賃貸借物件を借りる際には、入居審査を受けたうえで賃貸借契約を結ぶ必要があります。入居審査に落ちてしまった場合は、しっかりと原因を把握したうえで、必要な対策を取ることが大切です。

今回は入居審査に落ちたときに考えるべきこととして、「通過できない原因」や「対処法」についてご紹介します。

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入居審査に落ちてしまう理由

 

入居審査ではさまざまな項目がチェックされるため、落ちてしまう原因として考えられる理由もいくつかあります。

 

ここでは、入居審査の基本的な仕組みも含めて、審査に通らない理由を見ていきましょう。

 

入居審査には、一般的に3~10日前後の時間がかかるとされています。結果が出るまでに差が生まれる場合、申込書類などに不備があるといったケースが多いです。

 

ただ、大家さんが旅行に出かけていたり、たまたま忙しいタイミングであったりと、貸主側の都合で時間がかかってしまう場合も珍しくありません。

 

そのため、結果が出るまではむやみに判断せず、不動産会社の担当者へ確認の連絡を入れてみるといいでしょう。

 

入居審査に落ちてしまう原因として、主に考えられるのは以下のようなケースです。

入居審査に落ちてしまう原因

  • 勤続年数が短い
  • 収入に見合わない家賃の部屋を選んでいる
  • 連帯保証人の支払い能力が低い
  • 信用情報に傷がついている
  • 何らかの生活上のトラブルが懸念されている

入居審査においては、何よりも「家賃を滞納せずに支払ってもらえるか」が重要な観点となります。そのため、申込者自身の収入や勤務状況、信用情報が原因で落ちてしまうケースが多いです。

 

また、収入には問題がなくても、それに対して家賃が高い場合には支払いが難しいと判断されることもあります。それ以外の原因としては、連帯保証人の支払い能力が十分でない可能性も考えられます。

 

借主が万が一家賃を滞納してしまった場合、連帯保証人は代わりに負担する重要な役割を持っているため、申込者と同じように収入・勤務状況がチェックされるのです。また、見落としがちな原因として、生活面で何らかのトラブルが懸念されるといった場合もあります。

 

不動産会社で申し込むときの対応や様子を通して、周囲の入居者や住民との間でトラブルが起こる可能性があると判断された場合には、審査に落ちてしまう可能性があります。

 

さらに、深夜帯の仕事をしている場合は生活リズムの違いから騒音トラブルが心配されるなど、貸主の考えや経験によって判断基準が変わるケースも少なくありません。

賃貸物件

 

前述のとおり、収入に関するポイントは、審査で落ちてしまう主要な原因となります。まずは、収入に見合った賃料の部屋を選択しているかどうかを確認しましょう。

 

家賃の目安としては、月収の30%程度を見込んでおくのが基本です。ただし、余裕を持って暮らすためには、入居後の生活費を考慮して25%以下に抑えられると安心です。

 

収入に応じて、家賃の残額には差が生まれるので、どのくらいの生活費がかかるのかを想定しながら計画を立てましょう。

 

自身の収入に不安がある場合は、収入の多い連帯保証人を立ててみるのもひとつの方法です。入居審査では連帯保証人の信用・支払い能力も本人と同じくらい重要なポイントとなるため、依頼できる相手がいる場合には検討してみましょう。

 

また、現在働いていない場合は、預貯金審査に応じてもらえるかを不動産会社に相談してみることも大切です。求職中などであっても、しばらくの間は家賃を払える預貯金があれば、審査に通る可能性もあるのです。

 

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保証会社イメージ

 

これまで見てきたように、入居審査では連帯保証人の存在がとても大きな役割を果たします。しかし、人によっては身近に頼れる相手がおらず、連帯保証人を用意できない場合もあるでしょう。

 

連帯保証人を立てられない場合は、保証会社を利用してみるのも選択肢です。ただ、保証会社の利用にはいくつか注意しておくべきポイントもあります。

 

保証会社の利用時には、保証料として初年度で「家賃0.5~1ヶ月分」、2年目以降は「年間1~2万円」程度のコストがかかります。また、保証会社はすべての賃貸借物件で利用できるわけではありません。

 

保証に関する仕組みは貸主が決めることとなるため、物件によっては連帯保証人が必須となる場合もあるのです。さらに、保証会社の利用時には、入居審査とは別に保証会社の審査を受ける必要もあります。

部屋の内見

 

入居審査に通らない場合は、同じ条件で他の物件の申し込みをしてもなかなか決まりません。家賃に大きな差がないためです。

 

このような場合は、条件を変更し、家賃を下げて部屋を探してみることが必要です。

 

家賃を抑えたいときには、以下の条件を見直してみるといいでしょう。

立地・広さに関する妥協点

  • 最寄り駅までの所要時間を少し延長する
  • 利用する駅自体を変更する
  • 不要なものを処分して部屋の面積を少なくする

こだわり条件に関する妥協点

  • 築年数の基準を下げる
  • 水回りの条件を1つずつ外してみる
  • 方角や住戸の位置を変える

立地については、最寄り駅からの所要時間を5分延長するだけでも、物件の選択肢が大きく広がります。また、利用する駅が急行などの停車駅である場合は、1駅隣にずらすといった方法も有効です。

 

広さについては、当然ながら専有面積が広いほど家賃が高くなってしまうため、不要な荷物を処分するなどしてスペースの見直しを行いましょう。どうしても立地や広さを妥協したくない場合は、築年数の基準を下げるのもひとつの方法です。

 

築年数が経過しても、リフォームやリノベーションなどによって内装がきれいに整えられている物件もあるため、条件を緩めることで掘り出し物件に出合える可能性が高まります。

 

また、こだわり条件については、バス・トイレ別や南向き、角部屋などの人気条件を1つ外すだけで候補が増えるケースも少なくありません。

 

いずれにしても、賃貸借物件を選ぶときには、「どうしても譲れないもの」と「あれば便利なもの」とに分けて、しっかりと優先順位を決めておくことが大切です。家賃を下げることが、入居審査に通過するうえで重要な近道となるのです。

 

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不動産情報ポータルサイトを活用する

 

条件を変えて部屋探しを行う際には、不動産情報ポータルサイトを上手に活用すると便利です。LIFULL HOME’Sの不動産・住宅情報ポータルサイトなら、全国の賃貸借物件をインターネットから手軽に探すことができます。

 

住みたいエリアはもちろん、「叶えたい条件で探す」「今の部屋を基準に探す」「移動時間から探す」「通勤・通学時間から探す」といったさまざまな方法で、理想の物件へと効率的にアプローチできます。

 

また、LIFULL HOME’Sでは物件タイプや希望条件に合わせて、特集を取り扱っています。

 

たとえば、「敷金礼金0(ゼロ・なし)の物件」「家賃・賃料○万円以下の物件」「保証人不要の物件」など、入居審査に不安がある場合に利用しやすいキーワードの特集も多いです。スムーズに部屋探しを行うためにも、ぜひ自分に合った活用方法を見つけてください。

賃貸物件

 

  • 入居審査に落ちてしまう理由としては、本人の収入・勤務状況・信用情報のほかに、連帯保証人の収入なども考えられる
  • 貸主の価値観や経験などから、申込者の人柄やライフスタイルによって落ちてしまう場合もある
  • 入居審査に通らないときには、収入と家賃のバランスを見直してみる
  • 連帯保証人が用意できない場合は、保証会社を利用するのもひとつの方法
  • 家賃を抑えるためのコツと妥協点を探ることも重要
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更新日: / 公開日:2021.09.13