
リノベーション概要
| 所在地 | 東京都大田区 | 専有面積 | 43.93m² |
|---|---|---|---|
| 物件価格 | 2,180万円 | リノベーション費用 | 約726万円 |
| 管理費 | 7,000円 | 修繕積立金 | 10,000円 |
| 構造・規模 | 鉄筋コンクリート造 | 竣工年 | 2008年 |
| 土地権利 | 所有権 | ||
| 設計 | 株式会社ブルースタジオ 石井健、谷崎雄亮 | ||
東京都大田区。鉄骨鉄筋コンクリート造で地上7階建ての6階にこちらのお部屋があります。約43平米ですから一人暮らしとしてはそれなりに余裕のある広さです。この築39年の中古マンションを購入してリノベーションしたのは、20代シングル男性のSさん。 「とんでもないことをやらかしてしまった(笑)」と自らを振り返っているこちらのお部屋を拝見します。
コンセプトは音楽・映像・お酒
お酒を飲みながら心地よく音楽を聞いたり映画を見たかったのです。お酒はシングルモルトウィスキー、特にアイラモルトを好んで飲みにいくのですが、優れたモルトウィスキーを出してくれるBarは、必ずと言っていいほど空間が素敵です。Barのように光が主張しすぎない雰囲気を目指しました。あとはスピーカーやオーディオ器具がリビングの一部としてとけ込むようにしています。

スクリーン鑑賞はコルビジェのソファで。ソファの真裏に見えるのはワークスペース。右側はバス・トイレ。
音と映像へのこだわり
スピーカーはトールボーイ型にこだわりました。映像はプラズマテレビという選択肢もあったのですが、プロジェクターにしました。プロジェクターですと完全に遮光しなければ機器の性能を完全に活かせないのですが、そこはあえてプロジェクターにしています。実際、昼間は遮光カーテンから少し光が漏れてしまい、映像のダイナミックレンジが多少狭まるような印象を受けていますが、光が漏れない夜に投影するとすばらしい画質になります。

スクリーンは100インチ。奥に見えるのはクローゼットのドア。スクリーンの下側にあるのはベンチ。
素材や材質、色へのこだわり
素材・材質に関してはデザイナーさんにお任せしたので、僕のこだわりはあまりありません。ただ、天井は暗めの色にして頂きました。また、サニタリーの窓枠の赤色も僕の指定です。また、フローリングの色合いやサニタリーのタイルなどはデザイナーさんと何度も打ち合わせをして決めていきました。 コンセプトが音楽・映像・お酒でしたので、その他の部分にあまりこだわりがなく、キッチンやバス・トイレ部分はデザイナーさんの方がこだわってくれました。

枠の色にこだわったサニタリーのカーテンを開けると、バスに入ったままでスクリーンを鑑賞できる。

床もキッチンの側面も同じチーク材で仕上げられている。

before

after
購入者の声

S さん
家族構成:一人暮らし
職業:ソフトウェアエンジニア
物件を購入しようと思ったキッカケ
明確なキッカケはありません。幾つか理由を絞り出すと、賃貸での家賃が勿体ない気がした、賃貸で理想の物件を借りた場合家賃が高すぎると思った、といったところでしょうか。後述するようにリノベーション物件の存在を知ってからはリノベーションの住まい前提で物件を考えるようになり、リノベーションを行うのであれば住宅を購入せざるを得なかった、というのが正しい理由な気がします。つまり、住宅を購入しようとしたのではなく、リノベーションするには住宅を購入せざるを得なかった、といったところです。
リノベーションを選んだ理由
リノベーションの存在は知りませんでした。住宅を購入しようと思い立ち、幾つかの新築マンションのモデルルームを見学しましたが、大体において家族向きが多く一人で住むには部屋が多すぎる印象を受けました。会社の先輩のアドバイスを受けて中古物件も見学するようになり、その過程でブルースタジオさんがリノベーションした物件に出会い、初めてリノベーションという選択肢に気付きました。
購入してリノベーションしようと決めた理由
先ほど申し上げたリノベーション物件に出会ったことが決めた理由です。既存の間取りですと部屋に自分を合わせざるをえませんが、リノベーションですと部屋を自分に合わせられるのが最大の魅力だと思っています。リノベーション物件を見学した際に、その部屋に住んでいらっしゃる方の具体的なイメージがわきました。そして自分がリノベーションを希望して部屋を創ったとしたらどういう部屋になるだろうかと想いを馳せるとものすごくドキドキしました。それ以来、住宅購入はリノベーション前提になりました。
完成したときの印象
とんでもないことをやらかしてしまった(笑)、といった印象でした。生活感をあまり感じないといいますか。友人を何人も呼んでいるのですが、たいていの人はドン引きします。その後、くつろぎ始めた頃にはコンセプトを理解して楽しんでくれているようです。それでも、生活感が無いとよく言われます。

玄関に入りリビングダイニングを見る。
実際に住んでみて
音を吸収するような素材は極力使わないようにして頂き、音響としてかなり僕の好みに近いものが出来上がりました。しかしながらマンションですので、音が壁や床を振動させ近隣の住民に迷惑をかけてしまうことが少なからずあります。また、モルタルの床は冬はものすごく寒いです。まあ、そのおかげでお酒をより美味しく飲めているのでどっこいどっこいではありますが。
写真提供:住宅&インテリアマガジン「LiVES」(VOL.41)/撮影:Atsuhiko Iizumi
「AMPHITA」はこちらの雑誌でも紹介されています

- 住宅&ライフスタイルマガジン「LiVES」(ライヴズ)
- VOL.41 OCT.& NOV.2008 特集:拝見!個性派リビング
発行:Daiichi Progress
デザイン住宅、デザイナーズ・マンション、リフォーム&リノベーション、建築家など、スタイルのある住宅を手に入れるための情報が満載です。

