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所在地 神奈川県相模原市 専有面積 72.80m²
物件価格 3,000万円台 リノベーション費用 約1,200万円
管理費 13,200円 修繕積立金 6,800円
構造・規模 鉄筋コンクリート造 竣工年 平成3年3月
土地権利 所有権
リノベーション設計 岡村航太
設計会社 ハッチョウボリ・デザイン・オフィス
事業主 株式会社リビタ

【ReBITA 一棟project】とは...

厳選した既存建物(ストック)の耐震性や劣化状況などを、入念に調査・診断した上で、その結果をもとに大規模な修繕を実施し、第三者機関による既存住宅性能評価書を取得。加えて、共用部のデザインリニューアルや最新設備の導入で、建物完成時以上の付加価値をつけて一棟まるごと再生させるプロジェクトです。 また、各プロジェクトごとに、実際の部屋をリノベーションしたモデルルームを作って紹介しており、室内のBefore(リノベーションする前)の状態と、 After(リノベーション後)の状態を、実際の部屋で体験したのち、いくつかのプランから選択したり、自由設計をすることが可能です。 「中古マンションを買ってリノベーションしたい」と思っている人たちの素朴な疑問。それは、どこに行って、誰に相談して、どんな基準で選んで、どんな契約をして、何を準備すればいいのか・・・?つまり、どこから何に手をつけていいのかわからないといったものではないでしょうか。 その中でも、"リノベーションが可能な中古物件を探す"という作業は、将来の資産性、この後の自由設計の計画において、もっとも重要になります。 今回は、一棟まるごとリノベーションのメリットを最大限に活用し、とことん楽しんで作られた事例です。

丈夫なハコと自由設計

「丈夫なハコと自由設計」が、購入決定のドライバーになりました。構造上、天井の梁が部屋全体を支えていて、間仕切りの壁が完全に自由に動かせたのは、私にとっては意味が大きかったです。これにより、単に広さを調節する(2次元的な)レイアウト設計以外にも、(後述してますが)壁にガラスブロックを入れたり、斜めのグリッドで分割したり、くりぬいたような空間を作ったり、3次元でいろんなアイデアを実現することができました。

リノベーションするにあたってのコンセプト

とにかく「マンション然としたイメージからの脱却!」です。 例えば、玄関。いわゆるマンションの玄関って、共用のエントランスは豪華で広いのに、各住戸の玄関って狭いじゃないですか。だから、どうにかして、広く明るくして、マンションの狭苦しさをなくしたい、といったものです。 コンセプトのベースは、「シンプル&モダン」。自分たちがすでに持っている家具と調和することや、二人の好きなテイストはとりいれること。 ご主人:ちなみに自分はミッドセンチュリーなテイストが好き...。 奥さま:わたしは北欧系のほんわかした、あたたかみのあるテイストが好き...。 とにかく自分たちの思いのたけを設計担当者に伝えました。正直、いろいろ言い過ぎて(?!)設計担当者は困惑されたかもしれませんね(笑)。

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[ミッドセンチュリー家具]イームズのチェアなどがリノベーション後はLDKに置かれることに。

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[北欧系家具] おしゃれな北欧系の家具は、くつろぎのプライベートゾーンに。

ミッドセンチュリー×北欧スタイルの実現

まず、最初の設計打ち合わせの際に、自分たちで参考資料を用意しました。 資料といっても特別なものではなく、もともと建築やインテリア、デザイン関係の本や雑誌をよく読んでいたので、その中から将来家を持つときに参考にしたいと思って保管していた本です。 それらを設計担当者にお見せして、「こんな風にしたい」「これをやってみたい」とお伝えしました。 自分たち素人では、何がOKで何がNGなのかの判断基準がわからなかったので、設計担当者が情報を整理してくださり(建物の構造的な制限を考慮して)できること、できないことを振り分けてくださいました。 奥様:幸運にも!? お互い住まいに対するこだわりたいポジションがかぶらなかったんです。 例えば、夫は玄関の広がり感やリビングに続く床(コンクリートのモルタル仕上げ)の素材感、バスルームの設備など、ハード要素にこだわりがあって、私の方はそれぞれの部屋の壁の色をコーディネートするというように。 意見がぶつかることなく、うまくテイストがマッチできました(笑)。

明るい玄関

まずは、玄関。入ってすぐ左右にある部屋の壁を一部ガラスブロックにし、玄関スペースに居室からこぼれる自然光や部屋の明かりが差し込んで廊下と共有するという工夫をしていただきました。 じつは左右の部屋の壁に異なるカラーペイントをしているのですが、玄関に立つと、壁の色が光とともにうっすらと映るんですよ。 北欧のインテリアの雰囲気が大好きで、カラーペイントされた壁が夢だったんです! そこで、寝室の壁の一部はラベンダーに。そして、今はクローゼットとして収納になっている(いずれ子供部屋にしたい)部屋の壁の一部は薄いブルーにしました。

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[ガラスブロックで明るい玄関] 玄関入り口から見るとカラーがよく分かるのですが...。

POP!HOP!ライブラリー!

キッチンの位置を、ビフォーの間取りからずらしたことによって、デッドスペースが発生。窓もなければ幅も狭いのでどうしようかと悩んだところ、奥行きを活かして棚をつくり、図書室に変身させました。 本や雑誌は気を抜くといろんなところに置きっぱなしになってしまいますが、家の中に散らばる本を全部ここにまとめたので、他の部屋がすっきりしました。 あと、忘れてはいけないのが壁の色。 やわらかな黄緑色のカラーペイントです。窓の無い空間なので、閉塞感がないよう明るいイメージにしました。本だけでなく、お気に入りのインテリア小物を飾って楽しい空間にしました。収納もできて、本も読める。ここにこもって本を読むことが、わたしの密かな楽しみなんです!マンガが多いですが(笑)。

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本棚を一般の部屋と分けるだけでもGood Idea!なのに、そこで本を読めるなんて!

