ルーフバルコニーとは、屋根(=ルーフ)の上につくられたバルコニーのこと。広い面積が確保されていて使い方はあなた次第。賃貸マンションでもルーフバルコニー付きの物件を見つけることができます。

バルコニー付き物件

 

ルーフバルコニーづくりを楽しむ前に知っておきたい注意点がいくつかあります。

 

本来バルコニーは共用部にあたりますので、物置などを設置したり屋根を取り付けてサンルームをつくったり、植物を育てるための温室をつくったりすることは禁止されています。

 

共用部とはいえ、居住者であれば誰でも自由に使用することができるわけではなく、ルーフバルコニーとつながっている居室の所有者だけが使用できる「専用使用部分」となっています。

 

それぞれのマンションで、その利用については規定がありますので、まずは確認が必要です。

 

一般的には何か取り付ける場合は簡単に取り外せるものにしたり、重量物を乗せない、緊急時の避難経路をふさがない、排水を妨げないなどのルールを守れば自由にルーフバルコニーライフを楽しむことができます。

 

また仲間を呼んでバーベキューパーティをしたいといって、ルーフバルコニーに火を使用するコンロなど持ち出すのはNGです。火器の使用は禁止されていることがほとんどですので注意しましょう。

 

ルーフバルコニーが階下の屋根を兼ねていることを忘れて走り回ったりすると、下の住戸にとっては大きな騒音になってしまうこともお忘れなく。

 

ルーフバルコニー

ルーフバルコニー

 

ルーフバルコニーがある生活は、庭付きの家に住んでいるようなものです。洗濯物をゆったりと干せたり、ひなたぼっこをしたり、お花を育てたり、ハーブやちょっとした野菜をつくったりと、あなたの生活を豊かにしてくれることでしょう。

 

そんなルーフバルコニーライフを楽しむために欠かせないのが環境整備。まずは、そっけないコンクリートの床を隠してしまいましょう。おすすめは、ホームセンターなどでも手に入るバルコニータイルです。

 

正方形のユニットをジョイントするタイプのものは施工性が良く手軽です。バルコニーの大きさに合わせて敷き詰めれば、無機質な空間が素敵なテラスに。

 

またタイル1ピースの大きさも10cm・15cm・30cmとバリエーションがあり、大判のものを使うと目地が少なく、ゆったりとした印象になります。広い面にお使いになるなら、こちらがオススメです。

 

逆に小さなものは細かく目地が入る分、使用感が安定的というメリットがあります。バルコニーは水平ではありませんので30cmのものよりも10cmのもののほうが、より地面にフィットするかたちで施工が可能でがたつきが少ないと思います。

 

1ピースの大きさの違いによって敷いたときの印象もそれぞれ違いますので、ぜひお好みのものを見つけてみてはいかがでしょうか。

 

もしルーフバルコニーでゆったりとお茶を楽しんだり、家族でコミュニケーションをとる場にとお考えでしたら、ガーデン用のテーブルやチェアを設置するといいでしょう。

 

金属製のものやプラスティック製、防雨処理を施した木製のものなど、つくりたい空間のイメージによって、いろいろなチョイスがあります。

 

お部屋のインテリアづくりと一緒ですが、ナチュラルな雰囲気をつくるのでしたら、テラコッタ調のバルコニータイルや、ウッドデッキ調のものを選び、木製のガーデン用家具を設置します。

 

モダンな印象に仕上げるのでしたら、石目調のバルコニータイルに、アイアンのシャープな印象のガーデンテーブルとチェアを設置すると雰囲気が出るでしょう。

 

バルコニー付き物件

 

ルーフバルコニーは使い方によって居住空間にゆとりができますし、リビングの一部のように見せることができます。

 

たとえば、パネルタイプのウッドデッキを、リビングのフローリングと同方向になるよう敷いてみましょう。リビングから見ると、フローリングがバルコニーまで繋がっているように見えて、リビングが広く感じられます。

 

そこにガーデンテーブルやチェアなどが置かれていたら、奥行き感が出て、よりいっそう広々とした印象になりますし、お花など植物があればリビングにいながら自然を感じることができるでしょう。

 

このようにマンションでも、いろいろな雰囲気のルーフバルコニー作りが可能です。ぜひもう一つの空間づくりを楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

バルコニー付き物件

更新日: / 公開日:2013.05.29