広い部屋ってどれくらい？

一人暮らしにおける広い部屋とは、具体的にはどれくらいの面積なのでしょうか。
LIFULL HOME’Sで東京23区内の賃貸物件を検索してみると、家賃10万円までのワンルームの専有面積は15〜25m2ほどが主流です。ここから推察すると、一般的なワンルームとは、専有面積は20m2程度で、6畳ほどの居室に加えて1畳ほどのクローゼットと、水回り（キッチン・バス・トイレ）がある間取りだと考えられます。

 

このような一般的なワンルームよりも居室の面積が大きい、例えば1LDK・2LDKといった部屋数が多いなどの物件は、一人暮らしにとって広い部屋といえます。

 

広い部屋のメリット

まずは広い部屋で一人暮らしをするメリットを確認してみましょう。

 

家具が置きやすい・空間にゆとりがある
狭い部屋では「ベランダに出るためにはベッドをまたがなければならない」「テレビとソファの距離が近すぎて見づらい」といった不便を感じることも多いです。その点広い部屋であれば、家具の配置に悩まされることは少ないでしょう。日本メーカーに比べて大型の傾向がある海外メーカーの家具も、無理なく部屋になじみます。

 

広い部屋は備え付けの収納が充実している物件が多いため、本や洋服など持ち物が多い人でも安心です。持ち物がそれほど多くない人であれば、空間に余白を持たせた開放感のあるインテリアを楽しめるでしょう。

 

空間ごとに部屋の使い方を変えられる
複数の部屋がある間取りの物件なら、異なる目的を設けた使い方も可能です。例えば洋服や生活雑貨は個室に集約し、リビングには厳選された家具だけを置いて生活感のない空間を演出するなどといった暮らし方もできます。自宅で仕事をする人なら、プライベートと仕事場の使い分けにも便利です。広いワンルームであれば、パーテーション（間仕切り）などを設置して空間を切り分けるのもよいでしょう。

 

家族や友達を呼びやすい
広い部屋は空間に余裕があるため家族や友人を招きやすく、ゆったりとくつろいでもらえます。来客が宿泊する機会が多ければ、ソファとベッドの機能を兼ね備えたソファベッドや、空気を入れて膨らませるエアマットがあると便利です。

 

1LDKの物件 2LDKの物件

広い部屋のデメリット

つぎに、広い部屋で一人暮らしをするデメリットを確認してみましょう。

 

家賃が高くなる
同じ建物内の賃貸物件であれば、当然ながら床面積の広い部屋ほど家賃は高くなります。特に都心部や人気の高いエリアでは、少しゆとりのある物件を選ぶだけで賃料が跳ね上がることも珍しくありません。また、一定の予算で広い部屋を探すと、通勤・通学先から離れたり、最寄り駅から遠くなったりしてしまう可能性もあります。

 

家賃を無理なく支払い続けるためには、収入の約3割までにおさえるのが望ましいです。家賃は毎月の出費となるので、無理のない範囲で予算を考えましょう。

 

冷暖房効率が悪い・光熱費が高くなる
広い部屋では、ストーブやエアコンをつけてから快適な温度になるまでに時間が掛かります。冷暖房効率がよくない上に、広い部屋用の機種ほど消費電力は大きくなるもの。照明器具や生活家電の数も多くなるため、狭い部屋に比べて光熱費が高くなりやすいです。

 

 

掃除の手間と時間が掛かる
広い部屋は、掃除の手間と時間が掛かります。床面積だけでなく、壁の面積・窓の数・家具なども多くなるため、ホコリや汚れがたまる箇所は狭い部屋に比べて増えてしまうでしょう。

 

次の引越しが不便な可能性がある
広い部屋での暮らしに慣れてしまうと、次の引越しで狭い部屋に住むことになった場合に不便を感じるかもしれません。また、広い部屋では自然に持ち物が増えてしまう傾向があるため、新居に荷物が入り切らない場合は処分することとなります。

 

広い部屋の選択は総合的に考えよう

広い部屋の賃貸物件は、ゆったりとした空間で暮らしたい人や持ち物が多い人におすすめです。部屋の広さは家賃に直接影響するため、居住エリアや最寄り駅からの距離などとのバランスを考えて、無理のない範囲で総合的に決めましょう。

 

 

1LDKの物件 2LDKの物件