ファミリー世帯で賃貸物件を探す場合、家族の人数によって必要な部屋の広さも変わってきます。

今回は家族3人で暮らす場合、50平米の部屋は狭いのか広いのか検証してみます。また、50平米の物件で快適に3人暮らしをするコツも紹介します。
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50平米のマンション

 

「広さ50平米」と聞いても、実際にどのくらいの居住空間があるのかピンとこない人も多いでしょう。日本国内では「○畳」という表現のほうが分かりやすいかもしれません。

 

50平米を畳に換算すると、約31畳(※)です。一見、かなり広そうに思えますが、この31畳には、バスやトイレ、キッチン、収納スペース、玄関、廊下なども含まれるので注意してください。

 

(※)畳の広さについては「不動産の表示に関する公正競争規約施行規則」にて、「1.62平米=1畳」と定義されています。50平米は「50÷1.62=30.86」という計算により、約31畳という数字が算出できます。

 

お部屋探しでおなじみのLIFULL HOME’Sで、東京都にある50平米の賃貸住宅(アパートとマンション、一戸建て)の件数を調査すると、合計305件。その間取りの内訳は、以下のようになっています。

 

東京都にある50平米の賃貸物件の間取り別物件数

間取り

物件数

ワンルーム

1件

1K

1件

1DK

2件

1LDK

25件

2K

2件

2DK

51件

2LDK

114件

3K

14件

3DK

87件

3LDK

8件

4K

0件

4DK

0件

4LDK以上

0件

合計

305件

(2020年4月17日時点、LIFULL HOME’S調べ)

 

東京都の50平米の物件では、2LDKが最も多く、次に3DKが多いという結果となりました。

 

また、このことから50平米の物件では、ダイニングスペースが設置されているものが、全体の半数以上を占めていることが分かります。

3人暮らし

 

50平米で多い間取りが把握できたところで、実際に3人暮らしにこの広さは適しているのかを見ていきましょう。

 

国土交通省が定義する「住生活基本計画における居住面積水準」を基に、50平米の物件を当てはめてみます。

 

参考:住生活基本計画における居住面積水準|国土交通省

 

健康で文化的な生活を送るために最低限必要な住宅面積(最低居住面積水準)は世帯人数3人の場合、40平米が必要なので問題なくクリア。4人までが住める広さということが分かります。

 

都心やその周辺で豊かな生活を送るために必要な住宅面積(誘導居住面積水準)としては、世帯人数3人の場合、75平米が必要なので50平米では狭いという結果に。

 

つまり、3人暮らしで50平米の物件は広さに余裕があるとはいえないものの、十分暮らしていける広さということです。

2LDKの物件 3DKの物件 ファミリー向け物件

3人暮らし

 

50平米の物件での3人暮らしは、ポイントを押さえることでより快適に生活することができます。ここでは、4つのコツを紹介します。

 

物を置けば置くほど、スペースが狭くなるのは当たり前です。特に家族全員が集まるリビングやダイニングなどは、物が増えがちです。

 

余計な物を置かないためにも、すぐに飽きて不要になりそうなものは買わないようにすることが大切でしょう。買い物をする際は、本当にいま必要なのか考えるクセをつけると、節約にもつながります。

 

子どもがいるとリビングで遊んだり、大人でもリビングで雑誌を読みながらくつろいだりすることも多いでしょう。

 

そこで出した物を元の位置に片付けず、出しっぱなしにしておくと、あっという間に使えるスペースが狭くなり、見た目もゴチャゴチャしたものになってしまいます。

 

遊んだおもちゃや読み終えた本などは、すぐに片付けるように家族一人ひとりが心がけることで、部屋をすっきりとした見た目に保つことができます。

 

3人暮らしでは洋服なども多くなるので、それなりの収納スペースが必要になります。そこで目をつけるべきなのが、ソファ下などのデッドスペースです。

 

物件によっては収納が多くない場合もありますが、このようなデッドスペースを有効活用することで、部屋中にものが散乱することはなくなります。

 

たとえば、ソファの下に無理なく置ける高さのカゴに子どもの洋服を収納したり、テレビ台の後ろにカゴを置いて雑誌の定位置をつくったりするなど、アイデアは間取りや物件に合わせていろいろと考えることができます。

 

部屋を広く見せるには、低めの家具でそろえるのが基本です。部屋の入り口に立ったときに目線を遮るものがないほうが部屋の隅まで見えるため、部屋が広く感じます。

 

50平米の部屋で3人暮らしをする際には、目線よりも低い家具を選ぶようにしましょう。家具の色調もなるべく明るいものでそろえると、大型家具でも存在感が薄まり、部屋になじむのでよりいいでしょう。

 

50平米の物件は、3人暮らしをするのに決して狭いというわけではありません。3人暮らしで必要十分な50平米という広さを生かすには、収納スペースを圧迫するような荷物を増やさないことが鍵です。

 

デッドスペースを有効活用するなどのちょっとした工夫でも、快適に過ごすことができます。暮らしながら、さまざまな工夫を考えていくのも楽しいかもしれません。

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