二人暮らしをしていて、水道料金がほかの世帯よりも高いのか安いのか気になることはありませんか? 水道料金などの公共料金は生活費で欠かせないものになるため、きちんと把握しておきたいところです。
ここでは、データをもとに二人暮らしの水道料金の平均を示したうえで、水道料金の節約方法を紹介していきます。
あわせて、二人暮らしの水道料金の支払い方法についても考えていきましょう。
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二人暮らしの水道料金はどれくらい?

水道料金は、住んでいる自治体ごとに異なります。内訳には上水道料金と下水道料金があり、下水道料金は下水道が整備されているエリアのみかかります。
下水道が整備されていないエリアは、上水道料金のみになるため、浄化槽の汲み取りやメンテナンス費用はかかりますが、水道料金は安めです。
それでは、二人暮らしの水道料金はどれくらいなのでしょうか。ここでは、東京23区を例に見ていきます。
東京都水道局の「平成28年度生活用水実態調査」(※)によると、二人世帯の1ヶ月の使用水量の平均は15.9m3です。
東京23区で水道管の呼び径が20mmの場合で水道料金を計算すると、上水道料金2,073円、下水道料金1,436円の合計3,509円になります。二人暮らしの水道料金は3,500円程度ということになります。
一人暮らしの水道料金との違いは?

東京都水道局の同じ調査(※)では、一人世帯の1ヶ月の使用水量の平均は8.2m3で、水道料金に換算すると1,938円です。
水道料金は呼び径ごとに基本料金があり、従量料金制で使用量の区分ごとに単価が上がっていくため、単純に使用水量に比例した金額ではない数字となっています。
また、このデータでは二人暮らしの使用水量を2で割ったものと、一人暮らしの使用水量がほぼ変わりません。一人暮らしでは自炊をする人や浴槽にお湯をためて入浴する人が少ないことが要因と考えられます。
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二人暮らしで水道代が高くなる原因や節約方法

では、二人暮らしで平均よりも水道料金が高い場合、どのようなことが原因なのでしょうか? 水道代が高くなってしまう原因をもとに節約方法をまとめました。
まとめて洗濯をする
二人暮らしでも毎日こまめに洗濯をするのは、使用水量がかさんでしまう原因です。できるだけまとめて洗うようにすると水道代が節約できます。
また、すすぎが1回で済む洗剤を使用するなど、すすぎの回数を減らすことでも節水が可能です。
食器の洗い方を工夫する
食器を下げるときは二人分の食器を重ねて運びたくなりますが、食器を重ねると裏面まで汚れてしまい、その分水が必要になります。特に油のついた食器を重ねるのは避けましょう。
洗う前には、クレーパーで食器の汚れをこそぎ取ったり、新聞やボロ布で拭いたりすると洗う時間を短くできます。
また、グラスやお椀など汚れの少ないものから洗うと、油汚れがほかの食器につくのを防ぐことができ、節水につながります。そのほか、汚れが落ちにくいものは水につけておき、洗い桶を使って溜め洗いをし、最後にきれいな水で流すといった洗い方も効果的です。
食洗機を設置することも、水道代の節約につながります。食洗機を設置するスペースを確保できるか事前に確認しておきましょう。
シャワーをこまめに止める
身体や髪を洗うとき、シャワーを出しっぱなしにしていませんか? シャワーはこまめに止めて、身体や髪を流すときだけ出すようにすることで水道代を節約できます。
また、肌寒い日にシャワーで済ませたいときに、シャワーを出しっぱなしにして身体を温めようとするのは厳禁。浴室暖房があれば使用するか、浴槽にお湯を溜めるようにしましょう。
トイレの大レバーと小レバーを使い分ける
トイレでいつも大レバーを使っていることも、水道代が高くなってしまう原因のひとつ。トイレの使用水量が占める割合は意外に多いものです。
東京都水道局の「平成27年度一般家庭水使用目的別実態調査」(※)によると、家庭での水の使われ方の割合は、最も多いのが風呂で40%、続いてトイレが21%となっています。
しっかり流したいという理由で 常に大レバーを使用してしまいがちな人もいるかもしれませんが、最近のトイレは高性能です。小のときは小レバーを使いましょう。
二人暮らしの水道料金、支払いはどうする?

水道料金は2ヶ月ごとの請求です。支払い方法は、口座振替と請求書(納入通知書)による支払いのいずれかを選べるのが一般的で、クレジットカードで支払える自治体もあります。
口座振替やクレジットカード払いの場合は、金融機関の口座やクレジットカードの登録手続きを行っておくことが必要です。請求書(納入通知書)による支払いの場合は、水道局や金融機関、コンビニなどで支払います。
二人暮らしにおける水道料金の負担方法は、ほかの光熱費や生活費を含めて折半する、収入の多い人などが多く払うなど、それぞれの負担割合を決めておきましょう。
あるいは、水道料金などの水道光熱費、家賃、食費といった支出項目ごとにいずれかが支払う方法もあります。
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水道料金が高い場合は生活を見直そう

二人暮らしで水道料金が高い場合は、何か原因として思い当たることはないか生活を見直してみましょう。こまめに水道を止める習慣を身につけると、水道料金は変わります。
水道代を上手に節約して、その分貯金をしたり生活を楽しんだりしたいですね。
まとめ
- 二人暮らしの水道料金の平均は、東京23区を例に挙げると3,500円程度
- 二人暮らしで水道代を節約するには、まとめて洗濯をする、食器の洗い方を工夫する、シャワーをこまめに止めるといった方法がある
- 水道料金は2ヶ月ごとの支払いで、口座振替や請求書による支払い方法があり、自治体によってはクレジットカード払いも選べる
※ 出典
東京都水道局「水の上手な使い方」
https://www.waterworks.metro.tokyo.jp/kurashi/shiyou/jouzu.html
東京都水道局「料金自動計算」
https://www.waterworks.metro.tokyo.jp/tetsuduki/ryokin/jidou_23.html?area=23ku
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更新日: / 公開日:2018.11.19









