見た目が不快な害虫として悪名高いゴキブリ。その名前を耳にするのも、文字として目にするもの苦手という方もいるくらいです。一度部屋に現れると、駆除をするまで気持ちが落ち着かないという人も少なくはないでしょう。

今回は、ゴキブリの発生をできるだけ避けるべく、物件選びをするうえで知っておきたいポイントを解説していきます。少しでも侵入のリスクを減らすために、参考にしてみてください。
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ゴキブリを避けるための物件選びポイント

 

ゴキブリは動きが素早いうえに狭い隙間にも入り込めるため、完全に侵入を防ぐことは難しいといえます。しかし、物件選びの段階で、ゴキブリが出にくい条件をある程度まで絞り込むことは可能です。

 

ここでは、そのポイントについて3つに分けて解説していきます。

 

ゴキブリは下から上への飛行能力に乏しいため、ある程度の階数以上であれば侵入リスクを軽減させることができます。外壁や家のそばの高い街路樹や電柱などをのぼってきたり、エレベーターなどで移動したりする可能性はあるものの、下層階と比べれば出合う確率は低くなるのです。

 

また、築年数が経過した物件は、建物の劣化が進んでいる可能性もあり、壁のひび割れや窓や戸の隙間などから侵入されてしまうケースが考えられます。特に、古くなっている配管はゴキブリの侵入ルートとなる可能性が高いでしょう。

 

ただし、築年数が経過していてもリフォームやリノベーションによって修繕されている場合もあります。また、配管が交換されていたり、定期的に洗浄が行われていたりするだけでも、ゴキブリの侵入リスクは大きく低下します。

 

そのため、築年数は一応の目安とはなるものの、単純な判断材料とはなりません。建物の経過年数以上に、共用部分の管理状態が重要なポイントとなるのです。

 

ゴキブリが出やすい条件としては、1階が飲食店などになっていることが挙げられます。ゴキブリは、豊富なエサがあって暗く湿気のある場所を好むため、飲食店やコンビニエンスストアなどの店舗は格好のすみかとなってしまうのです。

 

店舗自体は清潔にしていても、ゴミ置き場や排水口などで繁殖してしまう恐れがあるため、発生リスクを下げるのは困難だといえます。そのため、通常の物件と比べると、上の部屋への侵入リスクも高まります。

 

また、土や枯れ葉、樹木はゴキブリのすみかとなるため、近くに公園や森などがある場合は注意が必要です。特に、木やほかの建物との距離が近い物件は、窓や玄関から侵入してしまう可能性もあります。

 

ゴキブリの侵入リスクは、周囲の状況からもある程度まで見極められます。たとえば、収集所にゴミが散乱している場合は、そこから繁殖してしまう恐れがあるだけでなく、共用部分の管理が行き届いていないと判断することもできるのです。

 

また、両隣や上下階に空き部屋がないか確認しておくことも大切となります。ゴキブリにとって人間は天敵であるため、人のいない空き部屋では繁殖しやすいのです。

 

空き部屋の有無を確認したうえで、風通しが良く、湿気のこもらない物件を選びましょう。

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部屋のゴキブリ対策

 

どれだけ物件選びを慎重に行っても、環境の変化によって侵入のリスクが高まってしまうことはあります。そのため、部屋そのものの対策を行って、できるだけゴキブリが入ってこられないような状況を保つことが重要です。

 

ここでは、自分でできるゴキブリ対策を見ていきましょう。

 

ゴキブリにとっては、食べ残しはもちろん、ホコリや髪の毛もエサになります。そのため、こまめに部屋の掃除をするのが基本的な対策です。

 

キッチンについては、シンクの三角コーナーにゴミを放置しないようにして、ゴミ箱には常にフタをしておくことが大切です。また、室外にゴキブリのすみかをつくらないよう、ベランダや庭の落ち葉もこまめに掃除をしておきましょう。

 

ゴキブリは狭いスペースでも簡単に入り込めてしまうため、壁や窓、ドアの隙間をふさいでおくことが重要です。特に、築年数の経過した物件においては、建てつけの悪い箇所を放っておくと侵入リスクが高まります。

 

エアコンや換気扇も侵入経路となるため、フィルターなどできちんとカバーしておきましょう。また、排水口からの侵入を防ぐために、使わないときにはきちんと栓をしておくことも大切です。

 

ゴキブリが近寄らないようにするためには、侵入経路となりそうな箇所にベイト剤と呼ばれる市販の毒餌を仕掛けるのも効果的です。台所の水道管まわりや洗濯機の排水口付近など、侵入しやすいポイントを押さえておくことがポイントとなります。

 

また、ゴキブリが嫌うハーブやアロマを使ってみるのも1つの方法です。ミントやキャラウェイ、レモングラスなどが効果的な植物として挙げられており、香りや見た目のよさも魅力的だといえます。

 

ただし、ペットを飼っている人は、影響が出ないようにきちんと調べておくことが重要です。殺虫効果のあるものは、それ以外の動物にも悪影響を及ぼすことがあるため、事前に安全性を確かめておきましょう。

 

  • 上層階や築浅の物件はゴキブリの侵入リスクを減らせる
  • 築年数はあくまでも目安に過ぎず、共用部分の管理状態による部分も大きい
  • 1階が飲食店など、立地によってゴキブリ発生のリスクが高まる
  • こまめな掃除と侵入口をふさぐことがゴキブリ対策の基本
  • ベイト剤やハーブも効果的だが、ペットを飼っている場合は安全性を確かめることが重要
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