防犯カメラの設置によって刑法犯認知件数が25.9%減

2009年12月に川崎警察署管内に防犯カメラを設置したところ、2010年の刑法犯認知件数は2007年に比べ25.9%減少した。全国、神奈川県全域と比べても極端に減っている(出典:警察が設置する街頭防犯カメラシステムに関する研究会報告)2009年12月に川崎警察署管内に防犯カメラを設置したところ、2010年の刑法犯認知件数は2007年に比べ25.9%減少した。全国、神奈川県全域と比べても極端に減っている(出典:警察が設置する街頭防犯カメラシステムに関する研究会報告)

最近、防犯カメラに録画された映像が犯罪の解決や抑止につながるケースをよく耳にする。
警察庁の「警察が設置する街頭防犯カメラシステムに関する研究会」の報告によると、2009年12月神奈川県の川崎警察署管内で街頭防犯カメラシステムの運用を開始したところ、2010年の刑法犯認知件数が2007年に比べ25.9%減少した。周辺住民の約4割はカメラの設置によって犯罪被害の危険が減ったと感じている。

以前は警備が厳重な公的機関などに設置されているイメージが強かった防犯カメラだが、近頃では一般住宅での利用も当たり前になってきた。
家庭での防犯カメラ設置には次のような効果がある。

・ 侵入窃盗犯罪の抑止と犯行後の証拠になる
・ クルマへのいたずら防止
・ 外壁などへの落書き防止
・ のぞき、盗聴防止
・ ストーカー被害の防止
・ 近隣トラブルへの対処

防犯カメラの効果と聞くと、まず侵入窃盗犯罪を思い浮かべる人が多いだろう。しかし、そのほかにもいたずらや嫌がらせなどにも効果を発揮する。「いったい誰がやったのだろう」とご近所のみんなを疑うような事態にならないためにも防犯カメラは有効だ。

では、実際に設置するにはどうしたらいいのか。価格帯別に解説しよう。

5000円程度から設置可能。無線LAN対応のネットワークカメラ

比較的安価で手軽なのは、無線LAN対応のネットワークカメラを利用する方法だ。通販などから購入可能で価格は5000円程度から。設置はカメラと無線LANのルーターを接続し、気になる場所に向けて固定するだけで完了。画像はパソコン、スマートフォンやタブレット端末でリアルタイムに確認でき、外先からでも見られる。機種によっては映像をLAN接続されたハードディスクに保存することも可能だ。
気になる窓辺の様子や子ども、ペットの様子を確認といった用途に便利だろう。ただし、防水機能がないものがほとんどなので屋外には設置できない。

自分で設置することで1万円程度から選べる屋外対応カメラ

最近は敷地のまわりに塀を設けないオープンなエクステリアデザインが増えている。クルマなどをいたずらされないように防犯カメラの設置は有効だ最近は敷地のまわりに塀を設けないオープンなエクステリアデザインが増えている。クルマなどをいたずらされないように防犯カメラの設置は有効だ

さらに本格的な防犯機能を求めるなら、屋外対応のカメラを自分で設置するという手もある。こちらも通販やホームセンターなどで販売されており、カメラ本体の価格は接続ケーブルなど設置に必要なものが一通り揃って1万円程度から。カメラを選ぶ際に気をつけたいのは赤外線投光器の照射距離だ。夜間にライトなしで犯人に気づかれることなく撮影するためには赤外線投光器を利用するわけだが、高価なものほどこの照射距離が長い傾向がある。
映像の確認は家庭用のテレビで可能だ。これに録画時刻も記録できるハードディスクレコーダーも必要ならプラス数万円かかるので、トータル10万円前後となる。

設置場所としては以下のような場所が考えられる。

・玄関まわり
・駐車場まわり
・勝手口まわり
・門扉まわり
・外壁まわり

屋外から屋内へコードを引き込む際は、エアコンのパイプ穴を利用する。

ホームセキュリティ会社の防犯カメラは工事費、相談などを含めて20万円程度から

現在もっともポピュラーな家庭用防犯カメラは、ホームセキュリティ会社などが提供する製品だろう。価格はカメラ1台とモニター1台、録画装置に標準工事費込で20万円前後から。侵入者が近づくと撮影・録画するだけでなくライトによる威嚇や建物内にチャイムで知らせる、さらに電話による防犯相談といったプラスαの機能・サービスが付くパッケージ製品が多い。導入の際は専門スタッフからニーズにあった設置プランの提案があるのも魅力だ。

設置の際は「個人情報」にくれぐれも注意

このように予算やニーズによって様々な選択肢があり、安心感が得られる防犯カメラだが、自分の敷地内ならどこにでも設置できるわけではない。
防犯カメラに記録された映像は「個人情報」に該当する。つまり個人情報の不適正な取得の禁止(法17条)などの義務が課せられるのだ。
具体的な対策としては、
・他人の住宅内部が映らないように角度を調整する
・防犯カメラが設置されていることをステッカーなどで周知する
などがある。設置の際はくれぐれも注意したい。

防犯カメラに記録された映像は個人情報として扱われる。設置の際は隣家の様子が映らないなどの注意が必要(写真はイメージ)防犯カメラに記録された映像は個人情報として扱われる。設置の際は隣家の様子が映らないなどの注意が必要(写真はイメージ)

2014年 11月20日 11時23分