期待と不安に胸が膨らむ初めての一人暮らし。学生が憧れの新生活を始めるにあたって特に気になるのは、“お金”に関することではないでしょうか。

周りの大学生は家賃いくらのところに住んでいるのか、家賃6万円は平均的な家賃相場と比較して安いのか高いのかなど、気になる人もいるかもしれません。

今回は安心して一人暮らしを始めるために、押さえておきたいお金に関するポイントを紹介します。家賃や生活費の相場、物件探しのコツについて詳しく見ていきましょう。

大学生の一人暮らし

 

家賃は、地域や部屋の間取りなどによって大きく変わります。そのため、まずは地域ごとの平均的な家賃相場をつかんでおくことが大切です。

 

全国大学生活協同組合連合会による調査(※1)によると2019年時点、一人暮らしをしている大学生の平均家賃(全国)は月5万3,930円となっています。

 

さらに部屋の間取りで見てみると、全国賃貸管理ビジネス協会の調査(※2)によれば、2020年7月時点での1Kや1DK、1LDKなど1部屋の平均額(全国)は5万648円

 

主な都道府県別で見ると、以下のとおりです。

 

北海道:4万3,099円

宮城県:4万7,360円

東京都:6万9,466円

愛知県:4万8,575円

大阪府:5万5,881円

広島県:4万8,924円

福岡県:4万7,695円

 

首都圏(1都3県)で見てみると5万8,283円。学生の一人暮らしの家賃としては、大体6万円をひとつの目安として見ておくと分かりやすいかもしれません。

 

家賃は地域によっても大きく左右されるため、場所によっては平均を大きく上回ることも下回ることもあります。

 

家賃が適切かどうかを見極めるには、まず「LIFULL HOME’S 家賃相場」で確認してみましょう。

 

LIFULL HOME’S 家賃相場

「LIFULL HOME’S 家賃相場」では、単純なエリアごとの家賃相場だけでなく、最寄り駅からの距離、部屋の広さ、築年数、その他バス・トイレ別などの希望条件を組み合わせて家賃相場を調べることができます。

 

家賃相場

「LIFULL HOME’S 家賃相場」スマートフォン画面キャプチャー

たとえば、一人暮らし向けであるワンルームと1K、1DKの家賃相場を東京都内のエリアでいくつかピックアップしてみると以下のような結果に。

 

港区:12万7,800円

新宿区:10万1,100円

中野区:8万3,400円

葛飾区:6万7,300円

八王子市:5万1,800円

青梅市:4万1,000円

(2020年9月1日時点)

 

このように、家賃には地域差があるので、まずは自分が住みたい地域の家賃相場をチェックしてみましょう。

 

(※1)全国大学生活協同組合連合会/第55回学生生活実態調査、(※2)全国賃貸管理ビジネス協会/全国家賃動向 2020年7月調査

新生活

 

賃貸物件に住む際は、敷金や礼金、仲介手数料などの初期費用を支払う必要があります。

 

初期費用の項目は家賃を基に計算されるため、一般的には家賃が高くなればなるほど、初期費用の負担も大きくなるでしょう。

 

初期費用の目安としては、家賃の5~6ヶ月分程度と考えておくといいでしょう。

 

もし家賃6万円の場合、敷金と礼金、仲介手数料をそれぞれ家賃1ヶ月分としてシミュレーションしてみます。

 

そこに前家賃や火災保険料、鍵の交換費用などを加えると、家賃6万円の物件では、30万円程度の初期費用が必要になるでしょう。

 

初期費用の項目は、物件や取り扱う不動産会社によって異なるため、借りたい部屋が見つかったときにはよく確認しておきましょう。

生活費

 

一人暮らしをするうえでは、生活費に目を向けておくことが大切です。ここでは、毎月の生活費がどのくらいかかるのか詳しく見ていきましょう。

 

全国大学生活協同組合連合会による2019年の調査によれば、一人暮らしをしている大学生の生活費の平均(全国)は1ヶ月で12万9,090円となっています。

 

【内訳】

住居費:5万3,930円

食費:2万6,390円

交通費:4,070円

教育娯楽費:1万2,870円

書籍費:1,860円

勉学費:1,900円

日常費:7,620円

電話代:3,550円

その他:3,430円

貯金・繰り越し:1万3,470円

 

ただ、住居費については地域差があるため、都心部などでは平均を上回るケースも多いといえます。

 

同じく全国大学生活協同組合連合会による2019年の調査を見ていくと、一人暮らしの学生が1ヶ月に受け取っている仕送り額の平均は7万2,810円

 

毎月の生活費の平均額が13万円ほどであることを考えると、仕送りだけで家賃から食費まですべてをまかないきれるケースは、あまりないといえそうです。

 

仕送りが足りない場合や仕送りがないケースでは、アルバイトや奨学金によってお金を用意する必要があり、全体の7割を超える学生がアルバイトをしているといったデータも。

 

アルバイトの平均収入は1ヶ月で3万3,600円、また1週間のうちアルバイトに費やしている時間は平均12.6時間とされています。1日の勤務時間は約4~5時間で、勤務日数は週2~3回程度が平均の目安です。

