- 賃貸の物件探しは引越しの1〜2ヶ月前に始める
- あまりに早くから物件を探しても、家賃を払わずに部屋を長期間キープしておくことはできません。引越しの1〜2ヶ月前を目安に本格的な情報収集を開始し、内見から契約までスムーズに進めましょう。
詳しくは、「賃貸物件の情報収集は「引越しの1〜2ヶ月前」から始めよう」をご覧ください。 - 家賃の上限は額面年収の25%以下に収めると安心
- 理想を追い求めすぎて家賃の負担が大きくなると、入居後の生活に余裕がなくなります。家賃の目安は「手取りの3分の1以下」や「額面年収の25%以下」に設定し、無理のない資金計画を立てることが重要です。
詳しくは、「無理のない「家賃の目安」を決める」をご覧ください。 - ネットの写真だけで判断せず必ず現地を内見する
- ポータルサイトの写真や情報だけで契約を決めるのは危険です。日当たりやカビの臭い、騒音など、現地に行かなければわからないマイナスポイントが隠れていることがあるため、必ず自分の目で物件を確認しましょう。
詳しくは、「ネットの情報(写真)だけで契約を決めない」をご覧ください。
住まい探しは新しい生活の第一歩です。しかし、初めてアパートやマンションなどの賃貸物件を探す際、「いつから、どのように情報収集を始めればいいのだろうか」と迷う方も多いのではないでしょうか。
本記事では、賃貸物件の情報収集を始める適切なタイミングから、希望条件(家賃・エリア・間取り)の整理方法、具体的な物件の探し方まで、失敗しないお部屋探しのコツを初心者向けに分かりやすく解説します。
賃貸物件の情報収集は「引越しの1〜2ヶ月前」から始めよう
賃貸物件の情報収集は、実際に引越しを予定している時期の1〜2ヶ月前から始めるのが理想的です。
住まい探しの基本的なスケジュールは、以下のような流れで進みます。
- 情報収集(希望条件の整理・ネット検索)
- 不動産会社への問い合わせ・内見
- 入居申し込み・入居審査
- 賃貸借契約の締結
- 引越し・入居
これらの一連の手続きを無理なく進めるためには、おおよそ1ヶ月程度の期間を見込んでおく必要があります。
では、「もっと早く、半年前から情報収集を始めればよいのでは」と考える方もいるかもしれません。しかし、賃貸物件は「早い者勝ち」が原則です。
数ヶ月前に気に入った物件を見つけても、家賃を払い続けずにその部屋をキープ(予約)しておくことはできません。
そのため、あまりに早くから具体的な物件を探しすぎても、いざ引越すタイミングにはすでにほかの人の契約が決まっていることがほとんどです。
引越しの1〜2ヶ月前を目安に本格的な情報収集を開始し、気になる物件があればすぐに不動産会社へ連絡して内見に進む、というスピード感を意識することが、希望の部屋を押さえるためのポイントです。
賃貸物件を探す 敷金礼金0(ゼロ・なし)物件
ステップ1:情報収集の前に「希望条件」を整理する
効率よく情報収集を進めるためには、インターネットでいきなり物件を検索し始める前に、「家賃」「初期費用」「エリア」「間取り」といった自分自身の希望条件を整理し、優先順位をつけておくことが重要です。
無理のない「家賃の目安」を決める
賃貸物件を探す際は、まず「毎月いくらまでなら無理なく支払えるか」という家賃の上限を明確にしましょう。
一般的に、家賃の目安は「手取り収入の3分の1以下」、あるいは「額面年収の25%以下」に収めるのが安心とされています。
家賃は毎月必ず発生する固定費となるため、日々の生活費や将来に向けた貯蓄額から逆算して、現実的な予算を設定することが大切です。
具体的な金額で目安を計算してみましょう。
手取り収入から計算する場合(手取り月収18万円の例)
- 18万円 ÷ 3 = 6万円(家賃の目安:毎月6万円以下)
額面年収から計算する場合(年収300万円の例)
- 300万円 × 0.25(25%)= 75万円(年間の家賃上限)
- 75万円 ÷ 12ヶ月 = 6.25万円(家賃の目安:毎月約6.2万円以下)
ただし、予算を抑えようとするあまり「とにかく一番安い物件」を優先して選ぶのも考えものです。
実際に一人暮らしを始めた先輩たちを対象にした調査(※)では、次のようなリアルなアドバイスが寄せられています。
- 「あまり費用を抑えるための部屋選びをすると、不便な部屋が多くてその改善のために費用がかかる」
- 「安い物件で我慢するよりも、ある程度の賃料がかかっても居心地の良い空間であるべき」
算出した予算の上限を守りつつも、極端な安さだけに妥協せず、快適に暮らせるバランスを見極めることが重要です。
