過去には鉄道利便性の向上で、ランキングが上昇した事例も
【関連リンク】みんなが探した!住みたい街ランキング2026
毎年LIFULL HOME’Sが発表する「LIFULL HOME'S みんなが探した!住みたい街ランキング」。過去には鉄道の利便性の向上に伴い、ランキングが大きく向上した例もある。
例えば、2024年(令和6年)3月に延伸開業した北大阪急行線の「箕面萱野」「箕面船場阪大前」駅周辺は、両駅ともに「借りて住みたい街ランキング」が160位ほどジャンプアップ。鉄道の利便性向上によって、「この街に住みたい」と考えた人が増えた好事例だろう。
今回は鉄道の新線開業やモノレールの延伸計画、新駅の設置などにより、利便性向上が見込まれる=住みたい街ランキングの上昇が期待される街をいくつか紹介しよう。
なにわ筋線の開業で人気が高まりそうな「新今宮」「天下茶屋」
〈新今宮〉2026年 借りて住みたい街ランキング647位、買って住みたい街ランキング1130位
〈天下茶屋〉2026年 借りて住みたい街ランキング198位、買って住みたい街ランキング888位
かつては「乗り換えの拠点」という印象が強かった「新今宮」(大阪市浪速区)、人情味あふれる下町の雰囲気が人気の「天下茶屋」(大阪市西成区)が、今後、大阪で最もポテンシャルの高い「暮らしやすい街」へと変貌する可能性がある。その最大の理由が、2031年(令和13年)開業予定の新路線「なにわ筋線」。新今宮駅、天下茶屋両駅ともに南海電鉄の特急列車「ラピート」が停車する利便性の高い駅だ。
なにわ筋線は、大阪都心の南北を貫く「地下のバイパス」のような新路線で、梅田・新大阪と難波・関西国際空港を、乗り換えなしで移動できる大動脈となる。 JR西日本と南海電鉄が共同運行する形で、大阪駅(うめきたエリア)からJR難波駅および南海の新今宮駅までを結ぶ。
これまでの新今宮や天下茶屋から梅田方面へのアクセスは、地下鉄やJR環状線などへの乗り換えが必要だった。しかし、なにわ筋線が開業すれば、南海電鉄がJR大阪駅(うめきたエリア)へ直接乗り入れることになるため、梅田のオフィス街や新大阪駅での新幹線接続などが飛躍的に向上する。また、なにわ筋線が開業することで、地下鉄やJR環状線などに遅延や運休が発生した場合の代替ルートが確保できるのもメリットだろう。
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“空港の隣にある街”から“利便性の高い居住地”へと変貌しそうな「泉佐野」
〈泉佐野〉2026年 借りて住みたい街ランキング114位、買って住みたい街ランキング491位
これまで「関西国際空港の対岸に位置する街」としての側面が強かった大阪府の泉佐野市。しかし、2031年(令和13年)に予定されているなにわ筋線の開業が、この街の「住む場所」としてのステージを一段押し上げる可能性がある。
現在、泉佐野から大阪都心へは南海線を利用するのが主流だが、都心部での乗り換えが発生する場面も多い。なにわ筋線の開業によって南海本線から大阪駅(うめきたエリア)へ直通する列車が走ることで、梅田・新大阪方面へのアクセスが向上し、「空港近接×都心直結」という有利な条件が揃う街となる。「関空に近い街」から、梅田を日常圏とする「都心直結のベッドタウン」へと進化し、「住みたい街」としての人気が高まることが予想される。
泉佐野エリア(および隣接するりんくうタウン)は、JR線と南海本線が並走・合流して走っているのも特徴。この「2社2路線」が利用できる点は、遅延やトラブル時に極めて有利と言える。片方が止まっても、もう一方で都心へ向かえるという代替ルートを確保できることは、通勤や通学時の安心感を高めてくれるだろう。
国内や海外出張時などに便利な関西国際空港への圧倒的な近さという“武器”に加え、梅田など大阪都心部へのアクセス性がスムーズになること、さらにコスパの面からも、泉佐野は「住みたい街」としての人気が高まるのではないだろうか。
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“終着駅”から“重要な乗り換えターミナル駅”へと変わる「中之島」
〈中之島〉2026年 借りて住みたい街ランキング575位、買って住みたい街ランキング137位
なにわ筋線の開業により、評価を高めそうな街としてもうひとつ追加したいのが「中之島」だ。中之島駅は大阪市北区に位置する、京阪中之島線の終着駅である。
中之島は大阪のビジネス・文化の中心地でありながら、梅田や難波へ行くには近隣の駅への徒歩移動や途中駅での乗り換え、バス利用などが必要だった。今後なにわ筋線が開業すれば、大阪駅(うめきた)へ1駅、難波へのアクセスも格段に向上する。さらに 難波の先の関西国際空港へも格段に行きやすくなるため、大阪都心に勤務しながら、国内や海外への出張が多いビジネスマンにも魅力的な街になるだろう。
また、東西方向に限られていた行き来が、なにわ筋線の開業により「南北の幹線」が交差する駅となることで、京都や守口方面から、なにわ筋線経由で難波や関西国際空港へスムーズに移動できるようになる。これにより、中之島駅は「終着駅」から「重要な乗り換えターミナル駅」へと変貌する。
さらに、2037年(令和19年)の開業を目標に、中之島駅から大阪メトロ中央線の九条駅まで京阪中之島線を延伸整備する計画が進んでいることも、中之島の魅力を高めるポイントになる。今後各方面へのアクセスが格段に向上する中之島は交通の要衝としての魅力が増し、「働く街」から「住むことも選択肢に入る街」へと評価を高めていくのではないだろうか。
