ガス代の計算の仕組みとは?

一般的なガス代の計算方法は下記のとおりです。

ガス料金=基本料金+従量料金(単位料金×ガス使用量)
ガスの単位料金は、「原料費調整制度」にもとづき毎月変わります。これは、為替レートや原油価の変動によりガスの原料費が一定ではないためです。過去3ケ月の平均原料価格と基準価格を比較して、毎月のガス単位料金が調整されます。

一人暮らし世帯のガス代平均値は?

総務省発表の「家計調査」によると、2017年の単身世帯(一人暮らし)における毎月のガス代の平均値は下記のとおりでした(※)。

1〜3月(冬):3,668円/月
4〜6月(春):3,171円/月
7〜9月(夏):2,179円/月
10〜12月(秋):2,711円/月
年平均:3,080円/月

冬のガス代の平均は3,668円/月と、夏の2,179円/月の約1.7倍となっています。冬場にガス代が高くなるのは、暖房機器の使用のほか、水道水も冷たくなるため、調理や給湯に使用するガスの量が増えることが要因です。

家計調査 家計収支編 単身世帯│総務省統計局(2018年2月16日公開)

都市ガスとプロパンガスの違い

家庭用のガスはおもに「都市ガス」と「プロパンガス」の2種類に分けることができます。

都市ガス都市ガスは、地下に埋設されたガス管によって供給されるガスです。その名のとおり都市部を中心にインフラが整った地域に普及しています。

プロパンガスプロパンガスは、ボンベで供給されるタイプのガスです。ガスを充填したボンベをガス会社が配送・回収します。インフラが未整備な地域や世帯数の少ない地域を中心に利用されています。

プロパンガスが都市ガスより高い理由「プロパンガスは高い」と聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。都市ガス会社として代表的な東京ガスとプロパンガスの平均価格を比較すると、約46%の差額があるといいます(※1)。なぜそのような価格差があるのでしょうか?

都市ガスはガス事業法に基づいた公共インフラのひとつとされており、料金の設定や改定の際には政府の許認可が必要でした(2017年4月より届出制)。そのため、どの地域でも安定した価格設定となっています。

一方、プロパンガスにはそのような規制がないため、自由に料金を設定することができます。そのためガス会社同士の競争がない地域では、値段が高めになる傾向があるのです。

※1都市ガスは経済的│東京ガス

住まいを選ぶ際、ガスの種類を選ぶことはできる?

価格が高い傾向があるプロパンガスよりも、都市ガスの物件に住みたいと思う人も多いのではないでしょうか。しかし、ガスの種類を選ぶことはできません。都市ガスを使用するためには、地下にガス管が埋設されているエリアで、かつ建物を建築する際に引き込み工事を行っている必要があるからです。

プロパンガスか都市ガスの見分け方
ガスを選ぶことはできませんが、物件に使われているガスが、プロパンガスか都市ガスかを見分けるのは簡単です。プロパンガスの場合、建物のすぐそばに大きなボンベが設置されています。ガスボンベが屋外に設置されていない物件は、都市ガスが引かれているかオール電化の住宅と考えられます。

知ってトクするガス代の節約方法

年間を通じて家庭でガスを多く使用する場所は、おもにキッチンと浴室です。それぞれのガス代の節約方法を確認してみましょう。

キッチンのガス代節約方法・煮込み料理の際は保温調理で!
保温調理とは、短時間加熱した鍋を火からおろし、まるごと保温性の高い容器に入れてそのまま数時間放置する調理方法です。保温調理専用の鍋が市販されていますが、鍋を毛布でくるんで発泡スチロールの箱に入れるといった方法でも保温調理が可能です。火を使用する時間が短いためガス代を節約できます。「食材が煮崩れない」「予熱調理なのでほかの作業ができたり、外出もできる」などのメリットもあります。

・ガスの無駄をなくす工夫
冬場は、調理に使用する水をくんでおいておくなど、あらかじめ常温にしておくことでガスを使用する時間を短縮することができます。また、火をつける場合は、炎がちょうど鍋ややかんの底全体に当たるように調整するのがポイントです。

浴室のガス代節約方法・お湯の熱を無駄にしない浴室ではせっかく温めたお湯が冷めないよう、お湯を入れたらすぐに入るようにしましょう。追い焚きをする場合は入浴の直前がおすすめ。湯船のふたはこまめに閉めるとお湯が冷めにくいです。

・お湯はこまめに止めて水道代も節約
シャワーの流しっぱなしはガス代・水道代両方の無駄になります。お湯はこまめに止めましょう。シャワーヘッドを節水タイプに替えて水量を減らす方法もあります。

無駄を見直してガス代を節約しよう

一人暮らしのひと月のガス代は、平均3,000円ほどです。ガス代が高すぎると感じた場合は、ガスの使い方に無駄がないか確認してみましょう。特に冬場は、ガスの使用量が増えるため、無駄を意識するかしないかで料金に差が出やすくなるはずです。また、賃貸物件を探す段階であれば、都市ガスが供給されているエリアに住むという選択肢もあります。

まとめ
・家庭用のガスはおもに都市ガスとプロパンガスの2種類がある
・プロパンガスは都市ガスに比べて高めの傾向がある
・一人暮らしの毎月のガス代は平均約3,000円
・キッチンでは保温調理を活用したり、水を常温にしてから調理することでガス代を節約できる
・浴室では湯舟のふたをこまめに閉め、シャワーをこまめに止めることでガス代や水道代を節約できる

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