寅さんでおなじみ、 草だんごの【高木屋老舗】へ。
人間力をあげようと頑張った結果、人を喜ばせる快感を知ってしまった僕。ここ柴又の地にて、さらなる未体験ゾーンへと突入いたします!
引き続き柴又帝釈天参道を進む。柴又駅と帝釈天を結ぶ200メートルの間に草団子屋やせんべい屋、川魚料理屋などがあり、昔ながらの趣が色濃く残っている。まさに映画に出てきたまんまの街並で、歩いているだけでわくわく。

高木屋老舗
寅さん気分を味わう
参道を歩いている途中、とにかくいろいろな人に話しかけられ写真を頼まれた。なんだか自分が売れない役者からスターに出世したような気になってしまう。いや、いかんいかん。これはすべて寅の兄貴の力だ。勘違いしないようにしなければ!

柴又帝釈天参道
柴又駅の物件を探す 街の情報を見るおなじみのお団子をいただく
そうこうするうちに寅さんファンにはおなじみの草だんごの老舗、【高木屋老舗】へとたどり着いた。ここは、映画の中でおいちゃんとおばちゃんが経営するだんご屋のモデルとされているらしい。実際に柴又での撮影の際には休憩や衣装替えのために部屋を貸したりしていたのだそうだ。今でもお店には寅さんの予約席が確保されていた。さっそく草だんご、焼だんご、磯おとめの三種類が楽しめる『お団子セット(500円)』を注文し、店内でいただくことにする。
隅っこに座り、このお団子はおいちゃんとおばちゃんが仕込んだのかなと想像しながら食べた。控えめな甘さで添加物を一切使用していない草だんごも美味しかったけど、いちばん好みだったのは磯おとめ。しょうゆダレときざみのりがいい感じで合わさっていたと思う。

おなじみのお団子

お団子セット
ニセ寅二郎のボク、 お団子屋さんで人気者になる。
そして、店を出ようと立ち上がった瞬間。僕に気づいた店中のおばさまたちが、列をなして僕と写真を撮りたがったんだ。おばさまたちの輪の中に入り集合写真を撮ったりもした。撮りたそうだが言い出せない控えめなおばさまには自分から声を掛けてあげた。今までの僕と比べると嘘みたいに積極的になれたことで、あらためて自分の人間力が上がったなと実感。
自分の母親と同じような歳のおばさまたちがワイワイと僕を肴に盛り上がっていた。おばさまたちは、みんな乙女のように無邪気に笑っていた。皆を喜ばせることができて満足だったけど、僕は少しさびしくなった。

人気者になれた
柴又駅の物件を探す 街の情報を見る江戸川の河川敷で思いを馳せる
僕は江戸川の河川敷で草の上に腰をおろした。『男はつらいよ』にもよく登場し、寅さんが時には笑い、時には哀しみをひた隠し【矢切りの渡し】に乗ったあの河川敷だ。そこには運動をする人、犬の散歩を楽しむ人などがいっぱいいた。その中で、僕は一人、故郷の母を思いながら膝を抱えていた。
遠く離れたあの場所で、母さんは楽しく暮らしているのだろうか。記憶の限り、あのおばさまたちのように無邪気に笑う母さんを見た覚えはない。僕は人間力があがり、みんなを笑顔にした。けれど、自分の母親すら楽しませることもできずに何が人間力だろうか。

江戸川の河川敷
母への手紙
とりあえず僕は母親に手紙を書くことにした。寅さんのように葉書に近況や心境をつづるのだ。
筆を進めながら考える。今の自分に何ができるのか、人間力が上がった今の僕にできる一番の親孝行とはなんなのか…。その時、電話越しに聞いた母の嘆きが頭をよぎった。「わかったわかった」と邪険に電話を切ったあの時の言葉だ。
僕は走った。親孝行をしようと一目散に参道へ走った。僕を走らせた母の言葉はこれだ。
「早く孫の顔を見せてほしいもんだわ」
できる、今の僕ならきっとできる。息子を産んでくれる女性を必ずゲットできる! やはり前向きな人間に運命は微笑んでくれる。とんでもない奇跡を天は僕に与えてくれた。

母への手紙
柴又駅の物件を探す 街の情報を見る大事なのは、結果じゃない!結果を生み出す行動を取れたかどうかだ。
ひとりの美女がお茶をしていた。僕はその美女を覚えていた。寅さん記念館にひとりで訪れていた美女だ。
「思ってるだけで何もしないんじゃな、愛してないのと同じなんだよ。愛してるんだったら、態度で示せよ」(第45作「寅次郎の青春」より)
わかってるよ、寅の兄貴! もう僕は迷わない。思い立ったら一直線だ! 僕は思いのたけをぶつけようと美女に向かい手を差し出した。
「お控えなすって! わたくし、生まれも育ちも三重県桑名、母の実家で産湯をつかい、姓は車、名は寅二郎。人呼んで車寅二郎と発します!」
やったよ、寅さん。僕は思いっきり言ってやったよ。大事なのは結果じゃない。その結果を生みだすような行動をとれたかどうかなのだ。

お控えなすって!
明日からの人生は…
日没近くの柴又駅。僕は痛む頬をさすりながら柴又の街を振り返る。今日は最高の休日だった。朝、ここに降り立った時には想像もできない時間を過ごすことができた。きっと僕の顔つきも朝とは変わっているんじゃないだろうか。
今回、寅さんを見習うことで僕の人間力は上がった。自信を持ってそう言える。きっと明日からの人生もなにか変わっていくのではないかと思う。いや、変えてみせる。手始めに朝は10分早く起きることにする。しっかりと準備に時間をかけて、胸を張って会社へと向うのだ。
僕は美女のビンタを手土産に改札へ向かった。今度の休日は、街コンでも行こうかな。

今日は最高の休日だった
柴又駅の物件を探す 街の情報を見る高木屋老舗
■住所 東京都葛飾区柴又7-7-4
■営業時間 7時30分~18時
■料金 お団子セット:500円
■定休日 なし
※2013年02月18日の情報です。最新の情報は訪れる前にご確認ください。
柴又駅の物件を探す 街の情報を見る更新日: / 公開日:2013.02.18










