墓地が近い賃貸物件のマイナスイメージは?

周囲にあると不快感があり「この界隈には住みたくないな」と思わせる施設のことを「嫌悪施設」と言い、具体的には風俗店・化学工場・廃棄物処理場などが該当します。しかし、どのような施設にマイナスイメージを抱くかどうかは、個人の価値観や時代の流れによって変わるため、はっきりとした定義はありません。

墓地も嫌悪施設のひとつとされることがありますが、ほかの施設に比べるとそれほど気にならないという人が多いようです。近隣に嫌悪施設がある場合は家賃が安めに設定されている物件が多いですが、墓地の近くではそれほど家賃を下げなくても借り手が見つかる傾向があります。なぜなら、墓地の近くの物件にはメリットも多いからなのです。

墓地に眠る故人はきちんと成仏している
墓地の近くには住みたくないと考える人は、「なんだか不気味…」「幽霊が出そうで怖い…」といったイメージを抱いていることが多いのではないでしょうか。

しかし考えてみると、墓地に眠る人はきちんとお経を上げてもらったうえで納骨されています。交通事故現場や事故物件とは異なり、そこで人が亡くなったわけではありません。成仏した故人が安らかに眠る場所なので、決して不気味な場所ではないはずです。

墓地に近い賃貸物件のメリット

それでは、墓地に近い物件のメリットを確認していきましょう。

高い建物が建つ可能性がかなり低い
墓地は視界が開けており、日差しや風を遮る高い建物がありません。また、お墓を潰してマンション等が建てられてしまう可能性は極めて低いと言えます。墓地が隣接して陽当たりや風通しが良い物件は、将来的にも快適な環境が保たれるでしょう。

墓地は地盤が強い安定した場所
墓地は永きに渡り継承されていくものとして、地域のなかでも環境が安定した土地に作られています。特に街中のお寺は、地域の中心的な役割を担うため早い時期に建築されていることが多く、地盤が強い土地の可能性が高いです。お寺の敷地内の墓地およびその周辺は、良い地盤の土地であると言えるでしょう。

墓地はいつも静か
一般的に墓地で騒ぐ人はいないため、いつもひっそりと静かです。お盆やお彼岸の時期にはお墓参りする人が増えますが、参拝時間は昼間のみですしそれほど長居もしないため、騒がしさに悩まされるケースは少ないようです。お寺が隣接する墓地であれば、おごそかな鐘の音やお経を唱える声が時おり聴こえるでしょう。

緑が多い墓地なら四季の自然が楽しめる
敷地内に木々が植えられている墓地も多いです。特に緑地の少ない都市部では、墓地が街のオアシス的な役割を果たしているケースもあります。隣接した物件の窓からは、四季の自然を楽しむことができるでしょう。

墓地が近い賃貸物件のデメリット

墓地が近い賃貸物件には、さまざまなメリットがあることが分かりました。一方、デメリットについてはどうでしょうか。「幽霊が怖い」以外のデメリットをご紹介します。

電灯が少ない傾向があるため夜暗い
墓地は夜間の参拝を想定していないため、敷地内および周辺に電灯が少なく暗い傾向があります。賃貸住宅を探す際、墓地に近い物件が候補のひとつとなった場合は、昼間だけではなく夜間に最寄駅から物件までの道のりを実際に歩いてみて、人通りの多さや道の明るさを確認してみるとよいでしょう。

実はメリットが多い墓地賃貸

墓地のそばに住むことに抵抗を感じる人もいますが、視点を変えてみれば静かで緑が多い住みやすい環境と言えます。もちろん、無理に価値観を変える必要はありませんが、「なんとなく嫌」というマイナスの先入観が先行している場合は、メリットを確認してみるのがおすすめです。

そのうえで、墓地の近くの物件を住まい探しの選択肢のひとつに加えてみるとよいかもしれません。

まとめ
・墓地に納骨されている故人はお経を上げられて安らかに眠っている
・墓地は静かで視界が開けており、高い建物が建つ可能性がほとんどない
・墓地周辺は地盤が強く、緑も多い
・墓地近くのデメリットは、電灯が少なく夜暗いこと
・墓地に近い物件になんとなく抵抗がある人は、メリットも確認してみよう
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