2024年は10月18日から28日の開催「Under 35 Architects exhibition 2024」

うめきたシップホール2Fの会場うめきたシップホール2Fの会場

JR大阪駅前のうめきたシップホールで「Under 35 Architects exhibition 2024 35歳以下の若手建築家による建築の展覧会」(以下、U-35)が開催。2024年の開催日は、10月18日から28日の11日間だ。

アートアンドアーキテクトフェスタ(AAF)主催で行われているU-35は、これからの活躍が期待される若手建築家の発表の場であり、登竜門である。全国から出展希望者を募り、厳しい審査を通過した7作品が展示されている。選出された出展者と作品は以下の通り。(敬省略)

・石村大輔+根市拓《はじまりも終わりもない建築》
・井上岳《手入れ/Murmurs》
・小田切駿+瀬尾憲司+渡辺瑞帆《100年かけて劇場をつくるプロジェクト》
・加藤麻帆+物井由香《中中野プロジェクト》
・Aleksandra Kovaleva+佐藤敬《ものさし と まなざし》
・守谷僚泰+池田美月《長岡の集合住宅》
・山田貴仁+犬童伸浩《House in Ba Ria Vung Tau》

ゲスト審査員は、以下の9名。(敬省略)
芦澤竜一、五十嵐淳、永山祐子、平田晃久、平沼孝啓、藤本壮介、吉村靖孝、五十嵐太郎、倉方俊輔

開催期間中は、ギャラリーイベントや出展者によるギャラリートーク、そしてゲスト審査員が自身の建築のルーツを語るイブニングレクチャーが行われている。今回は、各作品の概要と、10月19日に行われたシンポジウムの様子、そしてGold Medal受賞者をご紹介する。

審査委員長・永山祐子に選ばれた2024年の7作品とは?まずは3作品を紹介

「若い視点の、未来がみたい。」をテーマとした2024年の展覧会。完成された建築からは理解しづらい「設計や施工のプロセス」、「実際の建築として使われた後の状況」を展示することで、出展者のアイディアや考え方が紹介されている。審査委員長の永山祐子によって選ばれた2024年の出展者はどのような作品を展示しているのだろうか。以下、ご紹介しよう。

石村大輔+根市拓《はじまりも終わりもない建築》
電気工事会社の依頼をきっかけに行われた「Senju Motomachi Souko」は、倉庫の改修プロジェクトだ。このプロジェクトでつくられた制作物が、倉庫の様子を写したパネルの前に展示されていて、まるで倉庫にいるような感覚になる。
「Senju Motomachi Souko」のプロジェクトでは、既に使われている倉庫を使用されたまま改修する必要があったため、段階的に少しずつ改修を行った。その結果、通常では建築計画に基づき、決められた完成形に向けてつくっていくところ、このプロジェクトでは改修段階で倉庫に集まってきた素材や職人の技術を活用し、"あるものでつくっていく"という逆のプロセスで改修が進められた。改修過程で倉庫に集まってきた物を活用したり、逆に改修でつくったものを外に展開したりと、「倉庫」という名の通り、物・人の流れの拠点となっている。「倉庫」であるために、分解可能な状態で制作物をしつらえ、ストックしているが、ストックを物の流れとしてまちに広げていくことで、巨大な開発ではなく、小さなアクションにより少しずつまちを変えていくことを狙う。

井上岳《手入れ/Murmurs》
自身も改修に携わった磯崎新の「新宿ホワイトハウス」の変遷をテーマとした出展。新宿ホワイトハウスは、1957年の竣工から、度々の改修、アトリエやカフェ、スタジオ運営などを通じてさまざまな人が関わり、変遷してきた。展示では、その歴史を当時の建物のアーカイブ模型を重ねることで表現。さらに、人の関わりを表現するために、これまでの関係者にインタビューを実施した。天井まで届く巨大な模型からそれぞれのインタビュー音声が同時に流れている。
現代では周囲は高層ビルの多い新宿の中で、新宿ホワイトハウスは1957年からの歴史を感じさせる低層の佇まいを貫いているが、展示場ではアーカイブ模型という歴史を重ねた高層建物として表されている。

