これまで遠方への引越しの際には、お部屋を借りるための物件の内見や契約のために、現地まで足を運ぶ必要がありました。

しかし昨今では、何度も現地に出向くのが難しい場合など、オンラインで相談や下見、さらには契約前の重要事項説明まで受けられるサービスが登場しています。

インターネットを活用した、効率的な引越しの仕方やさまざまなサービスを紹介します。

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引越しをスムーズに行うには段取りが肝心。まずは、お部屋探しから引越しまでの一般的な流れについておさらいしましょう。

① 物件を探す
チラシ・住宅情報誌・ネットの情報を参考に、希望のエリアの家賃相場を調べる。気になる物件をいくつかピックアップし、仲介会社に空室かどうか確認する。周辺環境など、物件について気になることを質問する。

 

② 内見
実際に現地に出向き、周辺環境、日当たりや設備等の確認をする。

 

③ 入居申込書の提出・入居審査
気に入った物件が見つかったら入居申込書を不動産会社に提出する。その際、申込金を預ける必要がある場合は預ける。申込書をもとに、大家によって、きちんと家賃を払える人物かどうか、貸しても大丈夫かどうかの審査が行われる。

 

④ 契約
審査に通ったら、不動産会社で宅地建物取引主任者より重要事項説明を受けた後、賃貸借契約を結ぶ。この時に、敷金・礼金・前家賃・仲介手数料・鍵の交換費用といった諸費用をまとめて清算するケースが多いので、まとまったお金を準備しておく必要がある。

 

⑤ 引越し会社手配
引越し先が決まったら、複数の引越し会社に見積もりを依頼し、引越し費用などを比較する。

 

⑥ 引越し準備
引越し日が決まったら、ダンボールを手配し、荷造りの開始。粗大ごみの処分・不用品を売る・各種住所変更の手続きなどは早めにしておく。

 

⑦ 引越し当日
荷物が持ち出された後、賃貸住宅の場合は退去時の立会いと鍵の返却、部屋の引き渡し。修繕費が敷金から差し引かれる場合は、立会い時に修繕箇所を確認する。

 

⑧ 入居
全ての支払い・手続きが済んだら、新しい部屋の鍵を受取り後、部屋が引き渡される。

このように物件探し、内見、申込み、退去時の立会い、鍵の返却など、その都度不動産会社や部屋に足を運ぶ必要があります。

 

そこで近年は、忙しい現代人のニーズに合わせて、ネットを中心にさまざまなサービスが開始されているようです。

 

十数年前まで、物件情報は不動産会社の営業マンが頼りだったのに対し、現代では、ネットで物件を探すことが一般的になり、時間を割いて店舗に出向く必要がなくなってきました。

 

サイト内で気になる物件の画像や動画が見られたり、サイトに会員登録しておけば条件に合った物件の最新情報をメールで知らせてもらえたりするサービスなどは、引越し希望者に多く利用されています。

 

ネットでの物件探しはお金だけではなく、時間の削減にもなります。物件についての質問はリアルタイムにチャットで相談、ネットで物件見学の日時予約など、見学前に一度店舗に来店する手間が省けます。

 

また、大家によっては借主の負担を減らすために「退去時の立会いは不要」としているケースもあるようです。

 

インターネットだけでも様々な情報が見られるようになっています

インターネットだけでも様々な情報が見られるようになっています

なお、LIFULL HOME’Sのような不動産ポータルサイトでは、物件の内見や、不動産会社スタッフとの相談、契約前の重要事項説明を、オンライン(スマートフォンや自宅のPCを使った専用ビデオ通話システム)で行うことができるサービスもあります。
LIFULL HOME’Sのオンライン内見・IT重説サービスはこちら

 

今後は現地へ出向かずとも、内見から重要事項説明、物件によっては契約締結までネットで行うことが可能になりそうです。

 

テレビ通話を用いて相談などが可能なサービスもあります

テレビ通話を用いて相談などが可能なサービスもあります

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お部屋が決まり引越しの日取りが決定したら、いよいよ荷造りです。引越し会社のサービスで、○枚までダンボール無料配布というのはよくありますが、荷作りが進む間に足りなくなることも。

 

引越し会社から追加でダンボールをもらえず購入する場合は、一般的に実店舗よりネットの方が安く購入することができます。サイズも豊富で、ガムテープや緩衝材がついたお得なセットもあるので、必要に応じて買い足しましょう。

 

ダンボールもインターネットで購入することが出来ます

ダンボールもインターネットで購入することが出来ます

 

今や家電や家具も、すべてネットで揃えることが可能です。

 

新生活を始める方向けに、洗濯機や電子レンジ、冷蔵庫などがセットになった商品もあるので、必要なものを一気に揃えられます。配送日を引越し日に合わせて送ってもらえるので手間いらずです。

 

実際に商品を手にとって確認することができないのが心配という方も。もし、引越しまでの時間に余裕があれば、家電量販店の「まとめ買いサービス」を利用するのもおすすめです。

 

一組につき一名の担当者がつき、まとめて購入を希望する商品を伝えておけば、商品の案内から購入の手続き、配送日の調整、搬入の相談まですべて請け負ってくれるので、生活必需品の手配を短時間で終えられます。

 

スムーズにまとめ買いをするには、事前にまとめ買いサービスの利用予約をしておく方が、店頭で待つ時間を短縮できます。また、設置するスペースの寸法、商品の搬入経路を調べておく、配送日をあらかじめ決めておくことも大切です。

 

ネットでの購入の他、まとめて購入する相談に乗ってもらう方法もあります

ネットでの購入の他、まとめて購入する相談に乗ってもらう方法もあります

 

不動産検索サイトやネットショップでのまとめ買いなど、ネットを利用するのは確かに手軽で便利ですが、最終的に決定する際はできれば現地や現物を見て決断するのが確実な方法といえます。

 

ネット動画で設備や外観・内装は分かっても、物件の日当たりや眺望、街の雰囲気などはやはり足を運んでみないと分からない点でしょう。

 

ネットショッピングも、製品の詳細な情報が分からないまま、お得そうだからとなんとなくで購入してしまい、箱を開けると希望したようなモノではなかった…なんてことも。

 

ネットで買い物する時は、思ったような商品ではなかった場合も念頭に置いてキャンセルできるかを見る、電化製品などは故障した時の保証がどうなっているかということも、購入前に確認が必要です。

 

もし希望とは異なる物が届いたなど想定と異なるリスクも考えましょう

もし希望とは異なる物が届いたなど想定と異なるリスクも考えましょう

また、大家に退去時の立会いは不要だと言われたとしても、念のため敷金がどのくらい返ってくることを確認しましょう。

 

もし立ち会っていないと、元からある傷や、経年変化による傷や汚れまで、借主が負担する必要のない分も原状回復費用として後日請求される可能性があるからです。

 

立会い時に大家と傷や汚れについて問題なしとのことであれば、請求された時に問い合わせられますが、立ち会っていなければ弁解の余地がありません。

 

敷金の額が退去の立会い後に決まるので心配であれば、立ち会うことをおすすめします。

 

●まとめ●
・物件探しはネットやチラシで幅広く情報を集めてから不動産会社に相談しに行くのが一般的になってきている
・現地に行かなくても物件見学ができるオンライン内見やIT重説など、近年新しいサービスもスタートしている
・ダンボールや新生活に必要な家具・家電もネットで調達できる
・日当たりや周辺環境などネットでは分からない部分は、自分で足を運んで確認することも大事

 

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更新日: / 公開日:2018.01.26