※ 参考:LIFULL「3年以内に “はじめて一人暮らしをした” 550人の先輩から学ぶ!『理想』と『現実』一人暮らし初心者のギャップ調査」(2023年公開)
家賃以外の「初期費用」の相場を把握する
賃貸契約時には、月々の家賃だけでなく「初期費用」と呼ばれるまとまったお金が必要になります。
初期費用の総額は、一般的に「家賃の4〜6ヶ月分」が目安とされています。内訳には、敷金、礼金、仲介手数料、前家賃、火災保険料、保証会社利用料などが含まれます。
敷金は退去時の原状回復費用などに充てられる預け金であり、礼金は大家さんに対する謝礼金です。
近年の調査データ(※)では敷金・礼金をそれぞれ「家賃の1ヶ月分」とする物件が主流となっており、さらには敷金・礼金がゼロの物件(ゼロゼロ物件)も増えています。
※参考:国土交通省「令和6年度住宅市場動向調査」
エリアや路線(通勤・通学時間)の候補を出す
通勤や通学の利便性を考慮して、住みたいエリアや路線の候補をいくつか出しておきましょう。
特定の駅だけに絞り込むのではなく、「〇〇線の△△駅から□□駅の範囲」のように幅を持たせることで、物件の選択肢が大きく広がります。
また、不動産広告における「駅からの徒歩所要時間」は、業界の表示規約により「徒歩1分=80m」という基準で計算されています。
たとえば徒歩10分と表記されている場合、駅から物件までの道路距離は約800mあるという意味です。
ただし、この徒歩分数はあくまで道路距離からの単純計算であり、以下の要素は一切考慮されていません。
- 駅側のスタート地点:「駅のホームや改札」ではなく、「一番近い駅の出入口(地下鉄の場合は地上の出入口)」から計測されている
- 物件側のゴール地点:「部屋の玄関」や「建物のエントランス」ではなく、「物件の敷地の端(もっとも駅に近い地点)」までで計測されている
- 道中にある信号の待ち時間や、踏切の遮断時間は含まれていない
- 坂道の傾斜や、陸橋・歩道橋の昇り降りにかかる時間は考慮されていない
そのため、特にラッシュ時の駅の混雑や信号待ちが多いルートでは、広告の表示時間よりも実際の移動に時間がかかるケースが多々あります。
情報収集の段階では徒歩分数はあくまで目安として捉え、気になる物件が見つかったら、のちの内見時に「実際に自分が歩くルート」を自分で歩いて確かめることが失敗しない部屋探しのコツです。
間取りや必要な設備をリストアップする
一人暮らしであれば「ワンルーム(1R)」や「1K」、二人暮らしであれば「1LDK」や「2DK」など、暮らし方に合わせて必要な間取りを考えます。
また、「バス・トイレ別」「オートロック付き」「室内洗濯機置き場」「2階以上」など、生活するうえで欠かせない設備の条件もリストアップしておきましょう。
バス・トイレ別の物件 オートロック付き物件 室内に洗濯機置場がある物件 2階以上の物件
妥協できる条件・できない条件の優先順位をつける
すべての希望条件を100%満たす物件を見つけることは非常に困難です。
そのため、リストアップした条件のなかで「絶対に譲れない条件」と「家賃が安くなるなら妥協してもよい条件」に順位をつけることが、スムーズな物件探しの鍵となります。
ステップ2:賃貸物件の「情報収集」の具体的な手段
希望条件が整理できたら、「不動産ポータルサイトやアプリでの検索」と「不動産会社の店舗への相談」の2つの手段を組み合わせて、具体的に物件の情報を集めていきましょう。
ポータルサイトやアプリで検索する
もっとも手軽で一般的な情報収集の方法は、LIFULL HOME’Sなどの不動産ポータルサイトやスマートフォンアプリを利用することです。
設定した家賃の上限や希望エリア、こだわりの設備条件にチェックを入れるだけで、条件に合致する物件を一度に多数比較することができます。
サイト上でさまざまな物件を見ているうちに、「このエリアでバス・トイレ別の物件は家賃が高い傾向がある」といった相場感も自然と身につきます。
まずはポータルサイトを活用して、気になる物件をいくつかピックアップしてみましょう。
不動産会社の店舗に直接相談する
ある程度希望のエリアが定まっている場合は、その地域に店舗を構える不動産会社に直接足を運び、プロの視点から物件を提案してもらうのも有効な手段です。
インターネット上にはまだ掲載されていない最新の物件情報(未公開物件)を紹介してもらえる可能性があるほか、地域の治安やスーパーの品揃えなど、地元ならではのリアルな生活情報を教えてもらえるメリットがあります。
