- ウォークインクローゼットの表記は「WIC」「WCL」
- 間取り図でよく見る「WC」はトイレ(Water Closet)を指すため、ウォークインクローゼット(WIC/WCL)と混同しないよう注意が必要です。WICとWCLはどちらも同じ意味で使われており、近年は通り抜けできるWTCや靴のまま入れるSICなど、多彩な収納タイプが登場しています。
詳しくは、「ウォークインクローゼットの正しい表記は「WIC」または「WCL」」をご覧ください。 - 必要幅は最低120cm!服の量に応じた選択が大切
- ウォークインクローゼットはハンガーパイプや可動棚、ユニット家具などの種類があり、持ち物に応じたレイアウト選びが重要です。設置時には服の奥行き(約60cm)と人が通る通路幅(約60cm)を合わせ、最低でも120cm以上の幅を確保することでスムーズに出し入れできます。
詳しくは、「通路幅と収納スペースを考慮した必要な広さの目安」をご覧ください。 - 一括管理で時短に寄与するが湿気と物置化に注意
- 服や季節家電をひとまとめに管理でき、朝の着替えやコーディネートが1箇所で完結する利点があります。一方で居室が狭くなるほか、詰め込みすぎによる物置化やカビの発生には注意が必要です。可動棚の活用や換気扇・コンセントの設置など、事前の対策が成功のカギとなります。
詳しくは、「ウォークインクローゼットを設置・選ぶメリット」をご覧ください。
賃貸でも購入住宅でも、多くの人が気にすることのひとつに「収納スペースの広さ」が挙げられます。そして、その収納で人気が高いのがウォークインクローゼットです。
今回は大人気のウォークインクローゼットについて、間取り図上での正しい表記のしかた、メリットやデメリット、どんなところに設置するのがよいのかなどを解説していきます。
自宅にウォークインクローゼットの設置を検討している人、ウォークインクローゼットのある住まいへの入居や購入を考えている人は、ぜひ参考にしてください。
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賃貸でも購入住宅でも、多くの人が気にすることのひとつに「収納スペースの広さ」が挙げられます。そして、その収納で人気が高いのがウォークインクローゼットです。
今回は大人気のウォークインクローゼットについて、間取り図上での正しい表記のしかた、メリットやデメリット、どんなところに設置するのがよいのかなどを解説していきます。
自宅にウォークインクローゼットの設置を検討している人、ウォークインクローゼットのある住まいへの入居や購入を考えている人は、ぜひ参考にしてください。
ウォークインクローゼットの正しい表記は「WIC」または「WCL」
ウォークインクローゼットの正しい略称表記は、「WIC」または「WCL」です。間取り図を見る際によく勘違いしやすいのが「WC」ですが、こちらは「トイレ(Water Closet)」を指すため間違えないように注意しましょう。
ウォークインクローゼット(Walk-in Closet)とは、その名のとおり「歩いて中に入れる広さのクローゼット」のことです。広さの目安は小さめのもので1.5畳から3畳程度で、基本的には扉の付いた個室空間となっています。
間取り図には、ほかにも似たような収納スペースの略称が記載されています。正しく読み解くための判断基準として、以下の表を参考にしてください。
表記 | 名称 | 特徴 |
|---|---|---|
WIC / WCL | ウォークインクローゼット | 人が中に入って歩ける広さの衣類・小物収納スペース |
WTC | ウォークスルークローゼット | 出入り口が2つあり、通り抜けができるクローゼット |
SIC / SCL | シューズインクローゼット | 玄関横に設けられ、靴のまま入れる土間収納 |
N | 納戸 | 建築基準法上の「居室」の基準を満たさない収納部屋 |
S | サービスルーム | 採光や換気の基準を満たさない多目的ルーム(納戸とほぼ同義) |
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ウォークインクローゼットの主な種類と内部レイアウト
ウォークインクローゼットの内部構造は、手持ちの衣服や収納したいアイテムによって適したレイアウトが異なります。一般的には、以下の3つのタイプに分けられます。
ハンガーパイプタイプ
壁にパイプハンガーを取り付け、その上部に枕棚(まくらだな)を設置する、最もオーソドックスなタイプです。
ジャケットやコートなどの洋服をハンガーに掛けてそのままつるして保管できます。ハンガーパイプの設置高さは約180cm〜200cmが一般的で、奥行きは約60cmを確保すると衣服の肩が壁にぶつかりません。シャツなどを掛けた際に空く足元のスペースには、引き出し式の収納ケースなどを自由に配置できます。