石村大輔+根市拓《はじまりも終わりもない建築》石村大輔+根市拓《はじまりも終わりもない建築》
石村大輔+根市拓《はじまりも終わりもない建築》井上岳《手入れ/Murmurs》

小田切駿+瀬尾憲司+渡辺瑞帆《100年かけて劇場をつくるプロジェクト》
鹿児島県奄美群島、喜界島を舞台に取り組むこのプロジェクトは、100年というスケールで劇場をつくっていくというもの。喜界島はサンゴ礁の大地の隆起により形成された島で、喜界島サンゴ礁科学研究所と共同でこのプロジェクトに取り組む。展覧会では、島の模型が展示されている。
ここで指す劇場とは、演者から観客へ表現するという一方的な場ではなく、共同体としての双方向の対話の場を指す。具体的には、お祭りやフィールドワーク、鍾乳洞での演奏会などが行われており、そういった営みの全体を劇場としている。「100年かけてつくる」とあるが、100年後に完成するわけではなく、常に今の時点から100年後を想定し、持続可能なつくりかたをしていくという意味が込められている。

石村大輔+根市拓《はじまりも終わりもない建築》小田切駿+瀬尾憲司+渡辺瑞帆《100年かけて劇場をつくるプロジェクト》

建築への考え方が表れた展覧会。残りの4作品を紹介

加藤麻帆+物井由香《中中野プロジェクト》
「中中野」は、東中野駅と中野坂上駅の間に新たにつくられた"まち"。「手ぶらで来ても、誰かなにかに出会える」をコンセプトとする中中野では、カフェバーのお店を起点に、能楽堂やほこらなど、エリア全体の人の流れがデザインされている。展示では、カフェで利用するカウンターテーブルの上に中中野エリアの模型が再現された。
山手通りに面していないがゆえにあまり知られていない能楽堂への導線を意識したり、イベント開催をするなどして、人の流れを生み出し、地域に住む人の愛着となることを目指している。カフェの運営と建築の両方の視座を持ちながら行き来するからこそつくりだせる建築だ。

Aleksandra Kovaleva+佐藤敬《ものさし と まなざし》
一昨年は伊東賞を、昨年はGold Medalを受賞し、3年目の出展となる二人。今回の展示では、庭の全体の設計はしないが、植栽に手を入れることで全体性を考慮する庭師に建築を重ねた。測って設計できる自分たちが生きる世界の視点「ものさし」とミクロな内側の視点「まなざし」を表現した《ものさし と まなざし》がテーマだ。
展示されている白い大きな山のオブジェには、ところどころに小さな模型が設置されている。大きな山と小さな模型により既存のスケールを超えた想像力が生まれる「ものさし」を表現。携わっている植物祭で、それぞれが作品をつみとって自宅に持ち帰ることで完成するという考え方を「まなざし」として作品に反映したという。プロジェクトとしては、「植物と考えるまちのこれから」をビジョンに、自身の家から見える植物園を起点としたまちのプラットフォームをつくっている。植物園を舞台とした創作活動により新たな循環をまちの中に拡げていて、100人のボランティアに1万人の来場者が訪れるような居場所となっている。

加藤麻帆+物井由香《中中野プロジェクト》加藤麻帆+物井由香《中中野プロジェクト》
加藤麻帆+物井由香《中中野プロジェクト》Aleksandra Kovaleva+佐藤敬《ものさし と まなざし》

守谷僚泰+池田美月《長岡の集合住宅》
守谷僚泰、池田美月は2つの作品を出展した。
ひとつは、「知っているものが急に知らないものに化ける瞬間」を表したオブジェクト。花は液体に、岩はゴムに、木は布に、デジタルでシミュレーションし、それを実体化したものだ。素材と素材、データと実物を行ったり来たりして、知っているようで初めて見るような奇妙な感覚を覚えさせる。
もうひとつは、新潟県長岡市の集合住宅。展覧会では模型が出展された。敷地に穴をあけるような形で窓や庭などをつくるスタディから始められた作品は、ユニークな4つのユニットの集まりで全体を構成する、一戸建てと集合住宅の間のような住宅だ。さまざまな臓器がコンパクトに収まる人体模型から着想を得たという。他の作品が社会的なインパクトを問うものだったところ、建築物の形状を追求した作品はゲスト審査員たちの議論を呼んだ。

