都心と郊外で、エリアに求める重視ポイントに差が見えた

住む場所を探す時、みなさんはどのような点を大切にしますか。「買い物のしやすさ」「子どもの遊び場所はあるか」「休日のすごしやすさ」など、さまざまなポイントがあるでしょう。

都心居住者と郊外居住者に、エリアを選ぶ時に意識した点をすべてあげてもらったところ、重視したポイントに差が見えてきました。

都心居住者200人

1位 交通の利便性 65.5%
2位 自分が通勤しやすいこと 51.5%
3位 治安が良いこと・防犯 33.0%
4位 住まいの資産価値が下がりにくいエリアであること 27.5%
5位 病院や医療機関が充実していること 19.5%

郊外居住者300人

1位 交通の利便性 41.7%
2位 自分が通勤しやすいこと 33.0%
2位 治安が良いこと・防犯 33.0%
4位 自然環境の豊かさ 30.3%
5位 子育て環境・教育環境 28.3%
郊外は自然環境と子育て環境・教育環境重視

意外にも、トップ3までは都心、郊外ともに同じでした。実際に住まいを購入しようと考えた時、「交通利便性」「通勤しやすいこと」「治安」については、居住場所を選ぶには外せない条件となるためでしょう。大きく違ったのは4位からです。都心居住者では「住まいの資産価値が下がりにくいエリアであること」「病院や医療機関が充実していること」がランクインしたのに対し、郊外居住者では「自然環境の豊かさ」「子育て環境・教育環境」が挙がりました。

都心と郊外で差が大きかったこととは?

エリアに対する意識の違いは、その差を見比べることによってより特徴を理解しやすくなります。ここでは、都心居住者と郊外居住者を比較し、それぞれが特に重視する傾向が見られた項目をピックアップしました。

■都心居住者がより重視していたこと
交通の利便性
自分が通勤しやすいこと
住まいの資産価値が下がりにくいエリアであること
飲食店や商業施設のにぎやかさ
病院や医療機関が充実していること

■郊外居住者がより重視していたこと
自然環境の豊かさ
子育て環境・教育環境
車の利用しやすさ
自然災害の少なさ・防災

都心居住者のほうが郊外居住者に比べて気を付けて見ていた点は、交通の利便性や通勤面です。そのほか「資産価値が下がりにくいエリア」と将来の売却や資産性も視野に入れていることがわかりました。

一方、郊外居住者では「自然環境の豊かさ」や「子育て環境・教育環境」でのポイントの高さが際立ちます。通勤に時間はかかっても、暮らす場所に対して自然環境や子育てのしやすさを重視したいと考えたようです。

エリアを選ぶ際に、意識したこと
郊外居住者の降順に並べています。

  郊外居住者 都心居住者 差分
交通の利便性 41.7% 65.5% -23.8
治安が良いこと・防犯 33.0% 33.0% 0.0
自分が通勤しやすいこと 33.0% 51.5% -18.5
自然環境の豊かさ 30.3% 13.5% 16.8
子育て環境・教育環境 28.3% 14.5% 13.8
車の利用しやすさ 18.0% 10.5% 7.5
自然災害の少なさ・防災 17.3% 10.0% 7.3
病院や医療機関が充実していること 13.3% 19.5% -6.2
駐車場代がおさえられること 12.7% 9.5% 3.2
住まいの資産価値が下がりにくいエリアであること 12.0% 27.5% -15.5
エリアの今後の発展性 10.3% 8.5% 1.8
飲食店や商業施設のにぎやかさ 9.7% 18.0% -8.3
近所付き合い・地域コミュニティが良いこと 4.7% 4.0% 0.7

実際に住んでみて「よかった」と思うこと

続いて、実際にそのエリアに住んでみて、「よかった」と思うことを尋ねました。この質問では、都心と郊外で大きな違いが見られました。

都心居住者200人

1位 買い物が便利である 46.5%
2位 自分が通勤しやすい 45.0%
3位 公共交通機関が充実している 41.0%
4位 治安が良い 30.5%
5位 土地勘がある 28.0%