全面収納棚タイプ(可動棚)
壁一面に収納棚が造り付けられているタイプです。足を踏み入れる通路スペースを確保したうえで、両壁や奥の壁に棚を設けるため、ある程度の広さ(2畳以上)が必要になります。
洋服を畳んでアパレルショップのように重ねて置いたり、バッグや帽子などをディスプレイするように収納したりと使い勝手がよいのが魅力です。棚柱(たなばしら)を使った可動棚であれば、収納する物の高さに合わせて数cm単位で棚板の位置を調整できるため、空間を無駄なく使えます。
ユニット家具設置タイプ
大型家具店などで販売されているシステムユニット家具を組み合わせ、何もないウォークインクローゼットの空間にはめ込むタイプです。
チェスト、ハンガーパイプ、オープン棚など、さまざまなパーツを自分の持ち物に合わせてカスタマイズできます。色やデザインも豊富なので、入居後に好みの収納空間をDIY感覚で作り上げたい人に向いています。
服や荷物が多くて収納にお困りなら、ウォークインクローゼット付きの物件がおすすめです。まずは希望のエリアでどのくらい物件があるのか、家賃相場も含めてチェックしてみましょう。
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ウォークインクローゼットを設置・選ぶメリット
新築やリフォームでウォークインクローゼットを設置する場合や、賃貸物件で選んだ場合に得られるメリットを、世帯別の利便性も交えてご紹介します。
衣類だけでなくスーツケースや季節家電も一括管理できる
ウォークインクローゼットの最大の魅力は、洋服以外の大きくてかさばる荷物もまとめて収納できる点です。
たとえばファミリー層であれば、扇風機やヒーターなどの季節家電、ひな人形、使う季節が限られるゴルフバッグやキャンプ用品などを一箇所に集約できます。家族全員の服やアイテムを1つのウォークインクローゼットで管理する「ファミリークローゼット」として活用すれば、各部屋に収納家具を置く必要がなくなり、洗濯物を各個室へ片付ける家事動線も大幅に短縮できます。
室内で着替えや身支度・コーディネートが完結する
人が中に入れる広さがあるため、着替えのスペースとして機能します。
特に単身者や共働き世帯の場合、姿見(全身鏡)を中に置いておけば、洋服を選んで着替え、バッグやアクセサリーを合わせるという朝の身支度がその場で完結します。あちこちの部屋を移動する手間が省け、忙しい朝の時短につながるのが大きなメリットです。また、夏物と冬物を同時に掛けておける広さがあれば、面倒な衣替えの手間も最小限で済みます。
知っておきたいウォークインクローゼットのデメリットと注意点
とても便利なウォークインクローゼットですが、使い方や間取りによっては不便に感じることもあります。失敗を防ぐための事前対策とあわせて確認しましょう。
通路スペースが必要で居室(居住空間)が狭くなる
ウォークインクローゼットは、収納力だけでなく「人が立って歩く通路」の面積が必要です。そのため、最低でも1.5畳~3畳ほどの面積を占有することになり、その分だけ寝室やリビングなどの居住空間が狭くなります。
限られた延床面積の中で収納を優先しすぎると、「ベッドやデスクが置けない」といった事態になりかねません。通路スペースを無駄に感じる場合は、あえて壁面いっぱいに設ける「壁面クローゼット」を採用したほうが、部屋を広く使えるケースもあります。
整理整頓のルールがないと「物置化」しやすい
収納力が高いゆえに、何でもとりあえず押し込んでしまいがちなのが最大の落とし穴です。どこに何があるか分からなくなり、床にまで荷物を置いて足の踏み場もなくなる「物置状態」になるケースが少なくありません。
これを防ぐためには、「床には物を直置きしない」「ハンガーパイプの8割までしか服を掛けない」といった余白を保つルールづくりが大切です。また、奥の荷物が見えにくくなるため、照明器具やコンセントを設置して明るさを確保できるようにしておきましょう。
さらに、衣類が密集する空間は湿気がこもりやすく、カビやダニが発生しやすい環境でもあります。新築やリフォームの場合は、設計段階で換気扇を設けたり、除湿機やサーキュレーターを稼働できるコンセントを足元に配置したりする対策が必須です。
失敗しないウォークインクローゼットの間取り・設置場所の決め方
新築やリフォームでウォークインクローゼットを設ける場合、動線と寸法をしっかり計画することが失敗しないコツです。具体的な手順を見ていきましょう。
着替え動線に合わせた設置場所の選び方
ウォークインクローゼットは「いつ、どこで着替えるか」という生活動線に合わせて設置場所を決めます。
- 寝室の隣接:朝起きてすぐに着替える人や、個人の服をプライベートな空間で管理したい人に最適です。
