賃貸でも導入されつつある、家事の負担が減る最新の水回り設備

今までの賃貸物件ではIHクッキングヒーターと唄っていても結局は火力が弱かったり、トイレもウォシュレット機能がなかったりなど、分譲マンションとのグレードの差は否定できないとされてきました。

しかし近年、マンションの経営者側も空き家対策の一環として、時代のニーズに沿って老朽化した水回り設備を最新型のものに入れ替えるところが増えてきています。比較的新しい賃貸マンションでは、ディスポーザー・ウォームレット・シャワー付きトイレ・ミストサウナ付き浴室換気乾燥機といった分譲マンションと大差のない設備を積極的に導入しています。｢賃貸だから水回り設備に期待はできない｣という認識は、もはや見直される時期に来ているのかもしれません。

 

内見時は問題がないように見えた水回りの設備が入居してすぐに不具合発生…というケースは珍しくありません。お部屋の雰囲気だけに気を取られて設備のチェックを怠ったことで、引越し後に｢こんなはずじゃなかった｣と思っても後の祭りです。お部屋を見学する時は、キッチン・トイレ・バスルームの水回り3点を入念にチェックしましょう。

 

賃貸でも、水まわりは妥協しないように！

 

浴室乾燥機・浴室暖房機付き物件 ディスポーザー付き物件

物件見学時に確認したい水回りのポイント

キッチン

キッチンは見るだけでなく、蛇口の水を出してみることが大事です。水圧や水の色が濁っていないか確認してみましょう。また、シンク下にある排水管にホースが付いている場合は、少し下へ引っ張ってみてホースの状態をチェックします。すぐに抜けたり、ホースが蛇腹状になっていたりするものは耐久性に問題があるといえそうです。その場合はホースの劣化による水漏れに注意する必要があります。シンク下をのぞいてみて汚水臭がしないか、床が水浸し・汚れていないかの確認もしておくとよいでしょう。

 

キッチンでは、実際に水を出してみて

トイレ（ウォームレット・シャワー付トイレ）

ウォームレットとシャワー付きトイレは全く同じものと認識されることが多いようですが、大きな違いは洗浄機能の有無で、便座のみを温めるのがウォームレットです。ちなみに、よく聞くウォシュレットとシャワー付きトイレは呼び方の違いだけで機能的には変わりません。不動産表記では、ウォームレットのことを｢暖房便座｣、シャワー付きトイレのことを｢温水洗浄便座｣と表記することが多く、勘違いしやすいため注意が必要です。トイレのチェックポイントは、水を流した時の排水の勢いや、いつまでも水が流れ続けていないかという点。必要以上に水を使いすぎると水道代に直結してきます。

 

バスルーム

浴室においても、やはり実際に水を流した時の排水溝の状態に注目します。排水がスムーズに流れない、異臭を発する場合はゴミや髪の毛が詰まっていることが考えられます。また、タイルがひび割れやコーキング補修の跡を見つけたら大家さんに修繕の依頼を申し出ましょう。

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賃貸住宅の水回りトラブル解決術

通常賃貸住宅に住んでいて、生活上必要な設備が故障した場合は、貸主の責任となり修理費も貸主負担になります。ただし、管理会社に修理を依頼してその日のうちに復旧するとは限らず、原因を究明してから部品を取り寄せるとなると一週間以上かかることも。不動産会社が来るのをただ待っているだけより、自分で確認できるところはしておくとよいでしょう。

 

例えば、水道の水が止まらなくなった時は、水栓器具の部品の一つであるコマパッキンの不調が考えられます。反対に水の出が悪い時は、パッキンやキャップ内にゴミが詰まっているだけの可能性があるので、お掃除することによって改善することがあります。水栓器具はモンキーレンチやドライバーによって簡単に分解することができますが、作業前には必ず止水栓を止めてから始めてください。

 

住む前にきちんと確認を

 

トイレの水が止まらない時は、タンク内のお掃除をすると改善することがあります。この時も止水栓を閉めるのを忘れないように気をつけましょう。タンクのふたをはずしてチェーンが絡んでいないか、部品にゴミなどがついていないかを確認します。また、浮き玉が下がっている場合は水が止まらないため、ネジ式の水位調節リングで浮き玉の調節が必要です。部品の調節やタンク内のお掃除をしても水漏れが直らない時は、部品の摩耗やナットのゆるみによるものと考えられます。不動産会社に修理を依頼するようにしてください。

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