郊外居住者300人

1位 静かである 39.7%
2位 自然が豊かである 33.7%
3位 治安が良い 32.3%
4位 買い物が便利である 31.7%
5位 土地勘がある 28.3%
都心は商業施設や公共交通機関が充実
都心は商業施設や公共交通機関が充実

都心では、「買い物が便利である」「自分が通勤しやすい」「公共交通機関が充実している」が上位3位を占め、暮らしに生活利便性、交通利便性の高さを求めていることが明らかになりました。
一方、郊外では「静かである」「自然が豊かである」「治安が良い」が上位3位を占め、自然豊かな住環境に魅力を感じていることがわかる結果となりました。

通勤を取るか自然環境を取るか

「実際に住んでみてよかったと思うこと」では、都心と郊外で大きく差が開く傾向が見られました。10ポイント以上の差があった項目を挙げてみると、それぞれの魅力や差がはっきりとわかってきます。

■都心居住者が住んでみてよかったと思うこと
自分が通勤しやすい
公共交通機関が充実している
買い物が便利である
通勤時間を有効に使える

■郊外居住者が住んでみてよかったと思うこと
自然が豊かである
静かである
子育て環境が良い
座って通勤できる

実際に暮らしてみると、エリアのよさを実感するポイントにはかなり差があるようです。これを踏まえると「通勤のしやすさを取るのか、自然環境を取るのか」というのがひとつの大きな選択肢になりそうです。その際は、暮らしに対する譲れないものをイメージしてみると、答えを導きやすいでしょう。

そのエリアで家を購入して、良かったと感じたこと
郊外居住者の降順に並べています。

  郊外居住者 都心居住者 差分
静かである 39.7% 25.0% 14.7
自然が豊かである 33.7% 13.0% 20.7
治安が良い 32.3% 30.5% 1.8
買い物が便利である 31.7% 46.5% -14.8
土地勘がある 28.3% 28.0% 0.3
子育て環境が良い 24.0% 9.5% 14.5
座って通勤できる 20.7% 9.5% 11.2
公共交通機関が充実している 19.7% 41.0% -21.3
自分が通勤しやすい 17.3% 45.0% -27.7
子育て中のファミリーが多い 15.3% 11.0% 4.3
住まいを安く購入できた 15.3% 10.5% 4.8
病院や医療機関が充実している 14.7% 16.5% -1.8
仕事場とプライベートを分けて生活できる 13.7% 6.5% 7.2
趣味が楽しめる環境である 11.3% 8.0% 3.3
物価が安い 11.0% 9.0% 2.0
全国的に名前の知られたエリアである 5.3% 11.5% -6.2
通勤時間を有効に使える 3.7% 15.0% -11.3

住まいの購入後に感じた、暮らし方の変化

それでは住まいの購入後、暮らし方にどのような変化を感じたのでしょうか。都心に住んでいる人、郊外に住んでいる人それぞれのトップ5をご紹介します。

都心居住者200人

1位 買い物がしやすくなった 32.5%
2位 家ですごす時間が増えた 28.0%
3位 老後の住まいの不安がなくなった 19.0%
4位 家族がのびのびとすごすようになった 16.5%
5位 趣味をより楽しめるようになった 14.5%

郊外居住者300人

1位 買い物がしやすくなった 27.0%
2位 家ですごす時間が増えた 24.6%
3位 家族がのびのびとすごすようになった 23.4%
4位 老後の住まいの不安がなくなった 19.8%
5位 休日が充実するようになった 19.2%
家族で楽しく暮らせる環境

1位、2位はどちらも同じで「買い物がしやすくなった」「家ですごす時間が増えた」となりました。ほかにも「老後の住まいの不安がなくなった」「家族がのびのびとすごすようになった」など、同じ項目が上位に挙がっています。このことから、都心、郊外にかかわらず、家を購入することによって得られるメリットには共通点があると言えそうです。

