2026年現在、首都圏を中心にマンション価格の上昇が報道されています。こうした状況でマンションを売却した人は、利益を得ることができているのでしょうか。
今回は、2025年12月に錦糸町のマンションを売却したというSさんに話を聞きました。
投資用物件の売却にあわせて住み替えを決意
エリア:東京都墨田区
広さ:40m2
築年数:12年
売り出しから売却(買取)までにかかった期間:約4ヶ月
売却価格:約5,000万
備考:所有していた投資用物件(築50年超)と同時に売却
Sさん:私は、三ノ輪駅の近くに投資用の区分マンションを一室所有しているのですが、その部屋の入居者が2025年8月に退去しました。当初は、そのタイミングで、現在の自宅から、投資用物件への転居を考えていたのですが、リフォームの見積もりをとってみると800万円ほどかかると言われたのです。
投資用物件は立地は良いものの築年は1974〜1975年と古く、そこに800万円かけてまで住むという選択肢を選ぶのは割に合わないと考えるようになりました。
そこで思い切って、現在の自宅と投資用の物件を両方売却して、新しい家に住み替えることにしたんです。
投資物件だけを手放して売却代金を自宅の残債に充てるという選択肢もありましたが、今後の金利上昇に対する不安が、売却の理由の一つになりました。現時点では、問題なくローンを支払える状況ではあったのですが、一度すべてのローンを精算して楽になりたいと考え、2件とも売却するという結論になったのです。
売却した自宅は40m2ほどの広さで錦糸町駅から徒歩4〜5分、購入時は新築でした。できるだけ高い価格で売却したかったので、ホームズの一括査定サービスを利用して複数の不動産会社に査定してもらい、その中から選んだ会社と取引を進めようと考えました。
会社選びの決め手は営業担当者の対応
住み替えするため、売却のタイミングが読めない仲介よりも見通しが立ちやすい不動産会社による買取という方法を選びました。
最終的に売買契約を結んだ会社は、一番熱心でしたが営業姿勢もしつこすぎず、定期的にアプローチしてくれました。また、私の要望を聞いてさまざまな提案をしてくれた点もありがたかったです。
印象に残っているのは、まだ投資用物件に転居することを検討していた段階で、私が「自宅を売却するにしても転居先が確定しないと何とも言えない。リフォームをどこに発注するか決まらないと先に進めない」と言ったら、担当者が自社と取引のある企業を紹介してくれたことです。
このように住み替えというゴールに向かって熱心に取り組んでくれた点が決め手になったと思います。
一方で他の不動産会社さんの中には、メールの返事が遅かったり、対応がスムーズではないといったマイナスポイントがある会社もありました。数千万単位の物件を預けることになるので、ガツガツされすぎても困りますが、前のめりな姿勢は見せてほしいと思いましたね。
売却の顧客に対しての反応スピードが遅いと、購入検討者に対しても同じような対応なのではないかと疑ってしまいます。
値上がり益を得ることができたが、住み替え全体の満足度は…
自宅の購入価格は、3,200〜3,300万円でしたが、最終的に5,000万円で買い取ってもらうことができたので、昨今のマンション価格の上昇を肌で感じることができました。錦糸町は半蔵門線と総武線が使えますし、「これから価格が上がるだろう」と見越して購入したので、計算通りとも言えます。
ただ、住み替えの場合、新たに購入する物件の価格も上がっています。住み替え先として購入したのは、京成線の駅から徒歩3〜4分ほどの新耐震物件で管理状態も良好でした。ただ、周辺環境など不便に感じるところもあるので、結果的に費用に見合う住み替えだったかは、判断が難しいというのが正直なところです。
現在、マンション売却を検討している方にアドバイスするとすれば、「粘ること」です。
当初、錦糸町の物件に対して4,300〜4500万という価格を提示する不動産会社も多かったです。この買取価格だと安いと感じたので、「仲介で一般向けに5,000万で売り出そうかな」と思い始めたタイミングで約5,000万での買取価格の提示をしてくれる会社が出てきたので、その会社への売却を決めました。
自分自身で相場を調べておかないと、不動産会社からの提示額の妥当性を判断できませんし、「このラインで売る」という決断もできません。なので、そうしたリサーチをした上で粘ることが重要だと思います。
記事執筆
LIFULL HOME'S 不動産売却査定 編集部
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