角部屋とは、アパートやマンションなどの集合住宅において、建物の端に位置する住戸のことを指します。

角部屋は住環境のよさから、通常の部屋と比べて人気が集まりやすい面があり、LIFULL HOME'Sが独自に調査した「人気の物件検索条件ランキング」でもトップ30にランクインしています。

しかし、角部屋は通常の部屋に比べて「家賃が高い」といった印象を持つ人も少なくないのではないでしょうか。今回は家賃や住み心地などの面から、角部屋の特徴を詳しく見ていきましょう。

角部屋の物件

角部屋と普通の部屋で家賃はどのくらい変わる?

 

角部屋とその他の部屋とでは、実際に家賃に差が生まれるのでしょうか。

 

LIFULL HOME’Sで実際に物件を調べ、同一建物内の同じ階で、複数の部屋が貸し出されているケースを基に、角部屋とそれ以外の部屋で賃料の比較を行ってみましょう。

 

今回は、立地や建物の構造、間取りタイプの異なる5つの物件をサンプルにして、通常の部屋と角部屋の家賃の違いを見ていきましょう。

 

主な特徴

通常の部屋の賃料

角部屋の賃料

物件A

都心のワンルームマンション

12.1万円

12.2万円

物件B

都心の1Kマンション

9.9万円

10万円

物件C

東京郊外の1Kアパート

6.25万円

6.25万円

物件D

23区内の1LDKマンション

14.4万円

14.7万円

物件E

東京郊外の2LDKアパート

8.9万円

9.1万円

※賃料は管理費込みで掲載

 

あくまで一例ではありますが、上記の結果を参考にすると、同じ階の場合、角部屋と通常の部屋では、家賃に1,000~3,000円程度の差があることが分かります。ただ、物件によっては賃料設定を変えていないケースもあります。

 

また、家賃に影響を与えるポイントには、ほかにも立地や広さ、階数、設備といったさまざまな項目があります。たとえば、角部屋の1階と最上階の通常の部屋では、最上階のほうが高く家賃設定されるケースも多いです。

 

そのため、角部屋を重視するかどうかは、その他の条件も踏まえながら考えることが大切です。

角部屋のメリット

 

ここまでの内容から、角部屋は普通の部屋と比べて、少し家賃が高く設定される傾向にあることが分かりました。それは、角部屋が通常の部屋よりも人気を集めやすいためでもあります。

 

角部屋には実際にどのような魅力があるのでしょうか。ここでは、大きく5つのポイントに分けて解説します。

 

角部屋の大きな特徴は、窓を通常の部屋よりも多く設置できる点にあります。異なる2つの方角に窓を配置できるため、採光面を広くとることができ、室内の明るさが保たれやすくなるのがメリットです。

 

窓を複数の方角に配置できることで、立地によっては通常の部屋よりも眺望に優れ、開放感に恵まれるケースもあります。眺望にこだわって部屋探しを行う際には、階数だけではなく、角部屋に注目してみるのもひとつの方法です。

 

風通しがよく、換気をしやすい点も窓を多く配置できることによるメリットです。通気性はカビや結露を防ぐ重要な役割も持っているので、快適な住環境を保つうえで欠かせない性能といえます。

 

角部屋は、部屋の両側をほかの住戸に囲まれている場合と違って、左右の片側が開放されています。そのため、通常の部屋と比べて、隣室からの影響を受けにくく、騒音トラブルを避けやすいのもメリットです。

 

特に、複数の部屋がある角部屋の場合は、隣室と接していない外側に寝室やリビングを配置するのが一般的です。このように、静かな生活空間を保ちやすいのも角部屋の魅力のひとつです。

 

アパートやマンションなどの集合住宅では、玄関前の共用廊下を通る人の足音が気になってしまうこともあります。同じ階の居住者はもちろん、管理人や配達員、点検スタッフなど、共用廊下を通る人は意外と多いものです。

 

角部屋の場合、エレベーターや階段の配置にもよりますが、部屋の前の共用廊下を通る人が少なくなるのもメリットです。

 

角部屋の物件

角部屋のデメリット

 

一方、角部屋には家賃が高くなりやすいという点以外にも、いくつか注意しておきたいデメリットもあります。

 

角部屋は通常の部屋と比べて、柱や梁などの構造部が突き出ていたり、壁が斜めになっていたりすることも多いです。

 

そのため、背の高い家具を設置しようとしても、配置できない場合もあるので、内見時や購入時にしっかりと採寸しておくようにしましょう。

 

採光性や通気性に優れる一方で、角部屋は部屋の2面が外気に接するため、通常よりも外気温の影響を受けやすくなります。

 

夏は暑く、冬は寒くなりやすいので、室温の調整を行うために電気代が高くなってしまう可能性もあります。

 

角部屋は2面が開放されているため、立地によっては外部からの騒音が気になってしまうこともあります。

 

線路沿いや幹線道路沿いに建てられている場合は、交通量の多い時間帯に内見をして、実際に音が気にならないかチェックしてみることも大切です。

 

また、高層階の場合は、風の直撃による音が気になることもあります。そのため、物件を探すときには、窓の防音対策にも目を向けておくといいでしょう。

角部屋

 

住戸の生活環境を考えるうえでは、部屋の配置だけでなく階数にも気を配る必要があります。同じ角部屋であっても、最上階と1階では住み心地に差が生まれるので、違いをきちんと意識しておきましょう。

 

一般的に最上階の角部屋は生活音が少なく、静かで快適なため、特に人気が集まりやすいのが特徴です。眺望に恵まれ、部屋全体に開放感が生まれるのは、最上階の角部屋ならではの魅力といえます。

 

一方、夏場には直射日光が当たるため、通常の階よりも日差しの影響を受けやすい傾向があります。角部屋の場合は、さらに2面から日光を受けることとなるので、必要に応じて遮光カーテンやブラインドなどで日差しの調整を行いましょう。

 

それに対して、1階は角部屋でも家賃が安く設定されていることが多く、下の階への足音を気にする必要がないのがメリットです。

 

ただ、建物のつくりによっては、防犯面に不安を感じてしまう場合もあるので、内見の際には室内だけでなく周辺環境にも目を向ける必要があります。

 

角部屋の物件

部屋探し

 

角部屋は人気が集まりやすく、通常の部屋と比べて数も限られているので、物件探しには工夫が必要な面もあります。まずは、実際にLIFULL HOME’Sで、角部屋の物件を検索してみましょう。

 

なお、特集ページからは、「角部屋の物件」「最上階の物件」など、共通の特徴を持った物件だけに絞って検索することも可能です。

 

特集テーマには、ほかにも賃料や広さ、ライフスタイルなど、さまざまなジャンルがあるので、優先したい条件が決まっている場合はぜひ活用してみてください。

  • 角部屋はほかの部屋と比べて、一般的に1,000~3,000円程度家賃が高く設定されやすい
  • 角部屋でもほかの部屋と家賃設定が変わらない物件もある
  • 角部屋は採光性や通気性に優れるのに加えて、静かな生活環境を保ちやすいのがメリット
  • 外気温や外部からの音に影響されやすい面もあるため、部屋選びには注意が必要
  • 同じ角部屋でも階数によって住み心地は異なる

 

角部屋の物件

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