都心と郊外の差は? 家族のすごし方に差あり

郊外居住者に比べ、都心居住者のほうが暮らし方に変化を感じた人が多かった項目を見てみましょう。

■都心居住者がより暮らし方に変化を感じた
買い物がしやすくなった
家ですごす時間が増えた
出勤前や帰宅後の平日の生活が充実するようになった

買い物がしやすくなり、平日でも帰り道にどこかに寄る時間が増えるなど、日々の利便性が充実しやすいことがうかがえます。「家ですごす時間が増えた」というのは、通勤時間が短いことで、自宅にいる時間が増えているのが要因かもしれません。移動時間をコンパクトにし、その分プライベートの時間をしっかり作ることができる点が都心の魅力と言えそうです。

一方、郊外居住者が都心居住者に比べて高いポイントだったのは、このような項目でした。

■郊外居住者がより暮らし方に変化を感じたこと
家族がのびのびとすごすようになった
休日が充実するようになった
子どもが転校せずに済むようになった
子どもを安心して外で遊ばせられるようになった

家族や子どもがのびのびと楽しんで暮らしている様子がうかがえます。平日の通勤には時間がかかりますが、休日は充実しやすくメリハリのついた生活が送りやすいのではないでしょうか。周辺環境を大切にしたい方、特に子育て中の方にとっては、郊外には魅力がふんだんにあるようです。

暮らし方の変化について「よかった」と思うこと
郊外から降順に並べています。

  郊外居住者 都心居住者 差分
買い物がしやすくなった 27.0% 32.5% -5.5
家ですごす時間が増えた 24.6% 28.0% -3.4
家族がのびのびとすごすようになった 23.4% 16.5% 6.9
老後の住まいの不安がなくなった 19.8% 19.0% 0.8
休日が充実するようになった 19.2% 14.0% 5.2
趣味をより楽しめるようになった 15.6% 14.5% 1.1
子どもが転校せずに済むようになった 12.4% 7.5% 4.9
遠出せず、近くのお店や公園などに出かけることが増えた 9.8% 9.5% 0.3
出勤前や帰宅後の平日の生活が充実するようになった 8.8% 12.0% -3.2
近隣住民とのコミュニケーションが増えた 8.0% 6.0% 2.0
近くにいる親や親族とのコミュニケーションが増えた 7.4% 4.5% 2.9
友達や親族を家に呼びやすくなった 7.2% 7.0% 0.2
外食をする回数が減った 7.2% 6.5% 0.7
家族で一緒に出かけるようになった 6.8% 4.5% 2.3
子どもを安心して外で遊ばせられるようになった 6.8% 3.5% 3.3
住まいのメンテナンスやリフォームが楽しくなった 6.4% 6.0% 0.4

それぞれのメリットとデメリット

どの質問においても差が見られた点をまとめると、都心、郊外には以下のようなメリット・デメリットがあると言えるでしょう。
交通利便性
都心>郊外
通勤のしやすさ
都心>郊外
自然環境
都心<郊外
子育て環境
都心<郊外

今回の調査を参考に、みなさんにもぜひ、重視したい項目を洗い出してみることをおすすめします。そして、都心派なのか郊外派なのか、自分や家族の好みと優先順位を考えてみましょう。

探すのに便利な機能・サイト

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「まちむすび」

調査概要

【調査実施期間】
2018年5月25日~5月27日
【調査対象者】
都心居住者:
事前調査で「ご自身または配偶者が購入した家に住んでおり、東京23区に住んでいて、東京23区内にある職場へ通勤している」と回答した人
郊外居住者:
事前調査で「ご自身または配偶者が購入した家に住んでおり、
 自宅から1時間以上かけて東京23区内にある職場へ通勤している」と回答した人
【調査方法】
インターネット調査
【有効回答数】
都心居住者:200サンプル
郊外居住者:300サンプル

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公開日: