古い学校のような雰囲気に

剥き出しの天井に、金属管(電気配線)を使っているのもポイント
M様のご要望は、間取りを2LDKに変更し、アンティーク家具にぴったりな家にしたいというもの。
また、仕上げについては「素材感のあるラスティックな感じ」をご希望でした。そこで、天井はコンクリート剥き出しのままに。
壁は、シンプルな白にすることにして、キッチンはそのままコンクリートを白塗装。
リビングダイニングは、貼った板の上から白塗装しています。床は店舗用の栗の古材を使いましたが、表面が毛羽立っては危ないので、ヤスリがけをして解消。
古材のため、1枚1枚反りがあったりしてカタチが微妙に違うため施工も大変でしたが、とにかくニュアンスを大切に、3Dでその都度色合いなどを確認しながら、進めていきました。その甲斐あって、M様もイメージどおりの仕上がりと大満足のご様子。
表情豊かな栗の床材や剥き出しの天井が、70年代のヴィンテージソファや古材を使ったTVボード、コーヒーテーブルなどの家具にぴったり。
どことなく、古い学校の雰囲気を感じさせる、味わいのある住まいになりました。

栗の古材とアートギャッベの相性がグッド。古材の表面は、小さなお子様も安心して過ごせるよう、住宅用のヤスリで仕上げています
子供部屋とWICを確保したLDK

ひとつながりのLDK空間に、キッズルームとウォークインクロゼットを配置
キッズルームは壁を低くし、ウォークインクロゼットは壁をグレーに塗装することで、程よくLDKに溶け込ませています。
キッズルームは、お子さんが大きくなるまではSOHOルームとして活用されるそう。
「キッズルームはコストの関係で壁を低くしたのですが、それがかえってよかったです。キッチンからもよく見えます」とM様もお喜びです。壁付けのキッチンは、オリジナルカウンターと組み合わせて、コンパクトな作業動線を確保しています。
2種類のタイルであしらい、カウンターの天板や吊戸棚、オープン棚に足場を使うことで、デザイン性もアップ。
「キッチンは当初オープンキッチンを予定していましたが、長さが欲しかったので壁付けに。L字型にしたかったので、背面とキッチン右側にカウンターをつくってもらい、すごく便利です」(M様)

(写真左)壁を低くしたキッズルーム。お子さんが大きくなるまではSOHOルームに/(写真右)キッチンはカウンターとの組み合わせでL字式に。オープン棚には味わいのある足場板を使い、無造作に置いた食器も絵になる雰囲気
洗面&玄関
オリジナルで作った洗面は、理科の実験用シンクをボウルに使い、カラフルなモザイクタイルでアクセントに。
個性的な扉など、デザインにこだわりました。
「キッチンまわりや洗面所、クロゼット、建具などセンスもよくて使い勝手もいいです」(M様)土間スペースが広がる玄関は、コンクリート剥き出しの天井に、古材を使った床、足場板を扉にしたシューズクロゼットがマッチ。
2つの部屋のドアはブルーグレーに塗装してレトロな雰囲気に。
「ベビーカーが置けてすごく便利です」(M様)

(写真左)モザイクタイル使いで、オシャレなオリジナルの洗面台/(写真右)土間スペースを広めにとった玄関
Before & After
before
after

