森を臨む地下アトリエ


大きな地下空間付の住宅を検討されていたお客様からの依頼がありました。
南垂れ傾斜の土地に、南面のみ開口がある地下空間と地上2階建てという住宅に、趣味の造形美術制作を行う場所を作りたいという要望。
立地は緑が多い閑静な住宅地で、住宅としてもアトリエとしても制作に専念できる最適な場所。

  • 床は、建築家安藤忠雄氏設計の「光の教会」と同じ仕上げ。

  • 単なる無垢材の床ではつまらない。

  • 床は、建築家 安藤忠雄設計の「光の教会」と同じ仕上がりに。

  • 壁や天井、梁は無機質なコンクリート打ち放し素地のまま。


現地調査にお伺いして初めてこの空間を見たとき、つい時間を忘れお施主様へ熱く語っていました。何度か打合せを重ね、不動産売買契約後に住宅部分を改修、引越しが終わり、落ち着いた頃にアトリエ工事に着手。あえてラフな仕上がりとする為に取り入れたのは杉材38mm厚の建築用仮設材の足場板。
床材とするには柔らかく施工性が悪く、暴れてしまうじゃじゃ馬。
数か月間、弊社倉庫で寝かせて水分を減らしてから施工しました。南面のオープンだった開口には景色をも庭とする為に、大開口となる引き分けサッシを新設。
天気の良い休日は窓を全開にして子供たちと遊んだり、趣味でもある創作活動を行えば、電球の下でモノ作りをする感覚とは違う発想が生まれそう。
無駄な装飾が無く制作に専念できるように配慮し、心地よい森のアトリエが誕生しました。
大きな窓からは光や風がたっぷり入ります

大きな窓からは光や風がたっぷり入ります

広く心地よい秘密基地のような空間は、子供たちの遊び場になることも

広く心地よい秘密基地のような空間は、子供たちの遊び場になることも

(写真左)思わず素足で過ごしたくなる床材は杉板38mm厚の足場板 (写真右)出入りも可能な開口部からは森林が見えるように工夫

(写真左)思わず素足で過ごしたくなる床材は杉板38mm厚の足場板
(写真右)出入りも可能な開口部からは森林が見えるように工夫


Before & After


以前の地下部は工具や大工道具、自転車な、大型おもちゃ、日用品などが乱雑に置かれる物置状態でした。
リノベーションでロフト付きの広く明るい、個性的な空間に生まれかわりました。

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※こちらの物件の専有面積は、リノベーションをした箇所の専有面積となります。