 

仕事の内容は接客などのサービス業を中心に、家庭教師や塾講師といった大学生であることを生かした職種に就く人も多く見られます。

家賃6万円の部屋

 

初めての一人暮らしでは、どのような部屋に住めるのかも気になるポイントです。ここでは、家賃6万円で住める物件の具体例を紹介していきます。

 

LIFULL HOME’Sで家賃6万円(管理費込み)で借りられる物件を探してみると、東京23区では全1万6,037件(2020年9月1日時点)がヒット。

 

30平米以下の物件が全体の約98%(1万5,706件)を占めており、さらに20平米以下の物件が79%(1万2,639件)ということから、コンパクトな部屋が中心であることが分かります。

 

木造が若干多めの57%(9,201件)で、築年数は30年以上の物件が全体の64%(1万270件)を占めています。

 

物件の間取りとしては、ワンルームと1Kが中心で、全体の93%(1万4,989件)にも上ります。そのほか、少数ですが1DKや2Kという選択肢もあります。

 

エアコンは91%(1万4,566件)の物件で設置されており、フローリングも72%(1万1,480件)、オートロックは15%(2,380件)の物件で採用。

 

ただし、バス・トイレ別の物件は25%(3,960件)と少ないため、どうしてもバス・トイレが一緒なのは嫌だという人は、家賃を上げたり、ほかの条件を妥協したり、エリアを広げたりといった工夫が必要です。

 

東京近郊の千葉県で家賃6万円(管理費込み)で借りられる物件を探してみると、人気市区町村トップ5(千葉市中央区、市川市、習志野市、松戸市、船橋市)では全1万2,201件(2020年9月1日時点)がヒット。

 

物件の間取りとしては、ワンルームと1Kが中心で、全体の68%(8,343件)を占めます。そのほかに1DKや1LDKが6%(787件)、 2Kや2DK、2LDKが21%(2,556件)と、都内よりも選択肢が広がりやすいでしょう。

 

一人暮らし向けの広さとして一般的な20~30平米の物件は40%(4,903件)。さらにより広さを確保できる30平米以上の物件も26%(3,232件)あります。

 

バス・トイレ別の物件は66%(8,043件)と半分以上を占め、都内よりも多いことが分かります。エアコンは87%(1万613件)、フローリングは67%(8,118件)、オートロックは8%(1,035件)の物件で備わっていますが、こちらは都内よりもやや少なめとなっています。

学生におすすめの物件の探し方

 

毎月の生活費のなかで、家賃は大きな割合を占めます。ここでは、少しでも安く家賃を抑えて、理想的な部屋探しをするためのポイントを紹介していきます。

 

家賃を左右するポイントは、主に立地広さ築年数設備です。また、同じ物件であれば、階層が高いほうが家賃も高くなる傾向があります。

 

建物の構造によっても家賃は異なり、木造アパートより鉄筋コンクリート造のマンションのほうが賃料は高くなるのが一般的です。

 

そのため、自分が優先したい条件と家賃のバランスを考えながら、理想に近い物件をじっくりと探していきましょう。

学生の一人暮らし向け賃貸

LIFULL HOME’S「学生の一人暮らし向け賃貸」スマートフォン画面キャプチャー

これから大学や専門学校に進学し、一人暮らしを始めるという人は、LIFULL HOME’Sの「学生の一人暮らし向け賃貸」で探すのがおすすめです。

 

LIFULL HOME’S 学生の一人暮らし向け賃貸

学校名を入力、または選択すると、学校(大学、短期大学、専門学校)から近い物件をまとめて調べられるので、とても便利です。

 

最寄り駅を調べたり、交通のアクセスを考えたりしなくても、キャンパスから約1.5km以内の物件を簡単に調べられるので土地勘がなくても安心。新入生はぜひ活用してみてください。

 

敷金・礼金ゼロ

 

家賃の上限を決めて物件探しをするのであれば、まず目を向けておきたいのは初期費用に関するポイントです。たとえば、敷金・礼金ゼロという物件では、初期費用を家賃の数ヶ月分抑えることができるので、大きな節約となります。

 

ただし、敷金や礼金がない分だけ家賃が割高に設定されていたり、入居時にハウスクリーニング代を請求されたりすることもあるので、周辺の家賃相場や契約条件をよく確認したうえで、物件を選びましょう。

 

仲介手数料の安い物件を探す

 

また、仲介手数料が少ない、またはかからない物件を探すこともおすすめです。

 

不動産会社に支払う仲介手数料は、必ずしも借主が家賃の1ヶ月分を払うと決められているわけではありません。

 

仲介手数料は、宅地建物取引業法上、貸主と借主で「家賃1ヶ月分以内」と決められているため、不動産会社によっては、仲介手数料を0.5ヶ月分や無料にしているところもあります。

 

また、家賃のキャッシュバックなどのキャンペーンが行われていることもあるので、不動産会社を選ぶ際は確認してみましょう。

 

フリーレント物件

 