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大阪モノレールの延伸計画で人気が高まりそうな「門真南」と「鴻池新田」
〈門真南〉2026年 借りて住みたい街ランキング311位、買って住みたい街ランキング150位
〈鴻池新田〉2026年 借りて住みたい街ランキング170位、買って住みたい街ランキング205位
2033年(令和15年)の開業を目標に進んでいる大阪モノレールの延伸計画。現在の終点である門真市駅から南へ約8.9km延伸し、東大阪市の中心部を南北に走る計画だ。この延伸により、新たに5つの駅が設置される。今回の延伸計画で、大阪都心部から放射状に伸びる鉄道と環状方向に4路線(大阪メトロ長堀鶴見緑地線・JR片町線(学研都市線)・近鉄けいはんな線・近鉄奈良線)が結ばれ、既存の営業区間と合わせて計10路線へのアクセスができる、周辺住民にも魅力のある事業と言えるだろう。
中でも、交通利便性が高まりそうなのが「門真南」(大阪府門真市)と「鴻池新田」(大阪府東大阪市)周辺だ。
現在の門真南は、大阪メトロ長堀鶴見緑地線の終点として、市内中心部へのアクセスに一定の強みを持つ。大阪モノレールが延伸し接続することで、北摂・万博記念公園・大阪空港方面など、これまでアクセスが不便だったエリアへの移動がスムーズになる。
鴻池新田は、JR片町線(学研都市線)と大阪モノレールが接続することで、交通利便性が高まる街。現在の鴻池新田は、学研都市線で京橋方面へ行き来しやすい一方、北摂や空港方面への移動では乗り換えが必要となる。大阪モノレールの延伸により、門真南と同様に北摂・万博記念公園・伊丹空港方面へのアクセスがシンプルになり、「都心直結+広域横断」という二つの軸を同時に持つ暮らしやすい街へと進化しそうだ。
既存の路線に何らかのトラブルが発生した際に、大阪モノレールを経由して代替ルートが確保できることも、暮らしやすさを高めるポイントのひとつ。門真南は「地下鉄の終点」という静かな住宅街から、鴻池新田は「JRの普通停車駅」から、それぞれ大阪東部の交通の要へと昇格する可能性を秘めている。出張や旅行の利便性はもちろん、大阪モノレールの利用により、子育て環境の良さで人気の高い北摂地域と行き来がしやすくなることも、「住みたい街」として人気が高まるのではないだろうか。
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都心のオアシスを享受できる「(仮称)森之宮新駅」周辺エリアも関心が高まりそう
最後に、新駅の開業により人気が高まりそうなエリアを3つ紹介しよう。
ひとつ目が、大阪メトロ中央線の森ノ宮駅から約1.1km延伸した先に、2028年春に開業予定の「(仮称)森之宮新駅」(大阪市城東区)周辺。新駅ができるのは、大阪メトロの森之宮検車場内。「大阪・関西万博」のアクセス輸送強化を目的に、留置線の数を増強する工事が行われ、万博終了後、不要になった留置線を撤去し、跡地を活用して設置されるのがこの新線と新駅で、大阪公立大学の新キャンパスに隣接する駅となる。
「(仮称)森之宮新駅」周辺エリアの人気が高まりそうな理由は、やはり大阪城公園という広大な都心のオアシスを日常使いできる点にあるだろう。また、隣駅の森ノ宮駅は、JR大阪環状線と大阪メトロ中央線、大阪メトロ長堀鶴見緑地線が交差する、高い交通ポテンシャルを持つ駅。どこかの路線にトラブルが発生した場合に、代替ルートを確保できることも、居住地としての安心感につながる。
大阪城公園に隣接する環境的な魅力に、鉄道ネットワークの厚みが加わることで、「森之宮新駅」周辺エリアは今後、「住みたい街」としての評価を高めていくのではないだろうか。
兵庫県内の新駅「武庫川新駅」「手柄山平和公園駅」周辺も注目エリア
新駅の開業により人気が高まりそうな街として「森之宮新駅」周辺以外に挙げたいのが、2032年(令和14年)春に開業が予定されている、兵庫県尼崎市と西宮市の境界付近に設置予定の「武庫川新駅」周辺エリアだ。
武庫川新駅は、阪急神戸線の武庫之荘駅と西宮北口駅のほぼ中間に新設される駅で、武庫川にかかる橋の上に建設される。阪急神戸線は阪神間でも有数の本数を誇る路線であることから、日常的に使える利便性の高さが魅力。周辺住民は自転車や徒歩で直接駅を利用できるようになるほか、通勤や通学、またショッピングなどで三ノ宮や梅田方面への行き来が現状よりも格段にスムーズになるだろう。
もうひとつ兵庫県内で取り上げたいのが、2026年(令和8年)3月14日に山陽本線で開業が予定されている「手柄山平和公園駅」周辺エリアだ。
姫路市に誕生するこの新駅は姫路駅〜英賀保駅間(約4.6km)に新設。新駅の周辺は姫路市の中心部に近接しながらも、駅までの距離がネックとなっていたエリアと言えるだろう。新駅周辺から姫路駅方面に向かうにはバスや自転車がメインとなっているが、新駅ができれば雨の日や猛暑の日の通勤や通学が格段にラクになるはずだ。
新駅周辺エリアの住民は駅までのアクセスが格段に良くなり鉄道利用がしやすくなることで、神戸・大阪方面への通勤・通学の利便性も大きく向上する。「住みたい街ランキング」で人気の高い姫路の街に新たに誕生した駅周辺は、今後人気の上昇が予想される。
鉄道やモノレールの延伸計画や新駅の開業などによる交通利便性の向上は、街の魅力を高め、人の流れを変える可能性がある。今後数年の「住みたい街ランキング」の順位変動にも注目したい。
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