- 洗面所・ランドリールームの隣接:入浴前後の着替えがスムーズになります。また、乾いた洗濯物をそのまま数歩で収納できるため、家事効率が劇的に向上します。通り抜けできるウォークスルークローゼット(WTC)にして、洗面所とリビングの両方からアクセスできるようにする間取りも人気です。
通路幅と収納スペースを考慮した必要な広さの目安
間取りを決める際は、「最低でも収納スペースの奥行き(約60cm)+人が歩いて着替えるための通路空間(約60cm)」という計算式を基本とします。つまり、最低でも幅120cm以上の空間を確保しなければなりません。
2畳以下の広さであれば、壁の片面にハンガーパイプを設ける「I字型」か、L字型に配置するのが限界です。両サイドに収納を設ける「II字型」や「コの字型」のレイアウトにするには、通路幅を中央に確保するために最低でも3畳以上の広さが必要になります。まずは手持ちの服の量を確認し、どの形の収納が必要かを計算してから面積を割り出しましょう。
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ウォークインクローゼット付き賃貸物件の間取り傾向と選び方
LIFULL HOME’Sで東京都にある賃貸物件を「ウォークインクローゼット」というキーワードで絞り込んだところ、間取り別の件数は以下のようになりました。
間取り | 件数 |
|---|---|
ワンルーム | 1,499 |
1K/1DK | 6,155 |
1LDK | 6,032 |
2K/2DK | 373 |
2LDK | 2,847 |
3K/3DK | 39 |
3LDK | 1,120 |
4K/4DK | 2 |
4LDK以上 | 239 |
※2020年10月20日時点 LIFULL HOME’S調べ
このデータから、ウォークインクローゼットのある賃貸物件は、1K/1DKや1LDKといった単身・DINKS向けの間取りに多く採用されていることが分かります。家賃が高めに設定されやすい設備のひとつですが、居住空間にタンスなどの家具を置かなくて済むため、部屋全体をスッキリ使えるメリットが支持されています。
ただし、間取り図に「WIC」と記載があっても、内見してみると「ただの少し奥行きが深いクローゼットで、人が入れる広さではない」というケースも珍しくありません。賃貸物件を内見する際は、以下のポイントを必ず確認しましょう。
- 実際の可動域:中に入って扉を閉め、着替えや荷物の出し入れができるか。
- 扉の開閉方式:開き戸か、引き戸か、折れ戸か。開き戸の場合、開いたときに部屋の家具やベッドにぶつからないか。
- 照明とコンセントの有無:奥まで光が届くか、除湿機が使えるか。
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まとめ
ウォークインクローゼットの正しい略称表記は「WIC」または「WCL」であり、「WC(トイレ)」とは異なります。
人が中に入って歩ける広さを持つ収納スペースであり、衣替えの手間が省けたり大きな荷物を隠せたりとメリットが多い反面、居住空間が狭くなるデメリットもあります。最大限に活用するためには、整理整頓のルールを決め、湿気対策を講じることが重要です。
これから家づくりやリフォームを検討する方は、必要な通路幅(約60cm)と収納奥行き(約60cm)を計算したうえで、着替えの動線に沿った最適な配置を吟味しましょう。
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【よくある質問(FAQ)】
Q.1 ウォークインクローゼットと納戸の違いは何ですか?
A.1 ウォークインクローゼットは主に衣類や小物を収納し、中で着替えができるように造られたスペースです。一方、納戸は建築基準法上「居室」の基準を満たさない部屋を指し、衣類に限らず日用品や季節用品など多目的な収納として使われます。用途の違いがメインです。
Q.2 ウォークインクローゼットに必要な広さはどのくらいですか?
A.2 最低でも人が歩く通路幅(約60cm)と収納奥行き(約60cm)の合計120cm以上の幅が必要です。壁の片面だけに収納を設けるなら1.5畳〜2畳、両面に収納を設けて中で着替えるなら3畳以上の広さを目安にしてください。
Q.3 ウォークインクローゼットで失敗しやすいポイントは何ですか?
A.3 換気対策を忘れ、湿気がこもってカビが発生しやすいことや、奥まで物が見えにくいために荷物を詰め込みすぎて「物置化」してしまうことです。コンセントや換気扇の設置、直置きしないルールの徹底が失敗を防ぐポイントになります。
更新日: / 公開日:2020.12.17