初期費用を抑えるためには、フリーレント物件を利用するのもひとつの方法です。フリーレント物件とは、入居後の一定期間において、家賃がかからない部屋を指します。

 

フリーレントの期間は1ヶ月から3ヶ月が一般的であるものの、なかには半年近く家賃がかからないケースもあります。

 

ただし、フリーレントは借り手が見つからない際の対策として行われることが多いため、好条件の物件を見つけるのは難しい面もあります。そのため、その他の条件もきちんと調べたうえで、慎重に検討することが重要です。

 

LIFULL HOME’Sでは「敷金や礼金がかからない物件」「フリーレント物件」を絞って検索できるので、ぜひ活用してみてください。

 

バス・トイレ別の物件に入居するメリット

 

人気の高い条件であるバス・トイレ別の物件にも注意が必要です。バスとトイレが別だと、湿気対策がしやすい点や洗い場をゆったりと使える面から利便性が高いとされています。

 

一方で、部屋に占める水回りのスペースが大きくなるので居住スペースが狭くなり、家賃が高くなりやすい傾向にあります。

 

バスとトイレ、洗面台が一緒の3点ユニットバスだと、家賃が割安なことが多いうえ、場所をとらないので全体的にゆったりとした設計で建てられます。また、1ヶ所にこれらがまとまっているので、一度で掃除が済みます。

 

特に、物件が都市ガスではなくプロパンガスの場合、毎日湯船につかるとガス代も大きく、家計に影響を与えます。お風呂は普段からシャワーで済ませるという人は、3点ユニットバスを検討してみてはいかがでしょうか。

 

物件設備

 

一人暮らしであれば、セキュリティ面も気になるポイントのひとつです。

 

家賃に余裕があれば、オートロックやモニター付きインターホン、防犯カメラなどが設置されている物件のほうが、セキュリティ面での安心感が高くなります。

 

 

周辺環境・治安

 

学校や最寄り駅から実際に歩いてみて、不安を感じる場所がないかチェックしておきましょう。

 

日中だけではなく夜の様子も確認しておき、街灯が少なく暗い道や、人通りの少ない道を歩かなければならない物件は避けるようにします。

 

街の雰囲気や警視庁が公開している犯罪情報マップなどから、治安の悪いエリアの物件も避けるようにしましょう。

 

災害リスク

 

自然災害によって想定される被害範囲を地図に示したハザードマップを確認し、その地域の災害リスクについても把握しておきましょう。

 

自治体ごとに発表されているハザードマップでは、洪水や津波、地震など自然災害の発生リスクを調べることが可能です。

 

可能であれば、氾濫する恐れのある川の近くは避けるなど、自然災害に遭いにくい場所を選びましょう。

 

リスクの見方

 

LIFULL HOME’Sの「地図から探す」機能では、賃貸物件を地図上で探しながら、同時に洪水ハザードマップ(浸水想定区域図)を重ねて表示できます。(※)

 

浸水想定区域図とは、想定降雨量で河川がはん濫した場合において、浸水が想定される区域をシミュレーションしたものです。

 

マンションの上階であれば水害に無縁と考えがちですが、ライフラインが絶たれた場合、陸の孤島となる可能性があります。災害時に無理・危険のない行動ができるようにハザードマップを事前に確認しておきましょう。

 

(※)洪水リスクの表示は2020年9月時点、PCブラウザ・スマホブラウザのみ可能です。LIFULL HOME’Sアプリは未対応となっておりますのでご了承ください。洪水ハザードマップはスマートフォンの場合、「地図から探す」ページを開き、画面の右上にある「条件設定」から設定、パソコンの場合は画面の右上にある「洪水リスク」をONにすれば表示されます。

 

自炊をする人は、コンロの数やキッチンの広さなどにも注目しておきましょう。実際に物件を内見するタイミングで、自分が調理をする様子を想像しながら、動線を確認しておくと安心です。

 

ただ、設備が充実していればいるほど、家賃も高くなってしまうのが一般的です。すべての理想をかなえようとすると、どうしても上限額を超えてしまう場合には、優先順位を決めて部屋探しを行いましょう。

コンビニ

 

物件の利便性は室内だけでなく、周りの環境にも大きく左右されます。たとえば、家の近くに遅くまで開いているスーパーやコンビニがあれば、帰りが遅くなったり自炊ができなかったりする日でも安心です。

 

また、新型コロナウイルスの影響などにより、自宅で授業を受けることもあるでしょう。あまりにも騒音が気になる場所では、オンライン授業や勉強に集中できない可能性もあります。そのため、周囲の環境や面している道路などにも気を配っておきましょう。

 

そして、大学までの通学路を意識しておくことも大切です。毎日の通学に便利な場所を選べば、行き帰りの負担を感じることなく大学に通うことができます。

 

  • 家賃の平均額は、地域によって大きな違いがある
  • 家賃を決めるポイントは立地と広さ、築年数、設備などであり、優先したい条件と賃料のバランスを考慮することが大切
  • 周辺の環境や大学までの距離にも目を向けることが重要

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