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リノベーション概要

所在地 神奈川県川崎市 専有面積 70.44m²
物件価格 2,480万円 リノベーション費用 約1,029万円
管理費 10,000円 修繕積立金 11,070円
構造・規模 鉄筋コンクリート造 竣工年 2007年
土地権利 所有権
設計 株式会社ブルースタジオ 石井健、石井大吾

DINKSのFさん夫婦は、川崎市の築25年のマンションを購入してリノベーションしました。地上5階の4階で、約70平米。"飲める家"にこだわり畳スペースが一番の趣味スペースと語る、こちらのお住まいを拝見します。

アジアンテイストを意識して

あまり、かっちりした雰囲気(都会的な雰囲気)にはならないように、落ち着ける雰囲気、アジアンテイスト(日本的)を意識しました。床材は、多くの面積を占めるため落ち着いてかつ安っぽくないものにしたかったので、色の濃いめのローズウッドにしました。また、畳スペースをリビングルームに設置することも希望しました。

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リビング。奥に見えるのはバスルームだが一見して普通の隣の部屋にしか見えない。

友人を呼んで飲み会を

キッチンにいても、みんなと会話できるような、オープンなデザインにしたいと思っていました。家ができたら友人たちをよんで、ホームパーティ(飲み会)を開きたいと思っていたので、その際に、キッチンで料理しながらでも、みんなと語らいたかったのです。

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しかもそのダイニングテーブルのキッチン側にはコンロが設置されている。アイランドコンロ? 作ってすぐに食べられる。その代わりシンクは壁側へ。

バスの窓、それが一番の動機だった

バスには絶対窓が欲しいと、強く希望しました。それが家を買う動機の一番といってもいいくらいでしたから(笑。とはいえ、水回りを移動するのはかなり大変なため、実際に外につながる窓ではなく、バスルームは家の真ん中にありながら、リビングに開く窓を設置するというアイデアをデザイナーさんから提案してもらいました。お風呂に入りながらリビングルームのテレビも見られる、くつろぎのバスルームになりました。

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リビングに向かって大開口するバスルームの窓。壁も床もこだわりの素材で。

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洗面室は、バスルームと寝室をつなぐ通路にもなっている。洗面台の後ろ側はクローゼット。

夫は書斎、妻は畳

書斎を設置しましたが、区切った部屋ではなく、ベッドルームの一角のスペースに作り付けの机と本棚を作ってもらいました。そしてこれまた作り付けの移動本棚でベッドルームと区切る形にすることで、落ち着けるスペースとなり、彼のコクピットようで、満足しているようです。また、リビングルームの畳スペースは、「飲める家」を目指した私の一番くつろげるスペースです。食べて飲むことが趣味のわたしにとっては、そこが趣味の空間とも言えますね(笑 (奥様談)。

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書斎。手前に見えるのは可動式の棚。左側のカーテンの向こうがベッドルーム。


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before


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after

購入者の声

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F さん

家族構成:夫婦二人

職業:ITコンサルタント・事務

物件を購入しようと思ったキッカケ

ブルースタジオさんのリノベーションについての本を読んだのが本格的に自宅購入を検討するきっかけとなりました。リノベーションについても、ブルースタジオさんの本で初めて知りました。

購入してリノベーションしようと決めた理由

既存の新築マンション(中古もですが)の決まりきった間取りや備品がどうにもつまらない。かといって、いきなり一軒家を買うのもハードルが高いし・・・と思っていた時にブルースタジオさんの本を本屋でみかけました。そこで初めて、リノベーションという方法をとればある程度自分の好きなように間取りを変更し、内装も一から検討できるということを知り、これだ!!!と。

困ったエピソード

リノベーションの費用を考えると、自ずから住宅購入にかけられる費用が決まってくるため、なかなかいい立地条件で、いい広さ、建築条件の物件が見つからず、一旦物件探しを断念しました。1年後、2度目に物件を探し出した際も、気に入った物件をタッチの差でのがすなど、なかなかうまくいかず、うんざりしたこともありました。 が、その後、私たちはリノベーションをして自分たちで思う快適な家を作ることが一番の目標であって、物件そのものにそこまで過剰に期待をすることはないのではないか、と気持ちを切り替えました。そして、いまのマンションを購入することに決めました。物件探しは大切ですが、あまりそこにこだわりすぎると、タイミングを逸してしまうこともあると思います。あのタイミングで物件を決めて本当によかったと思います。

完成したときの印象

物件探しから、デザイン検討、マンション組合との工事についての攻防など、いろんな工程を経た上でのわたしたちだけのためのマイホームです。本当に本当に感激しました。これが「わたしたちの家」なんだ、と心から感じたのを思い出します。

実際に住んでみて

本当に満足です。自画自賛かもしれませんが、本当にいい家だなぁと、住み始めて1年以上たった今も、時折心から感じ入ります。 もちろん、ここをこうすればよかったという点はあります。ほかの人がこの家に住めば、住みにくいと思う点も多いかもしれません。しかし、ここは私たちのために、私たちが作り上げた家(もちろんブルースタジオさんの多大なるご協力のもと)なのです。自分たちで作り上げた家だと思うからこそ、あまり不満も出ません。反省点は、またの機会に活かせたらいいと思うと、むしろ夢も更に広がります。 これだけ満足できるのは、やはり、一番始めの設計打ち合わせの段階で、自分たちの希望を引き出していただき、それを徐々に具体化していただけたからだと思います。本当にくつろげる"マイホーム"になったと思います。

写真提供:住宅&インテリアマガジン「LiVES」(VOL.41)/撮影:Atsuhiko Iizumi

「frio」はこちらの雑誌でも紹介されています

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住宅&ライフスタイルマガジン「LiVES」(ライヴズ)
VOL.41 OCT.& NOV.2008 特集:拝見!個性派リビング
発行:Daiichi Progress

デザイン住宅、デザイナーズ・マンション、リフォーム&リノベーション、建築家など、スタイルのある住宅を手に入れるための情報が満載です。