格にはつながらないケースもあることを示唆している。

立地や物件スペックによって決まる査定価格。しかし、その基準とも言える価格から実際の売却価格を少しでもあげたい場合には、大手や地元含めて、まずは何社か査定依頼した方がいいのかもしれない。

査定価格よりも上がった人・下がった人の特徴査定価格よりも上がった人・下がった人の特徴

調査概要

【調査実施サイト】「HOME'S 不動産売却査定サービス」
         http://www.homes.co.jp/satei/
【調査実施期間】2015年1月23日~2015年1月24日
【調査対象者】事前調査で「住まいを売却したことがある」と回答した人
【調査方法】インターネット調査
【有効回答数】480サンプル

※データ使用や詳細データのお問い合わせはhomes-press@next-group.jpまで

2015年 02月12日 11時08分