「いつかはもっと大きな家に暮らしたい」「自宅がもっと広ければ快適だろうな」というふうに、広々とした大きな住まいに憧れる人は多いでしょう。しかし近年、最小限の小さな家「タイニーハウス」が注目を集めているのをご存じですか?
この記事では新しい価値観「タイニーハウス・ムーブメント」が生まれたきっかけや、あえてタイニーハウスに住むことで得られるメリットについて紹介していきます。
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タイニーハウスは新しいライフスタイル
戦後から高度経済成長時代にかけては、大きな家に住み最新の家電や車などたくさんの物に囲まれる暮らしこそが豊かな生活という価値観が主流でした。
このような消費社会に反発するように、2000年初頭頃にアメリカで生まれたライフスタイルが「 タイニーハウス・ムーブメント」です。タイニーハウスとは、直訳すると小さな家という意味。広さを最小限におさえたコンパクトな家に住み、消費に縛られず自由に生きようという新しい価値観で、近年日本でも注目を集めています。
タイニーハウス・ムーブメントのきっかけは、2008年に起きた世界規模の金融危機リーマンショックだといわれています。背景には、高金利の住宅ローンサブプライムローンの破綻がありました。
タイニーハウスが日本でも注目される理由とは
近年、無駄な物を処分する断捨離や最低限の持ち物だけで暮らすミニマリストが注目を集めています。
また、自然災害の多い日本では、物質的な豊かさが一瞬で失われる光景を目の当たりにする機会も多いため、家や物に縛られないタイニーハウスの価値観が話題になるのは自然な流れといえそうです。

タイニーハウスの種類とは?
タイニーハウスと呼ばれる住まいには、どのような種類があるのでしょうか。
スモールハウス・マイクロハウス
ワンルームや1DKといったコンパクトな間取りの、平屋の一戸建てです。タイニーハウスに明確な定義はありませんが、広くても10坪(約18畳)ほどにとどまります。
トレーラーハウス
タイヤが付いており、車で引いて公道を移動できる住まいです(自走はできません)。大型のものは一般的な一戸建てと同様に、キッチン・シャワー・トイレなど生活に必要な設備はそろっています。
トレーラーハウスは一定の基準を守って設置すれば、法律上車両に該当します。建築基準法の適応外となるため、設置の際の建築確認申請が不要で、毎年の固定資産税も掛かりません。
車両として認められる条件・設置場所から公道までに障害物がなく、いつでも移動可能
・タイヤを外さず、いつでも移動できるよう保守管理を行う
・給排水・電気・ガス・電話などの配線・配管につながる設備を、工具なしで取り外しできる
・トレーラーハウスの周辺にポーチやベランダ・デッキなどを設置しない
など
キャンピングカー
キャンピングカーとは、寝泊まりできる設備のある車です。トレーラーハウスとの大きな違いは自走可能であることで、どこでも好きな場所に移動して暮らすことができます。
寝台(ベッド)や調理スペースをそなえており、大型のキャンピングカーにはシャワールームやトイレを完備した車種もあります。
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タイニーハウスのメリット
それでは、タイニーハウスのメリットを具体的に挙げていきましょう。
住宅ローンに縛られない
一般的な住宅を購入する際は、多くの人が30年ほどの住宅ローンを組みます。いっぽう、タイニーハウスは種類によって価格差はありますが、200〜800万円ほどで購入可能です(土地の取得費用は別)。
住宅ローンのために働くという意識から解放されるのと同時に、家の取得コストを大幅におさえらる分、子どもの学費や旅行、趣味などに充てることができます。
土地の選択肢が増える
タイニーハウスであれば、一般的な一戸建てでは難しい狭い土地にも建築可能です。予算の中で、購入できる土地の選択肢が増えます。
住まいのランニングコストが節約できる
住まいがコンパクトということは、光熱費がおさえられます。
また、室内の掃除も短時間で済むため、住まいの維持に関わる時間的なコストも節約できる点もメリットです。
すみずみまでこだわれる
タイニーハウスのコンパクトな室内であれば、設備や持ち物を厳選して、すみずみまでこだわった住まいに仕上げることができます。
タイニーハウスはDIY派におすすめ
近年、家具製作や内装のDIYが流行していますが、タイニーハウスについても組み立てキットが登場しています。タイニーハウスであれば、住まいを自分で造ることが可能です。
また、自分で家を建てるのは現実的ではないという場合でも、タイニーハウスのDIYメンテナンスなら比較的容易に行えます。
例えば一般的な一戸建てに外壁塗装を行う際は、大掛かりな足場を組む必要がありますが、タイニーハウスなら脚立があれば可能です。

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タイニーハウスのデメリット
タイニーハウスのデメリットも知っておきましょう。
スペースが足りなくなる可能性がある
子どもが新たに生まれたり成長したりすることで、タイニーハウスでは居住スペースが足りなくなる可能性があります。
プライバシーが守りにくい
タイニーハウスでは個室を確保するのが難しいため、2人以上で暮らす場合にはプライバシーが守りにくいでしょう。
法律が変わる可能性がある(トレーラーハウスの場合)
トレーラーハウスはアメリカで広く普及していますが、日本ではまだ新しい形態の住まいです。そのため法の整備が追いついていない現状もあり、今後法律が変わっていく可能性もあります。
タイニーハウスで新たな価値観の人生を
タイニーハウスはただの小さな家ではなく、住まいに関する経済的・時間的なコストに縛られず、自由に生きるための新たな価値観です。自分らしい人生を送るために、タイニーハウスを選択肢のひとつに加えてみるのもよいのではないでしょうか。
・タイニーハウスは、広さを最小限におさえたコンパクトな住まい
・住宅の取得・維持コストに縛られず自由に生きるという新たな価値観
・おもな種類はスモールハウス・トレーラーハウス・キャンピングカーなど
・デメリットは、居住スペースの不足やプライバシーの守りにくさなど
・トレーラーハウスに関しては、今後法律が変わっていく可能性もある
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更新日: / 公開日:2018.09.18











