新築?それとも中古マンション?

中古マンションも自分らしく選びたい中古マンションも自分らしく選びたい

住宅セミナーで、「新築住宅と中古住宅とどちらを希望?」と尋ねると、「中古住宅」と答える割合が年々高まっている。あなたはいかがだろうか。中古住宅を希望する理由は人それぞれだが、多いのは「希望のエリアに新築住宅がない」「自分の好みの住まいにリフォームしたい」「希望の場所に建つ希望の住宅は新築だと高すぎて予算オーバー」など。いずれも新築住宅で満たされない自分の希望条件を中古住宅購入で叶えようとしていることがわかる。

自分の希望条件が明確であることは、自分に合った住宅を購入するための必須条件だ。中古住宅希望者は希望条件や購入予算などが明確であると言えよう。中古住宅、特に中古マンションを一人暮らしの女性が購入する場面に絞って、そのメリットとデメリットを前編でお伝えし、後編では、中古マンション購入の注意点などを見ていこう。

中古マンションのメリットは、「見える」こと

俗に「青田売り」などと言われるが、新築住宅の場合は、竣工前に販売がスタートするため、売買契約も竣工前に成立させねばならないケースが多くある。もちろん、竣工してから契約しても良いのだが、マンションが竣工前に完売してしまえば、希望の住戸を購入することはできない。何千万もの買い物であるにもかかわらず実物を見ず住み心地を体感せずに購入するのだから、冷静に考えると恐ろしい。売り手は、竣工前の建物や住戸を少しでも見て感じてもらおうとマンションギャラリーやモデルルームを公開している。大いに活用したい。

中古マンションの特長は、そこに在ることだ。自分の住まいになるかもしれない売り出し中の住戸を見て触って、購入することができる。だが、実物を見て買えるのは、竣工済みや棟内モデルルームを公開中の新築マンションでも同じではないかと反論されるかもしれない。なるほど、竣工済みマンションは実物を確認することができ、竣工前のマンションよりも格段に正確で役立つ情報が多い。だが中古マンションは、人が見え、暮らしが見える点で優れている。

例えば、両隣の住人が見える。マンションの住人を見て会話を聞くことができれば、マンションでの暮らしぶりを想像することができる。管理人や売主である所有者から話を聞くこともできる。駐輪場や共用部を見て歩けば、管理体制の良し悪しも体感することができるのだ。これは、中古住宅を選択する際のメリットであり、「こんなはずじゃなかった」との後悔を少なくできる。目の前のマンションに自分が理想とするライフスタイルをあてはめて想像力を働かせ、リアルに体感できるかがポイントとなる。

中古マンションのデメリットは、「見えない」こと

中古住宅は「見える」ことが多いが、「見えない」こともある。見えないのは、中身だ。竣工前のマンションは建築現場を見ることもでき、売主によっては「構造見学会」などの現場見学会を開催している場合もある。建てている最中だからこそ、目で見て話を聞いて体感することができるのだ。中古住宅はどうであろうか。中古住宅と一言でくくられるが、範囲はかなり広い。

新築で購入し、1年居住した後に売却されたものも中古住宅、築後40年経過しているものも中古住宅である。管理体制や居住者の資料の管理状況が悪ければ、履歴がわからなくなる危険性がある。購入後に不具合が見つかって修繕費用が高くついたり、希望の暮らしが出来なかったりでは、元も来ない。当初の仕様や修繕履歴がわかるマンションを購入したい。これは、売却する際も同じだ。安全で確かな証拠を伴うものはそれなりの価格がつく。中古パソコンの買取り価格が、箱があって、保証書があって、取扱い説明書があるものの方が、揃ってないパソコンよりも高値となる可能性があるのと同じ理屈だ。

現在では、建築士など専門知識を備えたインスペクター(住宅診断士)が、購入前の住宅や売却時の自宅を診断するサービスも珍しくない。気になる場合は、専門家の力を借りてはいかがであろう。住宅は自分の身を守るものであって欲しい、築年数が大きいものほど、耐震性は気にしておきたいし、セキュリティも意識して選びたい。

中古マンションを選ぶ際は、入居後の自分の暮らしをイメージし、自分らしいライフスタイルがイキイキと想像できるマンションを選びたい。後編に続く。

2014年 05月31日 09時42分