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賃貸の情報収集で失敗しないための注意点
賃貸物件の情報収集では、悪質な「おとり広告」に騙されないことや、写真だけで判断せず必ず自分の目で確認することなど、いくつかの注意点があります。
「おとり広告(架空物件)」に気を付ける
インターネットで物件を探していると、周辺の相場に比べて明らかに家賃が安かったり、条件が良すぎたりする物件を見かけることがあります。
こうした物件のなかには、「おとり広告」が含まれている可能性があるため注意が必要です。
おとり広告とは、実際には契約できないにもかかわらず、客寄せのために掲載されている架空の物件広告のことです。
不動産会社に問合せをした際、「その物件はさきほど申し込みが入ってしまったので、別の物件を紹介します」と店舗への来店を強く促された場合は、他の信頼できる不動産会社にも相談してみるなど、冷静な対応を心がけましょう。
ネットの情報(写真)だけで契約を決めない
ポータルサイトには豊富な室内写真やパノラマ画像が掲載されていますが、それらの情報だけで契約を決めるのは避けましょう。
写真ではきれいに見えても、実際に足を運んでみると、次のような現地に行かなければ分からないマイナスポイントが隠れていることがあります。
- 日当たりが悪かった
- カビの臭いが気になった
- 隣の部屋の騒音がひどかった
気になる物件が見つかったら、必ず内見(物件見学)を申し込み、自分自身の目で室内や共用部、周辺環境を確認してください。
1〜3月の繁忙期は早めの動き出しを意識する
進学や就職などで新生活の準備を始める人が増える1月〜3月は、不動産業界の「繁忙期」にあたります。
この時期は優良な物件から次々と予約が埋まり、数時間前の差でほかの人に先を越されてしまうことも珍しくありません。
繁忙期に引越しを予定している方は、条件の優先順位をあらかじめ明確にしておき、気に入った物件があれば即座に内見を申し込むスピード感を意識しましょう。
まとめ:情報収集が完了したら不動産会社へ問合せをしよう
賃貸物件の情報収集は、引越しの1〜2ヶ月前から余裕を持って始めることが大切です。
まずは「家賃の目安」や「初期費用の予算」を計算し、絶対に譲れない設備の優先順位を整理しましょう。その後、ポータルサイトを活用して相場感を養いながら物件をピックアップしていきます。
希望の条件が固まり、インターネット等で気になる物件をいくつか見つけたら、速やかに不動産会社へ問い合わせて内見の予約を入れてください。
信頼できる不動産会社の担当者と相談しながら、あなたの理想にぴったりの住まいを見つけましょう。
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よくある質問
Q.1 賃貸物件の情報収集は引越しの何ヶ月前から始めればいいですか?
A.1 実際に引越しを予定している時期の1〜2ヶ月前から始めるのが理想的です。賃貸物件は基本的に早い者勝ちのため、早く探しすぎても部屋をキープしておくことはできません。
Q.2 賃貸の家賃はいくらを目安に設定すればいいですか?
A.2 一般的に、家賃の上限は「手取り収入の3分の1以下」または「額面年収の25%以下」に収めるのが安心とされています。日々の生活費から逆算して無理のない予算を設定しましょう。
Q.3 賃貸の初期費用はどのくらいかかりますか?
A.3 初期費用の総額は、家賃の4〜6ヶ月分が目安です。敷金や礼金、仲介手数料、前家賃、火災保険料などが含まれます。最近では敷金・礼金がそれぞれ家賃の1ヶ月分の物件が主流となっています。
Q.4 不動産広告の「徒歩〇分」はどのように計算されていますか?実際の時間とズレはありますか?
A.4 不動産業界の基準では「徒歩1分=80m」として道路距離から単純計算されています。ただし、この分数には信号や踏切の待ち時間、坂道、駅のホームから出入口までの移動時間などは考慮されていません。そのため、広告上の分数はあくまで目安とし、実際の正確な所要時間は内見時に自分の足で歩いて確認することをおすすめします。
Q.5 ネットで見つけた好条件の物件に「おとり広告」が含まれていないか心配です。
A.5 相場より明らかに家賃が安いなど、条件が良すぎる物件には注意が必要です。問合せをしてすぐ「申し込みが入ったので別の物件を紹介する」と来店を強く促される場合は、架空物件の可能性があります。
更新日: / 公開日:2017.01.16










