地震の起こる仕組みと、「断層」について

地震の起こる仕組みとは?
地震の起こる仕組みとは?

地震の種類には、代表的なものに“海溝型地震”と“内陸型地震”があります。
地球はプレートと呼ばれる岩の層で覆われていますが、このプレートのずれが海溝型地震を引き起こす原因です。プレートには陸のプレートと海のプレートがあり、少しずつ動いています。2つのプレートが接しているところは少しずつずれていきゆがみが生じます。ゆがみが限界に達し、元に戻ろうと反発するときに地震が起こるという仕組みです。

次は内陸型地震が起こる仕組みです。
プレートの内部にはたくさんの割れ目やずれが存在しています。この割れ目やずれのことを“断層”と呼び、断層に力が加わり大きく壊れることが地震の原因です。この動きは断層活動と呼ばれていて、過去にも定期的に活動していて、将来的に動く可能性がある断層を“活断層”と呼びます。

阪神淡路大震災や熊本地震は、内陸型地震でした。直下型とも呼ばれますが、内陸型地震の特徴は震源が浅くゆれが激しいため、住宅倒壊の危険性が高いことです。熊本地震では、余震が多いことも特徴的で、本震・余震とも活断層帯に沿って発生しました。活断層は山地や盆地、平野の境界など地形の変わり目に多く存在し、日本に数多くあることが分かっています。

次の地震に備える。活断層とは?

「活断層」とは?
「活断層」とは?

断層は割れ目やずれのことを言いますが、ずれの向きによって縦ずれ断層と横ずれ断層に分類できます。さらに縦ずれ断層は正断層・逆断層、横ずれ断層は右横ずれ断層・左横ずれ断層に分けられます。

阪神淡路大震災を引き起こした“六甲・淡路島断層帯”は右横ずれを主体とした断層帯です。また、熊本地震の原因も横ずれ断層型で、熊本県内に伸びる布田川断層帯、日奈久断層帯が引き起こしたと言われています。

日本列島にはあちこちに活断層があり、各地で地震の起こる可能性が示されています。政府の地震研究推進本部は、地震可能性がある主要活断層帯として97の断層帯の評価を公開しています。

関東地方を中心とするマグニチュード6.8以上の大地震が起こる確率は50〜60%。関東全域で24の活断層が調査され、特に確率が高い断層は、“糸魚川―静岡構造線断層帯”で30~40%でした。これは、長野県から山梨県をまたいで伸びる活断層で影響範囲も大きいです。過去に762年の地震で活動した可能性があるため、1000年前後で活動間隔があると公表されています。

また、熊本地震が起きたことから中央構造線上で起こる地震も懸念されています。歴史上でも1596年に起きた慶長大地震では、愛媛県から始まり大分県、京都府と中央構造線上で連鎖的にマグニチュード7前後の地震が発生しました。熊本地震の布田川断層帯は茨城県まで続く中央構造線断層帯のため警戒が必要です。

高い確率で起こると言われる海溝型地震に、南海トラフがあります。南海トラフと連動して、富士川川口断層帯も地震を引き起こす可能性があります。フィリピン海プレートと陸のプレートに位置するため、過去の活動でも海溝型地震と連動して起こったと考えられています。連動した地震が起こった場合、マグニチュード8程度の地震が起こる予測がされています。

今後の想定では、関東や東海で地震の発生確率が高いと言われていますが、北海道や東北、北陸など全国各地に活断層は存在します。自分の住む家が活断層上かどうか、距離はどれくらいあるのかを調べてみてください。

地震に備えることで、命を守る

日ごろから最善の備えをしておきましょう
日ごろから最善の備えをしておきましょう

地震のリスクを最小限にするためには活断層の位置を知り、家を建てるならその土地を避けることや、引越しのタイミングで活断層から離れた場所に住むなど対策を講じることが重要です。
それでも、日本列島ではいつどこで地震が起きるかは分からず、まだ見つかっていない活断層も存在します。活断層や溝型地震、津波のリスクを避けたとしても100%安全な場所はありません。しかし、日ごろから最善の備えをしておくことは大切です。

新築を検討しているならば、まず活断層の確認をしましょう。それから、地盤についても確認してください。粘土性か砂っぽいかといった土の質や固さ、もともと畑の上に盛り土をしてできた土地かなどを調べます。もろい地盤だとどれだけ活断層を避けても、簡単に家が壊れてしまう危険があります。地盤調査は費用もかかりますが、安心・安全な暮らしのためにも重要なポイントです。

地震への備えを考える上で重要なことは、命だけは守るという視点です。過去の地震でも家が倒壊したことで多くの人命が失われています。阪神淡路大震災以降、「倒壊しない」という基準も生まれました。同じ地震でもつぶれる家と無事に残る家とで分かれます。家が多少壊れても崩れなければ命は守られます。地震を避けることは難しくても、構造をしっかりと造り倒壊しない家にすれば、最悪の事態は回避できるかもしれません。

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