賃貸物件を探すうえで、キッチンは毎日の食生活を左右するとても重要なポイントだといえます。
なかでもオール電化のシステムキッチンは、光熱費や利便性などの点から注目が集まっている設備の1つです。
今回はオール電化のシステムキッチンの特徴やメリット、選び方のポイントを解説していきます。
オール電化に対応した物件IHクッキングヒーター付き物件システムキッチンのある物件
まずは用語を正しく理解しよう! オール電化のシステムキッチンとは?

ガスを使わないオール電化のシステムキッチンにはさまざまな魅力があります。
ここではまずオール電化とシステムキッチン、それぞれの特徴について見ていきましょう。
オール電化とは
「オール電化」とは、その名のとおり、ガスを使っていた加熱や給湯などを電気で行える仕組みです。
たとえば、キッチンでは電気を使って調理を行うIHクッキングヒーターが使われます。
また、給湯については、電気代の安い深夜の電力や空気の熱を利用してお湯を沸かして、いつでも使えるようにため込んでおく「エコキュート」や「電気温水器」が使われるのが一般的です。
システムキッチンとは
「システムキッチン」とは、コンロやシンク、作業スペースが天板で一体化したキッチンを指します。
作業スペースが別々になったセパレートタイプと比べて、すき間や凹凸がないため、掃除がしやすい点が特徴です。
天板にはステンレスや人工大理石が使われるのが一般的であり、素材や色合いによってキッチンの雰囲気も大きく変わります。
ステンレスは値段の安さやさび、汚れに対する強さ、人工大理石はインテリア性の高さに秀でており、それぞれ違った強みを持っています。
オール電化に対応した物件 システムキッチンのある物件オール電化のシステムキッチン、メリットとデメリット

オール電化によって変化するのは、加熱や給湯に関するポイントです。そのため、家の中で最も大きな影響を受けるのはキッチンだといえるでしょう。
ここでは、オール電化のシステムキッチンについてメリットとデメリットを説明していきます。
メリット
オール電化のシステムキッチンは、火を使わないため燃え移りなどの心配がなく、火災が発生しにくい点が大きなメリットです。
総務省消防庁の「消防白書」によれば、2018年のコンロによる火災件数において、ガスコンロは2470件、電気コンロは248件と大きな開きがあります。
また、夏場でもキッチンが暑くなりにくい点や、光熱費の削減が期待できる点も大きな魅力だといえます。
電気代の安い時間帯に沸かしたお湯を使えるため、ガスを使うよりも安く抑えやすいのです。
デメリット
オール電化のデメリットは、直火での調理ができないところにあり、人によっては不便に感じられてしまうことです。
また、IHクッキングヒーターは金属製の鍋しか使えないため、場合によっては調理器具を買い替える必要があります。
電気代については、深夜の利用料金が安い分、日中は割高になってしまうことも。日中に家にいることが多い場合は、かえって光熱費が高くついてしまうケースも考えられます。
オール電化に対応した物件 IHクッキングヒーター付き物件システムキッチンの賃貸物件を選ぶ際のチェックポイント

システムキッチンには、さまざまなデザインや機能があるため、自分に合ったものを選ぶコツを知っておくことが大切です。
ここでは、システムキッチンの賃貸物件を探すうえで、押さえておくべきチェックポイントを紹介していきます。
天板の高さと奥行きをチェックする
キッチンの利便性を最も大きく左右するのは、作業台の高さと奥行きです。内見のタイミングでは、実際にキッチンに立ってみて、高さを確認してみることが大切となります。
特に身長の低い人は、天板の奥や上部の戸棚に手が届くかチェックしておくと安心です。
動線をイメージしてみる
キッチンの使い方は人それぞれ異なるため、自分なりに実際の動線を想像してみることも大切です。
たとえば、複数人で調理をする機会が多い場合は、横幅の広さを確認したり、作業をスムーズに分担できるかをイメージしたりしてみましょう。
また、意外と見落としてしまいがちなのがコンセントの位置です。使いやすい位置にあるかを確認して、冷蔵庫や食器棚の置き場所なども決めておくと、引越しのタイミングで迷うことなく配置できます。
そのため、内見前に自分の家電製品や収納棚のサイズを測っておくと安心です。実際に入居してから使い方を決めるのではなく、事前にきちんと準備しておきましょう。
まとめ
- オール電化は給湯や加熱を電気で行える仕組みを指す
- システムキッチンは作業台やコンロ、シンクが1枚の天板でつながっているタイプのものを指す
- 光熱費の安さや掃除のしやすさがオール電化のシステムキッチンの魅力
- 直火での加熱ができない点や調理器具が金属製のIH対応のものでなければ使えない点を理解しておく
- 内見のタイミングで天板や戸棚の高さを確かめ、実際の動線を想像しながら判断することが大切
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