洞穴?床の間!

洞穴というか、壁に穴があいたような空間が欲しいなと思っていました。床がコンクリートのモルタル仕上げなので(直に座れないため)、ゴロンと寝そべられるスペースが欲しかったのです。 そこで、腰掛けができる高さで座れて横にもなれる床の間を計画し、建築士さんのアドバイスで、ミッドセンチュリー風に壁の枠を丸くカーブさせました。 小物を飾れるスペースもつくって、ミニ植栽や小物を飾ってちょっぴり「和」のテイストを楽しんでいます。

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[床の間]イームズのチェアなどがリノベーション後はLDKに置かれることに。

回遊バスルーム

1階に住居を購入したため、お風呂を在来工法でつくることができました。小さめの白いタイルを敷き詰めて、冷たいイメージのあるバスルームがやわらかい印象になりました。 しかも、バスルームは寝室からの入り口と、廊下からの入り口を作ったので、生活導線もシンプルになりました。 お気に入りなのは多機能シャワー!上からだけでなく横からも噴射するタイプのシャワーでとても効率がいい! しかもデザインがメカっぽくて気に入っています(笑)。 それから、洗面室に設置したタオルウォーマー。シンプルなものですが、使用したタオルが乾くだけでなく、ミニ暖房効果もあるんですよ。

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[回遊バスルーム] 脱衣所とバスルームは透明ガラスで仕切ることで、視覚的に一体感があり、実際より広く感じられます。

自由設計リノベーションを希望する方へのアドバイス

奥様:私たちは新築マンションのモデルルームにも行きましたが、必ずどこかに使いづらさや不満がありました。 だから、せっかくリノベーションを選択したのであれば、とことん自分らしさにこだわってみてはいかがでしょうか。 自由設計の段取りとか、できることできないことに関しては、プロのアドバイスがいただけるので心配ありません。休日に打ち合わせを重ねるため苦労もありますが、自分たちが描いた家がだんだん出来上がっていく過程がみられるので楽しいですよ。 今回のリノベーションの一番のポイントだと思っているのは、立地や価格、セキュリティといったマンションの利点と、自由な空間設計といった一戸建ての利点が両立している、という点です。 まったく制約を感じることなく、思い切ったリノベーションができてとても満足しています。 人それぞれ価値観は異なりますが、新しいか古いかの基準だけでなく、家族のためにも、自分たちらしく暮らせる住まいをリノベーションで実現してほしいと思います。


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購入者の声

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N さん

家族構成:夫婦二人

職業:メーカー勤務

物件購入しようと思ったキッカケ

もともとこのマンションの近くで、賃貸マンションに住んでいました。それがリノベーションされていた部屋で、割と個性的で気に入っていました。 賃貸に住んでいてとくに不満はなかったのですが、あるとき、新聞の折り込み広告で、なんだかやけに価格の安いマンションのチラシが入ってきて目にとまったんです。なぜこんなに安いんだ?!リノベーション?!自由設計?!と。 いろんな新聞折り込みチラシが届いている中で、とにかく価格が安いことにびっくりしました。 安すぎてあやしさもありましたが・・・(笑)。 なんだかおもしろそうだから見学にいってみようと出かけたのがきっかけです。

リノベーション住宅を選んだ経緯

実は、もともと家を買うときは、戸建てを建てるか、中古マンションを買ってリノベーションしたいと思っていました。 新築マンションのモデルルームにも見学にいったことはありますが、モデルルームはあくまでモデルルーム。ピカピカでオプションだらけで、"マンション然"としている感じがどうも合わなかったんです。 だから最初からリノベーション派。とはいうものの、自分たちでリノベーションをする場合、中古物件の探し方も、空間の作り方も、どこで何をやればいいのか、何が可能なのか検討もつかず、今まで行動に移せませんでした。 でも、きっかけとなったチラシに後押しされて、それからは現地に何度か行って説明を受け、自分たちが疑問に思っていた「リノベーションとは何ぞや?」を理解していくうちに、「やっぱりこれだ!」と確信しました。

リノベーションとの出会いと周囲の反応

念願の中古マンション・リノベーションですから、旧さの不安はなかったです。 建物の耐震性や給排水などの性能について調査され、改善されていましたし、もちろんその調査の結果も公開されていました。それに、自分たちが購入しようとしている実物の住戸を見ることができたのはとてもよかった。 一棟丸ごとリノベーションされた建物ということで、自分たちの住戸だけでなく、共用部としてのセキュリティが強化されていたり、オール電化が採用されていたり、デザイン的にもキレイになって、まったく嫌なところはなかったです。 家族に報告するときも、やはり自分たちが理解したときと同じように「リノベーションとは何ぞや?」を説明しました(笑)。

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Nさまがご購入された一棟丸ごとリノベーション分譲物件

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[共用部(新設エントランス)] セキュリティの強化と、利便性の強化、さらにコミュニティ広場を作り出すため新設。

建築家との出会い

契約前に、このプロジェクトが主催する「自由設計・相談会」のイベントに参加しました。 そのときにお会いした設計担当者の方が、そのまま自分たちの家の設計担当になってくださいました。 そもそも私たちはリノベーションでどこまで何が出来るのかわからない状況でしたが、できる・できないはさて置き、率直にいろんな要望を伝えさせていただきました。