山田貴仁+犬童伸浩《House in Ba Ria Vung Tau》
《House in Ba Ria Vung Tau》は、ベトナム・ホーチミンの郊外のその先の一軒家だ。都市から物を持ち込むことも、その場で一からつくる技術もないという難しい立地で、目の前にある"普通"ものを見直し、活用するという手法で建てられた。展覧会では、住宅の模型と、活用された"普通"のものが展示されている。
300万円の予算で、1,000m2を、地域の工務店でつくる、つまり「安く、早く、簡単に」という条件を求められたこのプロジェクト。1,000m2の土地は、50m2の住空間(水回り・リビング・ベッドルーム)と950m2の日陰という構成でできている。タープやハンモック、ヤシの木など建築未満の物が日陰をつくりだしつつ、弱い連なりで境界をつくる役割を果たす。目の前の"普通"の物からつくることで、普通の営みの最大化を提案する作品だ。

加藤麻帆+物井由香《中中野プロジェクト》守谷僚泰+池田美月《長岡の集合住宅》
加藤麻帆+物井由香《中中野プロジェクト》山田貴仁+犬童伸浩《House in Ba Ria Vung Tau》

形状を追求した建築に、社会性をもつ建築。建築とは一体何なのか?

シンポジウムの様子シンポジウムの様子

シンポジウムでは、形状にフォーカスした守谷・池田作品を皮切りに「建築とは何なのか」について白熱した議論が行われた。

池田は、「東日本大震災を機に、建築のコミュニティをつくる役割が大きくなってきたように思っている。そうした流れの真っ只中に大学で建築を学ぶことになったが、自分にとってはそれがよくわからなかったんです。しかし、アメリカに学びに行くと、しっかりと"形"を追求していて、そういった建築であれば納得がいくと思い、このような作品として表現し、どのようなフィードバックが返ってくるのか挑戦することにしました」と、最近の日本建築が持つ社会性のトレンドについて意見を述べた。

そうしてあらわされた斬新な切り口の作品を審査員の五十嵐淳は「建築プロセスが他人事なのではないか。目的がわからない。空間としての視点はあるのだろうか」と厳しく評価する。

会の冒頭に「どの作品も世界を聞く力が優れている」と評した倉方は、聞くことには違わず、聞き取る対象をデジタルにしただけなのではないかと評した。

永山は、建築の文脈において社会性が強化されている中で、守谷・池田作品は形についての追求が薄れてはいないかと投げかける作品だったとまとめたうえで、出展者それぞれに「建築とは一体何なのか?」ということを問いかけた。

また、《100年かけて劇場をつくるプロジェクト》の出展に対し、平田は「建築として何を形にしようとしているのだろうか?」と問いかける。わかりやすい建築としてのものはまだ検討中だが、チームメンバーでは「山」がひとつの答えとなっていると回答。藤本も、「この出展は、山を引き立たせる建築であり、むしろ山こそが建築だ」と熱くなる。

ハード面としての建築以上に、建築が及ぼす影響や体験について着目した出展が多かったように思う。こうした若い世代の出展にゲスト審査員からは「(ハード面としての)建築的にはどうなのか?いや、そういう話じゃない、ということも理解したい、というジレンマがあった。建築にこだわる自分が古い建築家になりつつあるなと思ったが、こうした作品も新しく、また違った意味で建築的だと思う」との意見が挙げられた。

デジタルな手法で斬新な形状を追求したオブジェクトも、山もまた、建築ということなのだろうか。可能性の高まりと同時に、境界はあいまいとなっている。シンポジウムでは「自由への挑戦」という言葉も使われたが、自分なりの建築像を追求し「これが建築だ」と胸を張れる考え方やプロセスが重要になってきていると感じた。

