ふたりで長く過ごすダイニングテーブルを窓際に
ご夫婦ともに定年を迎え、ようやく家でゆっくりする時間ができたことをきかっけにリノベーションされた品川区のYさん。
ふたりが一緒に過ごす時間を、ゆったり心地よく楽しめるようにするのが今回のテーマでした。まずは、普段おふたりが過ごすダイニングテーブルを一番日当たりのいい場所に設置。
キッチンは収納や動線を徹底的に考え抜いてレイアウトを決定し、毎日の生活をラクラク楽しめるよう配慮しました。通常なら対面式キッチンの隣にダイニング、ベランダ側にリビング、と考えるところですが、あえて今回は逆の配置に。
ダイニングテーブルでくつろぐことが多いというご夫婦のために、日当たり、風通しの一番良いところを確保しました。また、部屋を明るくしたかったというご要望により、床にはハイトーンの明るいフローリングを採用。
空間をなるべく広く見せるために、幅広のタイプを部屋の長辺の向きに合わせて敷き詰めました。

ご夫婦で過ごすことが多いというダイニングテーブルを、窓際の一番明るく風通しのよい場所に設置しました

(写真左)明るい部屋にするために、フローリングの色も明るめに
(写真右)植物が大好きな奥様のためにグリーン用の棚をリビングに2カ所設置しました
キッチン&収納
壁付きから対面式に変更したキッチン本体の色には、毎日の家事が楽しくできるように奥様の好きなアプリコット色をチョイス。
キッチン背面の収納と収納扉は、LDK全体の雰囲気と調和させるためにホワイトカラーでまとめました。また、キッチンの使い勝手をよくするために、収納や動線も細かいところまで配慮してプランニング。
キッチン収納はメーカー品をベースに、奥様のご要望に合わせて小物棚やスライド棚を追加し、使い勝手をよくしました。一番下のスライド棚に載せているのはパン焼き機。
スライド式にしたことで、重い調理器具も移動させることなくラクラク使えるようになりました。

キッチンの色は奥様の好きなアプリコットカラーで統一

(写真左)キッチンの手元が見えないように少し高めにした仕切り壁。水跳ねも多少の散らかりも気になりません
(写真中)キッチン背面の収納は、既製品を改良し家電や小物のサイズに合わせて棚を設置
(写真右)冷蔵庫奥にできたデッドスペースを収納棚に。奥行きが深いのでスライド式にすることで取り出しやすくしました
奥様のワークスペース&トイレ
お料理の他に手芸もお好きな奥様のたっての希望で、ワークスペースをキッチンの奥に設置。
以前はダイニングテーブルを使っていたので、急な来客や食事の時に片付けが大変でしたが、専用のスペースを設けることでのびのびと趣味を楽しめるようになりました。またトイレ奥の壁には、リビングのアクセントとして用いた柄入り壁紙の色違いを採用。
個性的な柄も、多種を使いすぎないことで家全体の統一感を保ちました。

(写真左)キッチン奥の奥様専用のワークスペース。収納も工夫されていて奥様も大満足
(写真右)トイレは模様壁とファブリック使いであたたかみのある空間となりました

