愛知県はドロボウ被害件数ワースト1位!

連日のようにテレビや新聞で報道されるドロボウ被害。我が家に限って、なんて考えは大問題。ドロボウがどこを狙っているかなんてわからないのだ。もしかしたら、次の侵入候補になっているかも?

実は愛知県において、その可能性が高いのをご存じだろうか。愛知県警の「平成25年の愛知県内における住宅を対象とした侵入盗の実態と対策」によると、愛知県は侵入盗が7467件と全国ワースト1位。これは平成19年から7年連続という不名誉な記録を更新しているのだ。住宅侵入盗は、留守中に侵入する空き巣、夜間就寝中などに侵入する忍込み、入浴中や食事中などの隙に侵入する居空きの3つを合計したものだが、愛知県は家人が在宅中に侵入される居空きもワースト1位。万が一、犯人とはちあわせになってしまった場合は傷つけられてしまうなど、さらなる凶悪犯罪につながる恐れがあるだけに怖い。

そこで今回、愛知県で「住まいの防犯リフォーム専門店」として家の防犯対策を施している株式会社ウエラ名古屋の大橋秀和さんに話を伺った。

株式会社ウエラ名古屋の大橋秀和さん。同社では大橋さんはじめ、計6名の防犯設備士がいる。同社では、10年ほど前に2代目社長の自宅が空き巣被害にあったことから、嫌な思いをする人がいなくなるようにと防犯リフォーム専門店の仕事を始めた株式会社ウエラ名古屋の大橋秀和さん。同社では大橋さんはじめ、計6名の防犯設備士がいる。同社では、10年ほど前に2代目社長の自宅が空き巣被害にあったことから、嫌な思いをする人がいなくなるようにと防犯リフォーム専門店の仕事を始めた

私たちの家のどこが狙われやすいの!?

ドロボウが入りやすい家の箇所はどこになるのだろうか?

「あくまで自社の調査なのですが、テラス窓。その中でも、引き違い窓です。防犯対策を施していないものですと、おそらく10~15秒ほどで侵入されてしまうと思います。クレセント錠の周りをポンと破って入ることが多いですね」(大橋さん)

なんともあっけない…。植木やフェンス、夏では日よけ用の簾や、緑のカーテンまでもが、ドロボウにとって都合のいい死角を作ってしまうのだそうだ。

また、同社には、侵入盗の被害にあってしまった人からの問い合わせも多いが、そのなかで最近増えているのが、玄関ドアが壊されるというもの。同社調べのランキング(図参照)では、4位となっているが、現在は2、3位にまでなっているかもしれないという。

「正直、1階に関しては安全な部分はないと、いつもお客様に話しています。人目につくところ、つかないところ、大きな窓、小さな窓…、ドロボウはどこからでも入ることができるんです」(大橋さん)

ウエラ名古屋調べによる狙われやすい場所ランキング。</br>周囲の環境により変動するが、安心といえるところはほぼないと思った方がいいのかもしれないウエラ名古屋調べによる狙われやすい場所ランキング。
周囲の環境により変動するが、安心といえるところはほぼないと思った方がいいのかもしれない

ドロボウは大きくわけて3タイプ

大橋さんによると、ドロボウは大きく分けて3タイプあるという。
まず、安全第一のタイプ。つまり、周囲から見えない死角から侵入するドロボウだ。第2に、最近増えてきている窃盗団タイプ。集団で犯行に及ぶのだが、玄関をバールで破壊するなど手法が荒いのが特徴だ。この場合、2人が実行犯、1人が見張り役、もう1人が逃走用の車で待機など、役目を持ち、逃げやすくしているので、白昼堂々と犯罪を起こすことも多い。第3は、スリルを味わうゲーム感覚のドロボウ。格子を壊したり、2階から侵入したり、あえて人から見られやすいところから入るという、少々やっかいなタイプだ。

どんなドロボウがやってくるかはわからない。それだけに、盲点を少しでもなくす防犯対策が必要となってくるのだ。

「愛知県警の発表によると、1回侵入されると平均で40~50万円くらいの被害額が出るといわれています」と大橋さん。ただ、このお金の被害だけではないのが侵入盗の怖いところ。侵入されたことによる、家人の精神的ダメージがとても大きいのだ。「対人恐怖症になってしまったり、たまたま去っていく犯人の後姿を見た小さなお子様が一人で学校に行けなくなったり…。幸福感がすごくそがれてしまうんですね」(大橋さん)

ドロボウが嫌がる家にする、防犯リフォーム

ウエラ名古屋で独自に開発した防犯フィルム。地震のときにも窓が割れにくくなる効果があるというウエラ名古屋で独自に開発した防犯フィルム。地震のときにも窓が割れにくくなる効果があるという

防犯設備士として、これまで多くの防犯対策をしてきた大橋さんだが、これだけすれば大丈夫!と一概にいえないのが防犯の難しいところだという。そんななかで念頭においてほしいのが、ドロボウが家をパッと見た瞬間に、ここはやめておこうと思わせることだ。それには、3つの防犯が大切になる。

まず、「守る防犯」。これは、侵入経路となってしまう窓や玄関の対策。ガラスに防犯フィルムを張ったり、補助錠をつけたり、防犯格子を窓に取り付けたりする。

次に、「気づかせる防犯」。多くのドロボウは下見をして見極めている。そこで有効となるのが防犯カメラや、人を感知したら光るセンサーライト、ブザーなどだ。

最後に、「知らせる防犯」。侵入されてしまった時に警告音や、通報するシステムを取り付けること。自主的なものでもよいし、セキュリティー会社に依頼してもよい。

最近はホームセンターなどで市販の防犯グッズも販売されている。ただ、家の形や環境は個々で違うので、オーダーメイドの防犯が大事だという。「予防は治療に勝る、という言葉があります。治療するとお金も時間もかかりますし、場合によっては消えない傷が残ってしまいますね。防犯も同じではないでしょうか。初期投資は少し大変かもしれませんが、長い目で見て、防犯リフォームを考えていただければ」と大橋さん。

賃貸マンションなどでも防犯リフォームなら了承してくれることも多くなってきたというし、費用は15万円前後から可能だそうだ。

「本当は私たちが活動しなくてもいいようにならないといけないのですけどね」という大橋さんの言葉が印象的だった。我が家は大丈夫という根拠のない自信を捨てて、まずは意識改革をすることが必要なのだと強く感じた。我が家でどこをポイントにしたらよいのか、大橋さんのような防犯設備士は各都道府県にいるので、ぜひ相談してみてほしい。

取材協力:株式会社ウエラ名古屋
       http://wella-security.com/

2014年 08月13日 11時02分