Gold Medalを獲得したのは《100年かけて劇場をつくるプロジェクト》

今年の審査委員長を務めた永山祐子氏。昭和女子大学卒業後、青木淳建築計画事務所勤務。2002年永山祐子建築設計設立。AR Awards(UK)優秀賞、Architetectural Record Design Vanguard(USA)など国内外で多くの賞を受賞している。今年の審査委員長を務めた永山祐子氏。昭和女子大学卒業後、青木淳建築計画事務所勤務。2002年永山祐子建築設計設立。AR Awards(UK)優秀賞、Architetectural Record Design Vanguard(USA)など国内外で多くの賞を受賞している。

それぞれの出展者の「建築とは何なのか?」があらわされ、視覚性や機能面だけでなく、思考的なおもしろさのあった今年の出展作品。7作品の中から、審査委員長の永山によってGold Medalが選ばれた。

2024年のGold Medalを獲得したのは、小田切駿、瀬尾憲司、渡辺瑞帆による《100年かけて劇場をつくるプロジェクト》。

「100年続かせるというのは、なかなか難しいことだと思う。多くの場合、一世代が限度ではないか。《100年かけて劇場をつくるプロジェクト》は、次世代に続けていくための骨格となる"信仰"のようなものを建築をきっかけにつくれるのか、という壮大な問いを課している出展だった。良い問いがなければ、良い答えは生まれない。彼らの問いは、人間の生き方も考えさせられるような素晴らしい問いであり、その問いを建築で解けるのかどうか、問い続ける姿勢が尊いと思う」(永山)

今年の審査委員長を務めた永山祐子氏。昭和女子大学卒業後、青木淳建築計画事務所勤務。2002年永山祐子建築設計設立。AR Awards(UK)優秀賞、Architetectural Record Design Vanguard(USA)など国内外で多くの賞を受賞している。授賞の様子

受賞者インタビュー

授賞された小田切さん、瀬尾さん、渡辺さんはGARAGE(ガラージュ)というアーキテクト・コレクティブを主宰する。小田切さんは建築家として、瀬尾さんは建築映像作家として、渡辺さんはセノグラファーとして活躍。今回の出展も、それぞれの分野の視点あっての斬新な発想だと感じた授賞された小田切さん、瀬尾さん、渡辺さんはGARAGE(ガラージュ)というアーキテクト・コレクティブを主宰する。小田切さんは建築家として、瀬尾さんは建築映像作家として、渡辺さんはセノグラファーとして活躍。今回の出展も、それぞれの分野の視点あっての斬新な発想だと感じた

ーGold medalの受賞おめでとうございます。受賞の要因や作品の強みは何だと思いますか?

瀬尾:「僕たちの作品は、展示するためにつくったというよりは、まとめてきた活動記録の蓄積など、これまでみんなでやってきたことをそのまま出展しました。3年間の蓄積のリアリティを表現できたところが特徴だったと思います」

渡辺:「100年続けていく現在進行中のプロジェクトでもあるので、その時点の状態を表現することの重要性はあると考えています。昨年は一度完成したプロジェクトを再構成して展示するという新しい試みをしましたが、今年も今年で、進行中のプロジェクトという運動体をそのまま表現できたのではないでしょうか。そこが100年を掲げてやり続ける強みだと思います」

―喜界島では学生とフィールドワークを行っているとのことですが。
瀬尾:「はい。1年目は7名、2年目は6名とこれまで13人の学生とともにフィールドワークを行いました。公募の要件を"建築に興味がある学生"としているので、建築学生じゃなくてもいいんです。なので、社会学やランドスケープデザインを専攻する学生や、海外から来る学生も参加しました」

小田切:「多様な学生がいることで、僕らも集団の運動がどう建築になるのかということを学んでいます。僕らの共同性や、学生間の共同性、そして学生と僕らの間の共同性。すべてが面白く、勉強になります。メンバーを選ぶ際も、個人的なスキルというよりは、集団においてこの人はどういう役割を担うだろうかという視点で決めていきました」

―《100年かけて劇場をつくる》では、共同体という切り口から劇場をつくるに至っていると思いますが、そういう意味では学生のメンバー集めから共同体の”建築”は始まっているのですね。

授賞された小田切さん、瀬尾さん、渡辺さんはGARAGE(ガラージュ)というアーキテクト・コレクティブを主宰する。小田切さんは建築家として、瀬尾さんは建築映像作家として、渡辺さんはセノグラファーとして活躍。今回の出展も、それぞれの分野の視点あっての斬新な発想だと感じたフィールドワークに参加した学生も展覧会にそろった

ーシンポジウムでも「建築とは何なのか」という議論がされましたが、《100年かけて劇場をつくる》では共同体の関係性や島の文化などを含めて建築と捉えている印象を受けました。東日本大震災を機に、建築のもつ意味が社会的になっているという話がありましたが、みなさんはどうお考えですか?

