ヴィジュアル系やサブカルチャー関係を中心にライターとして活動する藤谷千明さんは、同性の友人3人との同居をスタートしました。

東京都心の1Kで一人暮らしをしていたものの、仕事や趣味のモノで部屋はいっぱい。限界を感じ、同じような趣味嗜好の友人たちに声をかけ、ルームシェアを目指しました。

「広い部屋で友達同士、ゆるゆる楽しく暮らしたい!」。いかにしてその夢を叶えたのか――。本連載では、物件探しから契約、実際の生活まで、その一部始終を紹介します。

オタクという生き物はとにかくモノが多いものです。物心ついた頃から、オタクっぽい気質だったためか、部屋は常にマンガやCDでごちゃごちゃしており、親に「片付けなさい」と叱られながら暮らしておりました。

 

それは実家を離れ、フリーランスのライターになった今でも変わりません。むしろ“収集”も仕事のひとつになったため、「コレ資料として使えるんじゃ」と、なんでも手元に置きたくなってしまい、その結果、部屋の整理整頓は悪化の一途をたどりました。

 

私自身、もともと大好きだったヴィジュアル系バンドに加えて、ソーシャルゲームやアニメ、マンガ、映画など様々なコンテンツにハマり続けて幾星霜。趣味が高じた上に、ヴィジュアル系バンド関連の仕事も多いので、CDや雑誌類が増えまくっており、1Kの壁の1面は全部本棚でした。

 

地震が起きたら確実に大変なことになります。マンガなどは、ほぼ電子書籍に切り替えたのですが、音楽雑誌は電子書籍化しているものは少なく、インディーズのバンドは配信されるものばかりではありません。

 

それに、世の中何があるかわからないので、できればクラウド上ではなくて、紙やCDで手元に残しておきたいもの。加えて、定期的に何かのジャンルにハマるので、関連グッズも自動的に増えます。

 

そうなると、1Kだと収納に限界が出てきます。部屋の収納だけでは埒があかないので、キッチンの戸棚にもビニール袋をかけてCDなどを収納していました。

 

もはや限界オタク1Kです。“断捨離”という言葉も脳裏に浮かぶものの、捨てられません。片付けのカリスマ・こんまりこと近藤麻理恵先生も、「ときめくものは捨てなくていい(意訳)」って言ってたし……、と自分なりに解釈をしていました。

 

そこで、解決策を考えました。

  • もっと広い部屋に住む
  • → 無理~~~!
  • 仕事の都合上、都心からあまり離れたくありません。今住んでいる都内の1Kでも8万円台です。調べてみても、同じような条件で広い部屋は、よっぽどの事情がない限り10万円以上します。今の経済状況ですと、ちょっとむずかしいです。
  •  
  • 仕事を変える
  • → 無理~~~!
  • だって楽しいしやりがいあるし……。
  •  
  • オタクをやめる
  • → 無理~~~!
  • だって楽しいし(略)。

まあ、全部無理なわけです。

 

「どうしたものかなあ」と、足の踏み場もない部屋のベッドの上でスマホでTwitterを見ていたところ、3LDKの物件のスクリーンショットを添えた「女オタクでルームシェアしたい」というつぶやきが流れてきました。

 

それを見て、「あー、この手があったわ!」と思ったわけです。

思い返せば10年以上前、コスプレイヤーの友人が、高田馬場の下宿を借り切って、レイヤー仲間たちと生活しており、それをうらやましいなと感じた記憶が蘇ってきました。

 

今でもアリでは? むしろ今の方がルームシェア、やる意味があるのでは? と考えたわけです。

 

だって周りの友達で、モノと収納で困っている人はたくさんいるもの! 「推しは“変わる”ものではなく、“増える”もの」とはよくいったもので、アニメ、マンガ、ソシャゲ、声優、2.5次元舞台、宝塚、プロレス、ジャニーズ、K-POP、LDHなどなど、並行して突っ込んでいく人ばかりでした。

 

思い立ったらすぐ行動するタイプなので、「自分と同じようにモノの多そうな人」にルームシェアを持ちかけてみました。

 

まずは、フリーランスの服飾作家である丸山さん(仮名)。過去に家に遊びに行ったことがあるのですが、職業柄、布やらなにやらモノが多い。

 

その上資料の画集、カット集や趣味のアナログゲーム、アニメのグッズなどで、私と同じく色々と限界を迎えているようでした。

 

彼女はわりとノリのいい性格なので、単刀直入にLINEで「ルームシェアってどうかな?」と打診したとところ、秒速で「ええやん」と返事が来ました。正直、この時点で何もヴィジョンはありませんでした。

 

丸山さん(仮名)と、色々話し合ってみたところ、以下のような提案が出てきました。

  • せっかくなので広いリビングを借りて、お互いの作業部屋を確保しよう
  • 2人だとケンカしたときが怖い(怒りをぶつける人間が、お互いしかいないので)、3人以上の方が望ましい
  • フリーランス2人だと審査が心配なので、会社員の人を誘うのはどうか

これらを踏まえて、自分の周りの友人(やっぱり多趣味でモノが多そうな人たち)に声をかけてみたところ、観劇などが趣味の角田さん(仮名)、ソシャゲやその舞台が好きな星野さん(仮名)が興味をもってくれました。

 

ふたりは私たちと10年以上のつきあいのオタク仲間で、わりと堅めの業種の会社にお勤めです。

 

角田さん(仮名)は多趣味ゆえに収納で悩んでいて、星野さん(仮名)はそれに加えて、実家から職場まで約2時間以上かかって通勤しており、もっと交通の便の良い場所に住みたいとのことで、快諾してくれました。

 

それに、ふたりとも「なんか面白そうだから」と、ノリノリでした。

 

なんの根拠もなく、確かな手応えを感じた私は、その足で駅前の不動産会社に駆け込み申し出ました。

 

「ごめんくださ〜い! 賃貸でルームシェアしたいんですけど!」

 

不動産会社のスタッフの方が「何名ですか?」とおっしゃったので、「友人同士で4人です!」と元気よく返事したところ、ちょっとの間をおいて、「検索サイトで希望の部屋を見つけてから、もう1回来てね!」ということになりました。

 

ですよね~~~~!

さすがになかなか見つかるものではないですよね~~~! 

 

というわけで、完全なる思いつきから始まったルームシェアへの道ですが、物件探しから契約、家事の取り回しなどなど、これから紹介していきたいと思います。

ワンポイント

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