LD、キッチン、洋室が一体の開放的な間取りが誕生
築11年の中古マンションを購入した、東京都のSさん。
3LDK、80㎡とご夫婦で暮らすには十分な広さはあったものの、好みのデザインではなく、開放感も足りませんでした。
Sさんのご希望は、内装デザインを一新することと、キッチンからLDが見渡せる開放的な間取り。
細かくスペースが仕切られていて閉塞感のある間取りを好みの仕様に改善したいとお考えでした。
まず開放感のあるLDKを目指し、壁付きになっていた独立型キッチンは向きを変てLDを見渡せる対面型に変更。
LDと一体になった空間となり、料理をしながら家族と会話を楽しんだり、バルコニーからの光や風の抜ける開放的な空間となりました。
また、視覚的に気になる排気ダクトを隠すために下がり天井を緩やかなアーチ型に変更。
天井には間接照明を入れて空間のアクセントにしつつ、調光機能で夜はバーカウンターのような落ち着いたムードにもなります。
さらに開放感を取り入れるためLDに隣接していた和室を洋室に変え、開放するとLDと一体の空間に。
リビングの床には石目調のフローリングを採用し、キッチン、洋室にも同じ素材を使用することで、家全体の一体感が生み出されています。
食器棚や愛用の飾り棚、エアコン、インターホンなど、リビングに必要な家具や設備は、設置場所をあらかじめ綿密に計画して配置。
動線を考えた使いやすさはもちろん、すっきりとした印象となるよう意識しました。

バルコニーを囲んで一体となったオープンなLDK
洋室&玄関
和室から変更した洋室は、隣接するLDKと天井までの引き戸で緩やかに間仕切り。
引き戸は重ねてすっきりと収納できるようにし、開放することでLDとひとつながりの大空間を楽しむことができます。
さらに天井高もアップし、LDと天井高を揃えることで全体の一体感をさらに高めています。
普段は開放してLDKと一続きの空間となっていますが、ご両親や友人が泊まりに来た際には、引き戸を閉めて客間として利用可能。
将来はお子様の遊び場として利用することも考えています。
デザインを一新した新しい住まいの顔となる玄関。
床には鏡面仕上げの白のタイルを張り、その光沢感がまるでホテルのような高級感を演出しています。
さらに玄関収納の扉は黒のメラミン板を使用。
玄関を広く見せるために、大きな姿見の鏡を造作し、その両側にも鏡を入れて実面積以上の広さを体感できるよう工夫しました。

天井まである間仕切りを開け閉めすることで、大空間にもプライベート空間にも利用できる洋室

玄関ホールにはお気に入りの写真立てのサイズに合わせてニッチを作り、玄関を通るたびに眺めて楽しんでいます
洗面所&トイレ
今回のリノベーションのテーマである開放感を演出するポイントになるのが光。
光を取り込む明るい空間づくりの工夫は、サニタリースペースにも活用されています。
窓がなく暗かった洗面所の上部には、今回新たにガラスブロックを設置。
洗面所にリビングからの光を取り込むことに成功し、明るく快適な空間へと生まれ変わりました。
また、ガラスブロックはLDK側のアクセントとしても活躍しています。
トイレの壁には、空気をきれいにするデザインタイル「エコカラット」を使用。
空間をスタイリッシュに飾りながら、匂いや調湿の問題を解消できる快適空間を目ざしました。

(写真左)窓のない洗面所には、ガラスブロックを取り入れて、明るく快適に
(写真右)機能的でデザイン性にも優れた快適なトイレ
Before & After
before
after
【Before】以前のキッチンは壁付け型で、吊り戸棚に仕切られて閉鎖的でした。
【After】キッチンは吊り戸棚のない対面式に変更し、LDと一体の空間に生まれ変わって料理をしながら家族との会話も弾みます