小田切:「シンポジウムでは、建築の社会性は"トレンド"と言われていましたが、僕らとしては建築と社会の接続は切実なテーマであり、それが“普通”の建築です。例えば「広島 ピースセンター」では、大地を完全に開放した先に原爆ドームがあり、そこに人が集いますが、人々の集まり方が建築になり、場の風景になることはとても重要だと考えています。
ちょうど僕らが建築を学び始めた大学1年生の春休みに東日本大震災があり、建築への信頼が危うくなった時代に、さまざまな試行錯誤をしてきました。トレンドというと自分事とは遠い印象がありますが、泥臭く自分事として取り組み、こうした建築のスタンスを積み上げてきました」

―最後に、今後の活動や地域とのかかわり方について教えてください。
瀬尾:「これまで豊岡、喜界島の2つのプロジェクトを行ってきましたが、来月から新たな地域でのプロジェクトが始まります。3つになると、線から面になるので、僕たちの取り組みの広がりが変わる可能性があるという予感がしています」

渡辺:「去年のU-35では豊岡でのプロジェクトを展示しました。私は実際に豊岡に住みながらプロジェクトを進めていたので、現地に根付いたコミュニティができました。一方、今回の喜界島でのプロジェクトは、住んでいないため距離は離れています。しかし、離れているからこそ、フィールドワークをはじめ多くの遠方の人が関われるやり方で進めています。今後、関わり方のバリエーションをつくっていき、さまざまな人が地域と関われる土壌ができれば、今まで手の届かなかった地域にも価値を生むことができるのではないでしょうか。展示を通じて、そうした動きを広めていきたいと思っています」


建築に対する考えやビジョンを聞いたうえで展示作品に向き合うと、また見え方が変わってくる。私自身、建築は素人には難しい世界なのではないかと思っていたが、展覧会に訪れて、作者の考えやつくりたい世界観に建築作品を通して触れられるのがとても面白いと思った。また、もっとたくさんの建築に触れてみたいという興味が湧くきっかけにもなった。建築に携わる方、志す方はもちろんだが、これまで建築には触れてこなかったという方にとっても、建築という世界の見方が広がる展覧会となっている。

今年の「U-35」は10月28日(月)まで開催されている。生で見て、聞いて、理解するというプロセスをぜひ経験してもらいたい。イベントも毎日行われており、出展者やゲスト建築家・建築史家たちの考えに触れることができる。直接足を運び、建築文化の今と未来を知ってもらえたらうれしい。

■Under 35 Architects exhibition 2024 35歳以下の若手建築家による建築の展覧会
・会期:2024年10月18日(金)~28日(月) 12:00~20:00 
※期間中無休 
※最終入場19:30 (最終日は16:30最終入場、 17:00閉館)
・入館料:1,000円
・会場:グランフロント大阪 うめきたシップ2階(大阪市北区大深町4-1うめきた広場)
・公式サイト:https://u35.aaf.ac/

■取材協力
特定非営利活動法人(NPO法人)アートアンドアーキテクトフェスタ
http://www.aaf.ac///

授賞された小田切さん、瀬尾さん、渡辺さんはGARAGE(ガラージュ)というアーキテクト・コレクティブを主宰する。小田切さんは建築家として、瀬尾さんは建築映像作家として、渡辺さんはセノグラファーとして活躍。今回の出展も、それぞれの分野の視点あっての斬新な発想だと感じた喜界島のプロジェクトを議論する 建築家の永山祐子(左)と建築家の平沼孝啓(右)

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