在宅時間が長くなると大掃除も変わるのか?

新型コロナウイルスの影響から、生活スタイルが変化した家庭も多いだろう。
在宅ワークも一般的となり、家で過ごす時間が増えてきているケースもみられる。家での過ごし方が多様化する中、住まいに対する希望として、仕事のしやすいスペースを確保すること、くつろぎの時間を過ごす空間の快適性を高めること、などが重要視されるようになっているようだ。また、在宅時間が長くなると、住まいの汚れや不具合も例年以上に気になるという声も聞く。

生活関連の出張・訪問サービスに特化したインターネット商店街「くらしのマーケット」では、年末の大掃除に関して、例年との違いや日頃汚れが気になる場所について調査を行った。
ライフスタイルの変化は大掃除にも影響を与えるのか、気になるポイントを紹介する。

年末に大掃除を毎年実施する方は4割

まず、大掃除を毎年実施する方はどの程度いるのだろうか。
調査によると、全体では「毎年やる」と答えた方が40.0%、「やる年とやらない年がある」が39.5%。「毎年やらない」という回答は20.5%であった。

居住する住まい別にみると、「毎年やる」と答えた割合が一番高かったのは「持ち家:戸建て」(43.5%)、続いて「持ち家:マンション」(42.6%)。「賃貸住宅」の30.6%と比べて10%以上高い結果に。やはり、持ち家の方ほど家をきれいに保ちたいという気持ちが強いということがわかる。掃除をすることで居心地のよさを高めることももちろん、資産価値という面からも美しく保ちたいという思いもあるのだろう。

次に、大掃除を「毎年やる」あるいは「やる年とやらない年がある」と答えた人に、今年の「年末の大掃除」には誰が参加するかを聞いたところ、 男女共に「自分」と回答した割合は9割。「パートナー」と回答した割合は、男性が65.2%だった一方で、女性は25ポイント以上低い37.8%という結果となっている。男性の参加意欲はあるのに対して、女性からはパートナーに対する期待値は低いことがわかる。男性は毎年参加しているつもりでも、女性はパートナーの掃除への取り組みに納得していない、ということかもしれない。それぞれにとって、大掃除の定義が異なる場合もあるだろう。

また、大掃除における各箇所の掃除頻度は(大掃除を「毎年やる」あるいは「やる年とやらない年がある」と答えた人、各箇所につき「自宅にない」と回答した人は除く)、「毎回やる」と答えた割合が最も多かったのが「トイレ」(76.4%)、続いて「キッチン」(75.8%)、「お風呂」(72.0%)、「洗面所」(70.7%)と水まわりが上位に。毎日家族が使用し、汚れやすい水まわりを普段できない細かな部分まで、しっかりときれいにしたい、ということがわかる。

逆に「毎回やる」の割合が少ないのは「エアコン」(26.4%)、「マットレス」(23.0%)、「ソファ」(23.7%)、「壁」(16.9%)。「エアコン」を掃除しない理由について最も多かったのが「やり方がわからない」といったもの。「マットレス」「ソファ」については「手がそこまで回らない」「重くて一人ではできない」、また壁については「汚れているという意識がない」などの声が聞かれた。

年末に大掃除を毎年実施する方は4割

今年の大掃除は「早め」に開始し作業は「長め」

大掃除を「毎年やる」あるいは「やる年とやらない年がある」と答えた人は、今年の「年末の大掃除」はいつから始めるのか?
例年と今年の予定について聞いたところ、例年は「12/27以前」から始める人が50.1%、今年は57.9%と大きく上回っている。

また、大掃除に何日間かけるか、という質問では、例年・今年共に「1日」または「2日間」と答えた割合が多くを占め、例年と大きな差はない。しかし、「4日間」以上をみてみると、すべて例年より今年の方が回答割合が高いという結果となっている。これらのことから、今年は例年より「早めに」「長い期間」大掃除をしようと考えている人が、一定数いることがうかがえる。

理由としては、「在宅時間が長く日頃から掃除ができたため、今年は少しずつゆっくり掃除ができそう」「在宅時間が増えて家が片付いたから掃除のやり甲斐がある。収納内や家具の配置換え等取り組みたい」など。
また、「在宅時間増加で気にならなかった部分が気になるようになったので今年は時間をかけたい」という意見も聞かれた。「夫が自宅でリモート仕事しているので手伝ってくれるかな?」と期待する声もあがっている。

今年の大掃除は「早め」に開始し作業は「長め」

面倒に感じるのは「エアコン」「レンジフード(換気扇)」

大掃除を「毎年やる」あるいは「やる年とやらない年がある」と答えた人に、自分の掃除ではきれいにしきれていないと感じるところ、特に面倒だなと感じるところはどこか、聞いたところ、 きれいにしきれていないと感じる箇所の1位は同率で「エアコン」と「レンジフード(換気扇)」(65.0%)となり、3位の「お風呂」(51.1%)を大きく引き離した。

エアコンもレンジフード(換気扇)も汚れているとは感じつつも、複雑そうで、素人が中まできれいにするのは難しいと感じている方が多いようだ。お手入れ方法についてマニュアルを読んでまで掃除をする気になれない、時間もない、という場合もあるかもしれない。特に面倒だと感じる箇所についての質問では、「レンジフード(換気扇)」(71.4%)が1位となっている。

 「きれいにしきれていない」「面倒だと感じる」いずれも「レンジフード(換気扇)」と「エアコン」が1・2位を独占しており、「大掃除」の大敵はこの2ケ所といえるだろう。

また、大掃除の一部、またはすべてをプロにお願いしたことはあるか?満足度は? (大掃除を「毎年やる」あるいは「やる年とやらない年がある」と答えた人)という質問に対しては、「ある」と答えたのは37.7%、「ないが興味がある」は約半数の47.9%と最も多くなった。
実際にプロに依頼した方に満足度を聞いたところ、「非常に満足」または「概ね満足」を選んだ割合が最も高かったのは「エアコン」(90.7%)、2位は「レンジフード(換気扇)」(71.3%)となっている。

最近では、プロに依頼する場合のメニューやサービスも多様化し、さまざまな家族構成やライフスタイルに合わせることが可能になっている。子育てや介護などで時間が不足している場合や素人では難しいアイテムなどは、掃除のプロにお願いするのもひとつの方法だろう。

また、新築やリフォームで取り入れる設備機器も、最近では掃除のしやすい、お手入れが簡単な商品が多くみられるようになっている。自動で洗浄するタイプのレンジフード、流水や形状の工夫で汚れにくいトイレ、汚れが付きにくい排水口などもみられる。家づくりの機会があるのであれば、機能や性能とあわせ、清掃性を重視して選ぶことも大切だろう。

大掃除といっても、その内容や方法は家庭ごとに異なるものだ。最近では、年末ではなく、気候のいい時季である春先や衣替えの時季などに合わせ行う家庭もみられる。こまめに日々の掃除をしていれば、大掃除は必要ない場合もあるだろう。
しかし、コロナ禍、今年は例年とは異なることも多く、大掃除もわが家について、じっくりと考えるいい機会にもなるかもしれない。住まいのお手入れをしながら、これからの暮らしについて、家族で話してみるのもいいのではないだろうか。


取材協力:「くらしのマーケット」

■調査概要
調査タイトル :「年末の大掃除」に関するアンケート調査
調査対象 :「くらしのマーケット」会員の男女1,315名
調査期間 :2020年10月9日~10月15日
調査方法 :インターネット調査
調査主体 :みんなのマーケット株式会社

面倒に感じるのは「エアコン」「レンジフード(換気扇)」