一人暮らしを始めると、家賃や光熱費などが毎月かかります。そのなかでも電気代は、気づかないうちに思った以上に高くなりがちです。「自分が毎月支払っている電気代は一般的な金額なのか」と疑問に思ったことがある方も多いでしょう。

この記事では、一人暮らしの電気代の平均額について解説します。併せて電気代が高くなる原因や具体的な節約方法を紹介しますので、賃貸物件を探している方や自分の電気代が一般的か知りたい方はぜひ参考にしてみてください。

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総務省が実施した2023(令和5)年の「全国家計調査」によると、一人暮らし世帯の電気代の全国平均は年間8万713円(月額6,726円)となっています。

 

以下は総務省のデータを基にした、一人暮らし世帯の電気代の平均推移です。近年は電力料金単価の上昇も影響し、少しずつ支出が増加していることが分かります。

年度

年間電気代

月平均電気代

2018

7万227円

5,852円

2019

6万8,399円

5,700円

2020

6万9,498円

5,792円

2021

6万5,790円

5,483円

2022

8万1,695円

6,808円

2023

8万713円

6,726円

引用:総務省統計局|「1.品目分類:支出金額・名目増減率・実質増減率(年)」の表内のデータ(単身世帯の支出金額)

 

電気代は年々増加傾向にありますが、その背景には電力料金単価の上昇だけでなく、エネルギー価格の高騰やライフスタイルの変化も影響しています。一人暮らしではエアコンや冷蔵庫といった生活必需品が電気代の大部分を占めるため、これらの効率的な使い方を工夫することが重要です。

 

小さな工夫を積み重ねることで、家計への負担を軽減するだけでなく、環境への配慮にもつながります。

 

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一人暮らしにおいて電気代が高くなるのは、エアコンや冷蔵庫の使い方、家電の待機電力などが主な原因として挙げられます。ここでは、具体的な例を挙げながらそれぞれについて解説します。

エアコンは家電のなかでも特に消費電力が大きいため、使い方次第で電気代に大きな影響を与えます。特に以下のような行為は、電気代が高くなる原因となります。

  • 設定温度を極端に高くしたり低くしたりする
  • 設定温度を頻繁に変更する
  • 電源を頻繁につけたり消したりする

たとえば、夏場に設定温度を18度まで下げると、冷却に必要な電力量が大幅に増加します。また、節電しようと頻繁にエアコンをつけたり消したりしても、起動時に通常よりも多くの電力が使われるため、逆効果になることが多いのです。

冷蔵庫の使い方によっては無駄な電力消費が増え、電気代が高くなることがあります。特に、以下の2つの行動が電力消費を増加させる主な原因です。

  • 頻繁に開け閉めする
  • 庫内に物を詰め込みすぎる

冷蔵庫を頻繁に開け閉めすると庫内の温度が上昇し、その温度を下げるために余分な電力を使用します。また、物を詰め込みすぎると冷気が循環しづらくなり、冷却効率が低下しがちです。これらの要因が組み合わさると、電気代の負担が大きくなる可能性があります。

家電を使っていないときでも、コンセントに差したままにしておくと待機電力が消費され続けます。特に、電子レンジやテレビ、パソコンなどの家電は待機電力が高めです。

 

待機電力は見過ごされがちですが、年間を通してみると意外な負担になることがあります。たとえ電力消費量が小さくても、24時間365日積み重なることで、大きな電気代となることも少なくありません。

一人暮らしの電気代は、日々の工夫や習慣の見直しによって節約可能です。ここでは、一人暮らしの方が手軽に取り組める具体的な節約方法を解説します。それぞれの家電に適した使い方を知り、快適な生活と節約を両立させましょう。

エアコンを効率的に使うためには「自動運転」モードの活用がおすすめです。自動運転モードに設定すると、エアコンが部屋の温度を感知して最適な運転を自動的に行います。

 

その結果、必要以上に冷暖房を稼働させることがなくなり、無駄な電力消費を防げます。また、冷房と暖房の切り替えも自動で行われるため室温が常に快適になります。

たとえば、夏場に設定温度を手動で頻繁に変更すると、その都度エアコンがフル稼働して電力を多く消費します。一方で、自動運転に設定すればエアコンが適切な出力を維持するため、消費電力を抑えることが可能です。

 

毎日の生活で手間をかけずに効果を発揮するため、ぜひ実践してみましょう。

冷蔵庫も、使い方を少し工夫するだけで、無駄な電力消費を抑えて電気代を節約できます。特に、開け閉めの回数を減らすことと庫内を整理して冷気が行き渡るようにすることがポイントです。

 

前述のとおり、冷蔵庫を頻繁に開け閉めすると、そのたびに庫内の温度が上昇し、冷却のために余分な電力が必要となります。また、庫内に物を詰め込みすぎると冷気の循環が妨げられ、冷却効率が低下し、電気代が押し上げられます。

 

買い物から帰った際は食品をまとめて収納したり、必要な物は一度に取り出したりすることで開閉回数を減らせます。さらに、収納時には冷蔵庫の奥の壁が見える程度に隙間をあけると冷気がしっかり循環し、省エネ効果が得られます。

使わない家電のプラグをこまめに抜くことは、電気代を効果的に節約する方法の一つです。家電はスイッチを切っていても、プラグをコンセントに差しっぱなしにしていると待機電力が発生し、少量の電力を消費し続けます。

 

たとえば、電子レンジやテレビ、充電器などを使用していない状態でも常時接続していると、年間で数百円から数千円の電気代が無駄になることがあります。この無駄を防ぐためには、以下の対策が効果的です。

  • 使用後すぐにプラグをコンセントから抜く習慣をつける
  • スイッチ付きの電源タップを導入してまとめて電源を切る

また、長期間使用しない家電や予備の充電器などは、必要なとき以外は収納しておくのも一つの手段です。これにより、部屋もスッキリ片付いて無駄な電力消費を防げます。

 

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一人暮らしの電気代は、生活習慣を少し見直すだけで大きく節約できます。平均的な電気代を参考に自分の支出を把握し、エアコンや冷蔵庫の使い方、待機電力削減など具体的な対策を実践しましょう。

 

小さな工夫が積み重なることで、家計だけでなく地球環境への配慮にもつながります。

 

また、賃貸物件を探す際には省エネ設備の有無をチェックするなど、上手に節約をしながら快適な一人暮らしを実現しましょう。

 

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更新日: / 公開日:2024.12.20